ぬかが和子の想い

区議会議員ぬかがかずこ(額賀和子)の日々の活動や出来事、感じたことを綴るページ

昨日に続き地方都市行政調査の街の顔

2014年10月31日 | 日記
2日目に訪れた呉市は、軍港の街でした。
街の半分(線路の南側)は、戦前すべて軍の土地で、一般の人は立ち入ることができなかった場だそうです。


港を通過中


潜水艦


普段見たことのない、色の世界が広がっていました

こんな写真UPして「何が秘密か秘密」の秘密保護法にふれたりして…

その規模は横須賀よりも大きいかと。
宿泊したビジネスホテルも、自衛官関係の宿泊者か、制服姿の方が多く見受けられ、他の街とは違う印象でした。

3日目は、またまたローカル線と新幹線をのりついで九州へ
呉駅でから乗った列車は、広島カープのラッピング列車でした




小倉駅へ到着
出迎えてくれたのは小倉にゆかりのある松本零士のキャラクターたち

ベンチに座るメーテルと傍らにたたずむ鉄朗


そしてキャプテンハーロックでした


街はライトアップの準備か、花壇のなかにはピーターラビットのようなウサギがたたずんでいました。


市役所へ

説明を受ける会議室の窓からは小倉城が

と思いきや、「単なる張りぼてですよ」との市担当の話

調査内容は「安心安全条例」について

準備してくださったパワーポイントには、足立区のビュー坊の姿も

市の担当者は足立区にも調査に見えたそうです。
条例を創つくるまでの経過が大切だと担当者。
本当に多くの方のところに出向き、足を運んで、懇談を重ねることで、意識醸成を2年かけて取り組んだそうです。
犯罪も大きく減ったそうです。

 
小倉駅には、黒田官兵衛のコーナーがありました。

移動時間が長かった3日間でしたが、どの施策も担当者の熱意が伝わり、行かなければわからない話をたくさん伺うことができ、有意義な調査でした。

地方都市行政調査に行ってきました

2014年10月30日 | 日記
区民委員会の地方都市行政調査。相手先の受け入れ可能日程の都合で、佐賀市(九州)⇒呉市(本州・広島県)⇒北九州市(小倉)という強行日程でした。
飛行機⇒新幹線で4県をまたがる往復をし、また九州に戻るという日程。

内容は充実しており、それぞれの自治体担当者の熱意が十分伝わるものでした。

すでに佐賀市の総合窓口については、UPしているので、今回は、それぞれの街の様子などを中心にUPします。

恒例の朝のジョギング
街の顔が見れるので、貴重な機会です。東京にいる時と違い、家事やいろんなことをやらないで済む時間を使い、時間の有効活用。ジョギングシューズとともに3日間行動しました。

佐賀市は、クリスマスイルミネーションやバルーンフェスティバル(熱気球)の目前で、みんなで街を盛り上げようという機運を感じました。


ちょっぴり昭和色も



ウインドウはハロウィンであふれていました

続いて新幹線やローカル線2回乗り継いで行った、呉市。
ここでは、国民健康保険事業についての調査。
レセプトの分析をすることで、様々な保険事業に取り組んでいました。高齢化率が30%を超えている中、健康でいられる支援をすることが、医療費の支出を抑えることにもつながっていました。主な調査項目は「ジェネリック」「糖尿病対策」でしたが、担当者の「医療抑制のためのジェネリックではなく、より良い医療を受けるため」の言葉が印象的でした。
熱心な説明は2時間近くに及びました。

1Fのフロアには、がん検診受診勧奨の展示が
ユニークな勧奨ポスターも


  

長くなりそうなので、次はまた明日UPします。


消費税再増税、自衛隊への若者の名簿提供…区民無視の区の姿勢を正す!

