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泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

わかりやすい菌の話「もやしもん」

2007年08月05日 | その他
妻が突然に菌に詳しくなっていました。黄麹菌と黒麹菌の違いや、醗酵と腐敗の違いなどを語り出したので、何かおかしいと思っていたところ、友達から「もやしもん」というコミックを借りたのだと本を見せてくれました。現在5巻まで出ているそうです。私もさっそく読み始めました。

「もやしもん」は、イブニングに連載されている石川雅之氏の作品で、東京にある農業大学を舞台に「菌が見える」という不思議な能力を持つ主人公をとりまく、いわゆる学園物語です。主人公が「もやし屋」こと種麹屋のせがれなので、タイトルが「もやしもん」なのでしょう。種麹屋を「もやし屋」と呼ぶのは知りませんでした。

コミックなだけあって、菌やウイルス類は、かわいらしくデフォルメされて登場します。主人公に常にまとわりついているアスペリギウス・オリゼー(黄麹菌)や酢酸醗酵に登場するアセトベクター・アセチ(酢酸菌)を始め、アスペリギウス・アワモリなども登場します。菌たちの口癖は「かもすぞー」(醸す。繁殖する、醗酵、腐敗させる意)。ちなみに危険な菌の口癖は「かもしてころすぞー」なのが判りやすいです。主人公は菌の会話も聞けるので、カビ菌が「何かかもすものないかなー」「あっちにパンがあったよ」などと主人公を前に相談している様子がかわいらしく描かれています。

泡盛マイスターの勉強をされている方は、ひとまず菌による米の糖化からアルコール醗酵までの過程を判りやすく理解するのに「もやしもん」1巻は参考になるでしょう。さすがにコミックは判りやすいです。どぶろくにおける醗酵と、口噛み酒における糖化の解説がでてきます。これは泡盛の製造工程にも通じますので、すんなり吸収できることでしょう。

もし1巻で「もやしもん」に興味がでてきましたら、5巻まで目を通されるとよいでしょう。酒造りに「菌による醗酵」が欠かせないことから、酒ネタがたびたび登場します。他の菌ネタを含めて楽しく勉強できますよ。ちなみに3巻では、現存していないであろう200年古酒に相当する熟成を人工的に促進させた泡盛が登場します。微弱超音波を泡盛に与えることで、自然熟成の約100倍の速さで熟成が進むらしいという話です。以前に超音波熟成させた焼酎を飲んだことがありますけれども、熟成促進年数は怪しいものの、確かに口当たりがまろやかで尖った雑味が和らいでいるのに感心したことがあります。超音波でアルコールと水の分子が細分化され、会合が促進されるという原理ですから判らないでもないのですが、何だか狐につままれたような気持ちと、年数をかけて生み出されるロマンみたいなものが大きく損なわれるのはちょっと……と思うのでした。


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