goo blog サービス終了のお知らせ 

kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

テートからテートへ

2010年03月08日 | チェロ&アート
6日土曜日は夕方7時のフライトまで完全自由時間。今回の目的地は先日すでに触れたとおりテート・ブリテンとテート・モダンという二つの国立美術館。

ホテルに荷物を預け、コンシェルジュから地図をもらい、ホテルを後にする。泊っていたのはコベントガーデンにほど近いホテル、ここから徒歩でウォータールー・ブリッジを渡って、テムズ側沿いの道を南下し、まずはテート・ブリテン(もとのテート・ギャラリー)を目指す。

テムズ川沿いは「テムズ・パス」と呼ばれる遊歩道が整備されていて、散歩に最適
 

ウェストミンスター・ブリッジ付近には、2000年に作られた巨大観覧車ロンドン・アイ、水族館、国会議事堂、ウェストミンスター寺院など観光スポットが目白押し。

とりあえず川沿いの道から橋に上がってウェストミンスター・ブリッジを一往復
 

1人の女性に呼びとめられて「ジプシーの子供たちに寄付を」と言われる。「紙幣でお願いします」と言われてしらける。「今日これから帰国だから小額紙幣がない」というと「お釣りあるから」だという(苦笑)。あまりのことに笑いそうになった。

本当にジプシーの子供たちにお金が渡る仕組みを持ってるのか?って聞いてみようかとも思ったけど、あたしが住んでた頃から「1ポンドくれ」とかって金額指定してくるスタイルはイギリスの物乞いの伝統らしかったので、ど~せ自分のたばこ代になるんだろうなと思いつつも、面倒だからポケットに入っていた2ポンドほど渡した。コインだったせいだろう、「ありがとう」と口では言いながら、その目は次のターゲットを探していた(笑)。

再び遊歩道に戻って歩き始めると、テムズを挟んで国会議事堂の向かいに建てられているナイチンゲール博物館がある。歩道に面した壁には、狂牛病(BSE)にかかった牛の危険部位でかかるとされる変異型クロイツフェルト・ヤコブ病(vCJD)で亡くなった方を悼むプレートがかけられていた。イギリス国内だけでも、何百人単位での罹患者がいる。

最初に確認された方はかなり若い方だったと記憶している


日本に輸入されてる米国産牛肉に、危険部位が混入している事件はまだ発生していると思うけど(少なくとも昨年は数回報道された)、最近ではBSEとか危険部位という文字を新聞で目にすることが少なくなった。輸出側を含む関係者がきちんとした対策を講じているならよいのだけど、果たしてどうなのだろうか?とふと疑問に思った。

BSEとvCJDの間には、科学的には因果関係が立証されていないけど、潜伏期間が10年とも20年ともいわれるこの病気、簡単にのど元を過ぎれば熱さを忘れるな事件にしてよいものなのかなぁ、と牛肉を食べないあたしですら考えちゃうな。

などと考えながら歩いていると、なにやらテムズが騒がしい


モーターボートに乗ったコーチの指示で、ボートの練習をしていた。そういえばオックスフォード対ケンブリッジのボートレースが、毎年三月ここテムズ川で開催されるのだった。今年はいつなのかなぁ?

ってなことを思いつつ歩いてるうちに、対岸にテート・ブリテンが見えてきた
 

チューダー朝以来の作品が山盛り展示してあり、文字通りの宝の山。なかでもJEミレーやロセッティー、ターナーなどの作品が駆け足見学者の「見るべき」アイテムかしらん?あたしはターナーが使っていた画材箱・絵の具・パレット・筆などが展示してあったのをみて、そういえば子供のころ油絵を習ってたのだけど絵の具は全部ターナー社のものだったなぁ、弘法筆を選ばずの逆だわなぁと、ガラスケースを覗きながらひとり口元がゆるんでしまった。

そして、船でテート・モダン
 



橋の下をくぐって


ロンドン・アイやミレニアム・フットブリッジ(歩行者専用橋)を下から眺め
 

どう考えても美術館には見えない外観のテート・モダンへ到着


世界広しと言えども煙突のある美術館はここ以外にない、かも。リサイクル万歳である(笑)。

ちなみにお隣にはグローブ座がある


館内のツアーに参加しようと思ったら、土曜日だったため午後の上演予定があり、テムズ川沿いの考古学調査で発掘された建設当時の遺跡を巡るツアーしかないといわれ、舞台裏が見たかったので不参加。