2014年10月29日 | 日記

代表質問のうち、区長の政治姿勢に関わる問題をUPします

消費税再増税について
●ぬかが=消費税増税後、4月~6月期の国内総生産は7・1%もの大幅な落ち込みで、とくに個人消費の落ち込みがひどく、過去20年間で最大の下落幅。政府も今年9月に景気判断を、5か月ぶりに下方修正した。
 この原因は反動減や悪天候だけではない。「アベノミクス」による金融緩和と円安で、物価は上がる一方で、勤労者の実質賃金は13か月連続のマイナスで国民の収入は目減りしている。  そこに増税がのしかかり、消費が落ち込んだ結果。日本経済の変調は明らかだと、国内外の専門誌などが指摘している通りで、消費税の再増税どころではない。
 安倍内閣は来年の再増税の最終判断を、年内に行うという。
 しかし区は「消費税は必要な財源」「引き上げは国がより慎重に判断する」などと言い、国に対し積極的に働きかける意思が全くないばかりか、新年度予算編成方針で、「10月から10%に引き上げられることを見込むこと」と指示し、増税によって区の60億円の増収になるのに、区民を思いやる視点は全くない。
 日本共産党区議団が区内16万世帯に無差別で配布した区民アンケートでは、8%の消費税増税で、くらしが苦しくなった区民が約75%に及び、再増税に賛成の区民はわずか5%で、圧倒的多数の区民が再増税の中止を求めています。
 区長が区民の代表であるならば、この区民の声を国に届け、区民生活と地域経済を守る立場に立って、再増税反対の意思を表明するのは当然だと思うがどうか。

自衛隊への名簿抽出閲覧
●ぬかが=7月6日付『東京新聞』の報道によると、防衛省・自衛隊は自衛官募集にあたって「地方自治体に情報提供を依頼し、入手した情報をもとに、18歳を狙い撃ちにした募集活動を行っていた。
 足立区でも18~26歳までの適格者の名簿を、何と区が抽出してあげて自衛隊に閲覧させていることが判った。個人情報保護審議会の了承なしには、個人情報の外部提供は禁じられており、とりわけ、年齢抽出閲覧要請を受け入れることは認められない。
 情報提供を行う法的根拠といわれる、自衛隊法施行令120条の「市町村に提供を求めることができる資料」とは、旧自治省の逐条解説でも「統計資料」であり、個人情報のことではない。住民基本台帳法に情報提供の規定がないことを政府も認めており、情報提供に法的根拠はない。
 政府が集団的自衛権行使容認の閣議決定を行う中で、自衛隊員は海外の戦争に駆り出される可能性が非常に高く、区内の元自衛隊員や現職自衛官の母親から「今回の事で、毎日不安で仕方ありません!!平和な国、日本を根底からくつがえす事になる、今回の安倍さんの行動は許せません」等の声が寄せられている。
 勧誘の強化が行われている中、区長は自衛隊のこうした法的根拠のない「抽出閲覧」には応じないよう対処すべきと思うがどうか。

区の答弁は、いずれも開き直り、すれ違い答弁で、反区民的なものでした。引き続き区民のいのち・くらしを守る立場でがんばります

佐賀市の総合窓口

2014年10月28日 | 日記

区民委員会の地方都市行政調査で佐賀市に来ています。

九州は、「総合窓口」などのワンストップサービスが進んでいる自治体が多くあります。
佐賀市もその一つです。

委員会室で担当の方からじっくりとお話を伺いました。

総合窓口とは、
●届出コーナー 住民異動・戸籍の届け出・印鑑登録等、住所の変更に伴う国民健康保険、国民年金、後期高齢者医療、小中学校の指定、乳幼児医療、児童手当の手続きを一括して行う

●証明コーナー 住民票・戸籍・印鑑証明・課税証明・納税証明 等を一括して取り扱う

これらを総称したものです。


窓口全体を上から撮影。
窓口を曲線にすることで、窓口の数を多くとれる、柔らかさもある などの利点があり、進んだ自治体では比較的取り入られているやり方です。
足立でも戸籍・住民窓口のフロア改修を昨年行う時に、私はこういったことが必要と求めましたが、
結果はそうならず、戸籍の外部化で税金はかけたけど、サービスは低下、法令違反の状況になってしまいました。

