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泡盛なかゆくい

第一期・泡盛マイスターがお届けする、沖縄やアルコールに関する日々雑感。

眞露チャミスル

2006年01月28日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
「そんなに食うなら走らんと」のnonchさんが企画されたmixi「土地コミュ」の新年会イベントに参加してきました。「土地」というのはお店の名前で、大久保駅からすぐのところにある韓国料理屋さんです。nonchさんのシズル感たっぷりのブログを見ていたらもう居てもたってもいられなくなり、一度行ったことがあるという「牛込生活」のkotaroさんに「土地行きましょうよ」と話してみたところ、ちょうどmixiの「土地コミュ新年会」があると教わり、mixiは訳あって参加してない私ですがkotaroさんの友達ということで、この新年会にjoinさせていただきました。

「土地」で食べた激ウマの韓国料理の数々のお話はさておき、やはり韓国料理に合うお酒と言えば「チャミスル」です。チャンドンゴンが登場するTV CMを見たことがある人もいるでしょう。1000℃の高温で焼いた竹炭で3回濾過して雑味をしっかり取り除いたまろやかな味わいの焼酎です。甘みがしっかり感じられるお酒なので、こってり辛めの韓国料理に合わせるとスイスイ入ってしまいます。

「チャミスル」は、ハングルで「眞露」、透明感のあるキレイな露を意味しています。正確な読みは「チャムイスル」。韓国ではストレートで飲むらしいのですが、ストレートで飲むならしっかり冷やしたほうがより美味しく味わえるでしょう。度数が21度なので冷凍庫に入れてしまうと凍ってしまう可能性がありますので、冷蔵庫で寝かしておきましょう。

前述のチャンドンゴンがCMで紹介している「Chamisul」は、日本向けに用意されたもので、ボトルデザインだけではなく中身も韓国の「チャミスル」と異なります。お酒は基本的に食事に合わせるものなので和食を意識した味わいになっているのだと思います。簡単に言えば日本向けに作られた「Chamisul」は、韓国の「チャミスル」よりもドライです。甘くありません。和食の繊細な味つけを邪魔しないようにという配慮でしょう。「チャミスル」は、大久保界隈の韓国食材のお店や、「やまや」などでも取り扱っています。「チャミスル」と「Chamisul」を飲み比べてみても面白いかもしれません。

私は「チャミスル」派です。なんかほっとするんですよね。
「チャミスル」は瓶が小さめなのであっという間に飲みきってしまうのが難点です。

ちなみに「土地コミュ新年会」は、スペシャルメニューが続々と登場して幸せで楽しい飲み会だったことは言うまでもありません。「土地」に行くなら6名ぐらい集めないとあれこれ食べられないことが判明したところで、どなたか今度ご一緒しましょうね!
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シャルトリューズ ヴェール

2006年01月21日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
薬品のような匂いのお酒が大好きです。「ラフロイグ」「ドランブイ」「アブサン」と、まあこんなラインナップが好きなお酒とあっては、だいたい傾向というものもお判りでしょう。ときどき、自分でもどうかしてるんじゃないかと思うぐらい。そんな私が今度は「シャルトリューズ」に目覚めてしまいました。

「シャルトリューズ」は、フランスのグルノーブル山にあるラ・グランド・シャルトリューズ修道院で作られていた薬草酒です。世界で最も古い時代に作られたリキュールとして知られています。ブランデーをベースに、130種類ものハーブや香草を使い、代々3人の修道士にのみ伝えられ、400年を経た今もその原料/製造法は門外不出とのこと。判っているのは、5回の浸漬と4回の蒸留ということのみ。その「シャルトリューズ」には、イエローの「ジョーヌ」とグリーンの「ヴェール」があり、それぞれに熟成タイプのVEPがあります。

私は今回「ヴェール」の方に染まりました。どちらかと言うと「ジョーヌ」がライトな感じで、「ヴェール」がヘビーな感じ。ややハーブの風味がきつめに感じつつ、度数も55度と高めの「ヴェール」の方がやはり私の好みでしょう。親切にもラベルに「シャルトリューズ」を使ったカクテルのレシピが書かれており、今日は「シャルトリューズ・トニック」を試してみました。シャルトリューズ45mlにトニックウォーター適量、レモンかライムのスライスを加えるだけと実に簡単なカクテルです。どこか電気ブランにカモミールのようなハーブの香りをさらに足したようなカクテルとでもいいましょうか。こんな雪の降る日ではなくて、暑い夏の日にすっきりと味わうカクテルのような気がします。

「シャルトリューズ ヴェール」を使うカクテルに「グリーンアラスカ」があります。また近いうちに試してみたいと思います。
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電気ブラン