テート・モダンはとにかく賑わっていた。子供たちが落書きできるコーナーあり、無料の館内ツアーあり、広大なカフェあり、地元に住んでいたら頻繁に足を運んでしまいそうな仕掛け満載だ。下の写真は最下層のタービン・ホールに面したミュージアム・ショップ。も~、なんだか地下鉄の駅構内みたいで笑っちゃう。

「またすぐ来てね」と書かれた寄付金(入場無料なので)箱がかわいい
 

ここではホアン・ミロとパブロ・ピカソの絵を見ただけで十分満足。何百年にもわたる批評に耐えて生き残った作品に対して、こんなこと言うのは身も蓋もないって感じではありまするが(苦笑)、名画と言われるもののなかにも、ど~考えても共感できない油彩って多い。そりゃほぼ100パーセント、立派な作者と同じ西洋の歴史を共有できない上に、立派じゃない感性の持ち主という、あたしの側の問題なんだけど。

でも、だらだらと緊張感なく油絵を塗ったくってなんとなく形に仕上げたとしか思えない(失礼)作品とか、どう贔屓目に見ても筆運びがダサい(失礼)作品とか、額のほうが立派だろみたいな(失礼)作品とか、ひょっとしてあたしでも描けないか?(描けません)みたいな作品、あるんだよね(って、同意を強要してどうするよ・・・)。

そして毎回こうやって油絵を山ほどみたあと思うのは、油彩と対照的な、水彩や墨絵の、筆の先が紙に触れるまでの思索の深さ、書き始めてからの思い切りの良さ、楽しさ、だ。

ここでも外国に出るとやたら愛国的になるあたしの性格、爆裂じゃ(苦笑)。

ってな不埒なことを思ったりしてはみるものの、そ~ゆ~ことを思えるのもやっぱり自分の眼で実物を見てるから。好きな作品の前でソファに座ってぼ~っとできる時間が転がり込むからなんで、ありがたいことじゃぁ~とわが身の幸運をかみしめるってのも、偽らざる気持ち。

そんなこんなで(どんな?)セントポール寺院に向かってミレニアム・ブリッジを渡る


向こうにタワーブリッジが見える


セントポール寺院を背景に、ミュージックビデオみたいなの撮ってる風景あり
 

途中トワイニングのお店に立ち寄りお土産をゲットし、ホテルに戻った


夕方のフライトで無事帰国の途に。お天気に恵まれてラッキーでした。今回参考にさせていただいたのは、artwalkというサイトにれいこさんが投稿されたテート・ブリテンのエントリーと、テート・モダンのエントリー。一体テートには何があるのか?kebaのじゃわからんじゃないか!と興味をもたれた方は、そちらへぜひ。

最新の画像もっと見る

4 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

コメント日が  古い順  |   新しい順
イギリス (sukarabe)
2010-03-10 15:05:42
こういう写真を見ていると、イギリス行ってみたいなあ、などと思ってしまいます。飛行機は乗りたくないんですけどね(苦笑)。あ、そうだ、英会話出来ないんだった・・・、orz...
返信する
Unknown (keba)
2010-03-10 17:03:12
>sukarabeさま
飛行機嫌なら陸路で行けますよー
英会話できなくても飢え死にしないし(笑)
是非お勧めします、但し冬は避けたほうがいいっすけど
返信する
Unknown (コプク)
2010-03-19 05:07:29
これがグローブ座ですか! 行ってみたいなあ~。

香港の写真も楽しませていただきました。霧のもうもうとした湿気あふれるかんじがたまりませんな~。あんまり小綺麗な街にならないうちに体感しておきたいものです。


返信する
Unknown (keba)
2010-03-19 07:44:28
>コプクさま
この建物は1997年に復元されたものですが、
やっぱり舞台裏ツアーには未練が残ります。
次回はぜひ観劇とともにツアーも!と考えてます。
その前に東京グローブ座にでも行こうかしらん(笑)
返信する