たくさんの資料をいただくと、その中に「富士ゼロックス」の文字が…。
でも足立と違い、システムの改修で打ち合わせをしていたのでした。

足立と違い、余分な税金を毎年つぎ込むのではなく、住民サービスも実際に向上して、待ち時間もへる、素晴らしい内容でした。

こちらが証明の窓口。フロアマネージャーは、精通した係長で、本当に丁寧に問い合わせに対応できる体制になっていました。


こちらが届出の窓口。


申請書を書くのも、高齢者や弱者に配慮して、座って書けるようになっていました。これなら車いすでも大丈夫。

聞いた話の内容は、本当に素晴らしく、全国にも例のない外部委託に突き進む足立区の管理職の方々に聞かせてあげたいと思いました。
区民委員会での質疑が楽しみです。

飯館村、浪江町、南相馬を訪ねてNO4 浪江町立請戸小学校

2014年10月27日 | 日記
浪江町立請戸小学校は、海沿いの学校です。津波の被害は甚大で、請戸小学校に向かっていくと

奇跡の一本松ならぬ二本松がありました。
この辺はすべて松林が広がっていたそうです。津波に耐え抜いて残った松の木です。


卒業式の看板もそのまま。底の抜けたままの体育館

卒業式の目前に被災。「津波が来るぞ~」との地元漁師の声に、校長先生のとっさの判断で山に駆け上がり、全員が助かりました。全ての時計は同じ時間に止まったままでした。

 それなのに、その後の原発事故により、子どもたちも親も健康被害に不安が尽きない事態に。通常100万人に一人と言われる「子どもの甲状腺がん」。すでに福島県では104人がの疑いありで、50人以上が手術を。低線量被ばくの知見は世界でも未知。放射能対策はこれからが課題です。


校舎も教室も津波の被害をうけたまま
校舎の中も窓という窓すべてが、津波で抜かれ、柱などもぐちゃぐちゃに。


当時のままです。


議員団全員で写真撮影


当時のままの請戸小はどこもネズミの糞でいっぱいでした。
2階にあがり、音楽室に入ると、ピアノがありました。
触ってみると、音が鳴るので 私は、音楽室のピアノで鎮魂・復興の願いをこめて
「ふるさと」「花は咲く」「負けないで」の3曲を演奏しました。

今度は後援会のみんなと参加して、「故郷」を歌いたいと思いました。

校舎のすぐ隣

何かと思ったら、広大な除染物質の仮置き場の造成中でした。


福島では、放射能との戦いで、膨大な作業が際限なく行われています。
人手が足りない、時給をあげても人がこない状況だそうです。


最後に、案内をしてくれた「9条の会」の方々の看板の前にて

議員団で撮影

参加者全員でも記念撮影。








こども子育て支援新制度の説明会にぜひご参加を!

2014年10月26日 | 日記
 「子ども・子育て支援新制度」は、来年4月から始まります。
足立区では今定例会で各条例案が採択されましたが、国基準そのまま引き写しが多く、保険料も決まらずに全て国待ちといった態度です。
日本共産党は、どの子もよりよい保育をの立場で奮闘しています。
 地域や保護者関係者にもまだまだ内容が知らされることもなく、まもなく保育所申し込みの配布や受け付けも始まります。

「おかしい!」「保護者は何もわからないまま申し込むのか?」など私たちは、繰り返し区に求め、
ついに(というかやっと)、区が説明会を開催することになりました。

日本共産党が繰り返し求めてきたものが実現しました。
日程は以下の通りです。
ぜひ多くの方が参加され、説明を求めるだけでなく、要望・意見を言える場として生かしていただきたいと思います。