2005年12月24日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
近所のスーパーに電気ブランの復刻ボトルが売られていたので、ほとんど衝動買いで手にしてしまいました。

電気ブランは浅草にある老舗の「神谷バー」で数年前に飲んで以来です。お年を召した方々が黒ビールをチェイサーにしながら電気ブランを片手に盛り上がっていたのが印象的でした。一番最初にその名前を知ったのは、大学時代に所属していたサークルの合宿で、べろべろに酔った仲間を見た先輩が「あいつ、こないだ電気ブラン飲んだときよりも酔ってるな」とぼやいたのが最初。「電気ブランって何ですか?」と聞いた私に「うーん、なんだか整髪料みたいな匂いがする酒なんだよなー」と先輩は答えたのでした。まあ、ひどい表現ですよね。

電気ブランは、フランスから日本にワインの製造技術を初めて持ち込んだ神谷殿兵衛氏が明治15年に作ったカクテルです。お名前からご察しのとおり、神谷バーの創業者です。電気ブランは、当時は「電気ブランデー」と呼ばれていました。ハイカラなものがもてはやされるのはいつの時代も一緒で、何でも名前に「電気」がをつければハイカラなものに見えたそうです。それで「電気ブランデー」と名付けたのだとか。

ラベルを見ても材料がはっきりと明記されておらず、調べたところによれば、ブランデー、ジン、ドライベルモット、ホワイトキュラソー、ワインなどが使われているとのこと。製法は今でも秘密なのだそうです。甘い香りのブランデーと言われれば、頷くような風味です。

冷凍庫でキンキンに冷やした電気ブランを、おちょこをちょっと大きくした程度の小ぶりのグラスに注いで、私はそこにタンカレーを少量足します。電気ブランだけだとちょっと甘みが気になるのですが、タンカレーをちょっと足すだけで輪郭がはっきりしたカクテルに化けてしまいます。夜は日に日に寒くなってきましたが、風呂からあがって布団に入るまでのわずかな時間に軽く喉と胃を温めるのに最適です。
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モスコミュール

2005年11月20日 | スピリッツ/リキュール/ウイスキー/焼酎
モスコミュールというカクテルは結構有名なので、その説明は割愛しようかとも思ったのですが、やっぱり触れておこうと思います。

モスコミュールと言えば、ウォッカとライムを入れて、ジンジャーエールでフルアップというのが一般的なのですが、本物のモスコミュールは、ジンジャーエールではなくて、ジンジャービアを使います。ジンジャーエールを使うと甘めに仕上がるところが、ジンジャービアを使うと実にドライで辛口なモスコミュールに仕上がりますので、大人のカクテルになるとでもいいましょうか。

モスコミュールが誕生したのは1946年。実はアメリカ生まれのカクテルです。大量にジンジャービアの在庫を抱えてしまった人が、それを処分するためにウォッカをベースにしたこのカクテルを生み出しました。そのモスコミュールに目をつけた友達がいました。やはり在庫を抱えてしまって困っていた銅製マグを、モスコミュールで使うように勧めたのです。カクテルで銅製マグとは風変わりな感じがしますが、銅は熱伝導が抜群に優れていますので、長時間ジョッキが冷たいままで口当たりもひんやりして旨い、と評判になりました。さらにその動きに目をつけたのがヒューブライン社(スミノフ)の営業マン。モスコミュールにスミノフを使って大々的なキャンペーンを行い、今日のような有名なカクテルへとなっていったというわけです。

ウォッカの原産国ロシアの首都モスクワと、ラバ(=ミュール)のキック力のように強烈なアルコールと生姜の香りから、モスコミュールと名付けられました。

ジンジャービアが手に入ったので、さっそく本物のモスコミュールを試してみました。
銅製マグは持っていないので、ドイツを旅行したときに買ったビアマグ(銅製の蓋がついてる)を使うことにしました。クラッシュドアイスを入れて、ウォッカを注ぎます。1/4にカットしたライムを絞りマグに落とします。ジンジャービアでフルアップして、一度だけステアします。

かつてウィルキンソンの辛口ジンジャーエールを使ってみたことはありますが、やはり甘さがでてしまっていました。気軽に楽しむカクテルとしてはいいのですが、やはりウォッカの力強さが薄れてしまう感じがしていました。しかし、ジンジャービアを使ったモスコミュールは、実にドライ。ジンジャーとフレッシュライムの香りがより引き立って、さっぱりした味わいのカクテルになりました。

季節はだんだん冬っぽくなってきましたが、あったかくした部屋で清涼感たっぷりのカクテルをマグで大胆に飲むというのもいい感じです。


コメント (2)
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