kebaneco日記

日々の出来事、考えたこと、行った場所、見たもの、なんかを記録してます

キングたるゆえん

2011年03月31日 | サッカー&スポーツ
3月25日に、三浦和良選手が先週日経新聞に寄稿していたコラム。著作権の関係があるので全部は無理だけど、はしょりまくるとこんな内容だった。

生きているとはどういうことなのだろう、サッカーをする意味とは何なのだろう。サッカーが「なくてもいいもの」にみえる。医者に食料……、必要なものから優先順位を付けていけば、スポーツは一番に要らなくなりそうだ。でも、僕はサッカーが娯楽を超えた存在だと信じる。「あった方がいいもの」のはずだと。

サッカーで力を与えられるとは思えない。身を削る思いで必死に生きる方々、命をかけて仕事にあたるみなさんから、僕らの方が勇気をもらっている。サッカー人として何ができるだろう。サッカーを通じて人々を集め、協力の輪を広げ、「何か力になりたい」という祈りを支援金の形で届け、一日も早い復興の手助けをしたい。

いま大事なのは、これから生きていくことだ。悲しみに打ちのめされるたびに、乗り越えてきたのが人間の歴史。とても明るく生きていける状況じゃない。でも、何か明るい材料がなければ生きていけない。暗さではなく、明るさを。29日のチャリティーマッチ、Jリーグ選抜の僕らはみなさんに負けぬよう、全力で、必死に、真剣にプレーすることを誓う。


人の不幸や頑張りを見て、自分の立場で何ができるか深く考えぬかれていると感銘を受けた。すでに頑張りすぎるほど頑張っているひとに頑張れということばではなく、生きていくことが大事、明るさを、と声をかける思いやり。はしょった部分にサッカーが人を成長させるというようなくだりがある。彼はサッカーから一体どれだけのことを学んだんだろう、学べる感性を持っているんだろう。。。サッカーは「あった方がいいもの」どころじゃなく、「なくてはならないもの」。ちなみに1試合に一般家庭3500世帯分以上の電力を消費する東京ドームを本拠地とする巨人が、予定通りの開催を主張して迷走したセリーグが開幕延期を決定したのは、このコラムよりも後のことだと記憶している。この差はどこから生まれるのだろう?

そして29日の鮮やかな技ありゴール。ザッケローニ監督も「三浦知良選手がキャリアを象徴するゴールを決めたということで、私自身も嬉しく思っています。サポーターの皆様にもお礼を言いたいです」と、カズさんでよかった、相手チームに得点されて嬉しいという初めての経験をしたと語ったとされる。キングは代表監督をも屈服させた(笑)。

ありがとうカズ、あなたの先にも後にも、キングと呼べる人は誰一人いません。

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
皇帝が~ (アスキー)
2011-03-31 18:19:01
昔々ベッケンバウアーがいましたねぇ。
キングと皇帝どちらが偉いんでしょう?
日本人としてはカズが一番と思いますが(笑)
返信する
>アスキーさま (keba)
2011-03-31 18:52:08
なるほど、キングか皇帝か・・・

皇帝って複数の文化圏を征服して一つの帝国に纏める人、
その皇帝が各地を治めるために置くのが臣下が王(キング)なので、
サッカーと言う「帝国」を治めるのがベッケンバウワー皇帝で
日本サッカーを治めるのがキング・カズ

結構うまくはまってますね(笑)
返信する

コメントを投稿