昨日のメキシコ展、展示のデザインが素敵だった。巨大なディスプレイの前に出土した展示物が置かれていた。最初の写真はテオティワカン文明の太陽のピラミッドから出てきた「火の老神石彫」。背景のピラミッドの中のどこにこれがあったのか?探すのも楽しい。
展覧会自体はメキシコの古代文明のうち、マヤ、アステカ、テオティワカンという2つの文明に焦点を当てたものだったのだけど、なぜだかアジア文明との繋がりのようなものを感じて不思議な気持ちになった。あ、ちなみに全て写真撮影可能という珍しいアレンジだった。まずは今回の展覧会のポスターなどに使われていた各文明の代表のお写真をば。
テオティワカン文明代表(?)「死のディスク石彫」
アステカ文明代表「鷲の戦士像」
マヤ文明代表「レイナ・ロハ(赤の女王)」
メキシコの古代文明はそれぞれに特徴があり、マヤ文明は王侯貴族が中心となって精緻な文字体系や暦が発達した。すぐ上のレイナロハは代表的な都市国家パレンケから出土した。一方でアステカ文明は軍事力をベースに貢納制度を作り出し繁栄を謳歌した。テオティワカン文明はピラミッドで有名、巨大な計画都市を築いた。決して農耕に適した土地とはいえない自然環境に身を置き、火山は噴火するわ地震も起こるわ、な土地だったはずなのにこれだけの文明を築き上げた人々のもつ世界観ってどういうもんなんだろう?と興味津々だった。特にテオティワカンは行こうと計画していて直前にキャンセルせざるをえずメキシコシティにあるアステカ文明のテンプロ・マヨール遺跡だけしか観られなかったので、リベンジって感じ(苦笑)。
それぞれの文明にも興味を持ったんだけど、他の文化とのつながりを連想させる出土品もあって、思わず立ち止まってしまう展示品も多かった。たとえばこれ
マヤ文明の「猿の神とカカオの土器蓋」
唐三彩の鎮墓獣にこんなのいそうだなぁ、失敗作品として残ってないかも知らんけど〜と写真を何枚も撮ってしまった。あたしが連想した物体はこちらに写真がありまする。
かと思うと東南アジア、インドネシアあたりにこんなのあってもおかしくないよね?というデザインも発見。
テパンティトラ神殿壁画
気候とか神への畏怖の気持ちって、同じような意匠になっちゃうのかなぁ。専門家に会えたら話を聞きたいと思った。
純粋な信仰心から生まれたデザイン 世界のあちこちで 似ていると思わせる
物が生み出される不思議。
こうして発掘され 世界を回ることも 奇跡なのですね。
似てるなと思ったのはインドネシアの意匠なので、地震や火山なんかが共通してて、そうなると神や自然に対する気持ちを表したら似ちゃうのかなぁ、と思いました。
だって交流があったとしたら船でしょうから途中にあるハワイの意匠が似ててもおかしくないはずなんだけど、それはなかったので。
面白いですね〜
レイナロハも日本?なんかそれ!?って驚いてるかも(笑)