飯館村、浪江町、南相馬を訪ねてNO3公表された放射線量のごまかし

2014年10月25日 | 日記
前回に続き、被災地・福島報告NO3です。

続いて行ったのは浪江町丈六公園のモニタリングポストです。
 
周りを除染し放射線量は2.23μ㏜/h
これが公表、発信されている放射線量です。


目の前の未除染地で測定すると、何と4・26μ㏜/h。倍以上でした。


実際の放射線量はモニタリングポストの2倍!
福島には国の測定器が示す放射線量を信用しなくなってしまった人がたくさんいるそうです。

ここにも事故被害を小さく見せようとする思惑が見え隠れします。


同じ場所の掲示。土壌は何と15万ベクレル!
特措法により、焼却灰は8000ベクレルを越した場合に対処しなければならず、委員会でも土壌の問題を追及してきましたが、この数値の大きさに、目に見えない方シャン王の恐ろしさを肌で感じました。

足立区でも放射能の数値が、いまだに「ミニホットスポット」的に、局所的に高い場所がありますが、平均して測れば低い数値。
目に見えない放射能と真摯に向き合い、子どもたちや人の命と健康安全を優先するのかの姿勢がとわれるのではないでしょうか。

続いて海沿いの浪江町請戸地区へ

浪江町請戸地区は、海沿いの賑やかな商店街があった街だったそうです。「祭りがあった。まるで別の場所」と語る案内の青年も語るのが辛そうでした。

もう一人の案内者、こちらもSさんです。


 陸に上がったままの漁船、


ひっくり返ったままの自家用車、


津波にさらわれたままの家々…。





 他の被災地は歩みが遅くとも復興へ進み始めているのに、復旧すらままならない現実を目の当たりにしました。

長くなったので、ここまで。
次回は海沿いの請戸小学校のことを記します。






労働者派遣法の改悪NO!「安定的な雇用と公正な処遇を求める意見書」全会一致で可決・上程

2014年10月24日 | 日記
第3回定例会が終わりました。
今議会では、区長提案の35議案のうち、約7割の議案に日本共産党は賛成、問題のある3割の議案に反対をしました。
他の党は、区長提案議案に100%賛成でした。
反対をした主なものは、「こども子育て新制度」にかかわるもので、子育てをするパパママの願いに答えず、保育の規制緩和、環境悪化が懸念される議案、区民の願いに背を向けて新たな溜め込み(1072億円)に走るとともに、新たな外部化につきすすむ補正予算、道路現況のないところに16mの道路をつくる案件などです。

最終本会議では、意見書の採択も行われました。

区民の生活に関わることでも、それが国などの仕事の場合には、区だけでは解決できません。
この様な場合に、地方自治法第99条に基づき、区議会の意思を意見書として関係機関に提出し、問題の積極的な解決を求めていくのが意見書です。

足立区議会のルールとして、意見書の採択は全員一致したものを上程することになっています。
幹事長会で出し合い、議論し、一致した3件を、私(ぬかが)を含め、議会運営員会に所属する議員全員が提出者となって議決しました。

○地方税財源の拡充に関する意見書
○危険ドラッグの根絶に向けた総合的な対策の強化を求める意見書
○安定的な雇用と公正な処遇を求める意見書
 の3件の提出が決まりました。



私が提出者を代表して本会議で提案理由説明を行った意見書は、労働法制にかかわるもの。全島の一致点での意見書案ですから、マイルドな表現になっていますが、
それでも労働者派遣法の改悪に異議を申立て、働くものを守る内容の意見書案です。

全文をご紹介します。

安定的な雇用と公正な処遇を求める意見書

わが国は、働く者のうち約9割が雇用関係の下で働く「雇用社会」である。
雇用労働者が、安定的な雇用と公正な処遇の下で安心して働くことができる環境の整備が、デフレからの脱却、ひいては日本経済・社会の持続的な成長のために必要である。
いま、成長戦略の名の下に、「解雇の金銭解決制度」や「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入、「限定正社員」の普及、労働者保護の後退を招きかねない労働者派遣法の見直しなど、労働者を保護するルールについて議論がなされているが、これらが政府の描く経済の好循環につながることが重要である。
また、雇用・労働政策は、国際標準でILOの公労使三者構成原則に基づき、労働政策審議会において議論すべきものである。
よって、足立区議会は国会及び政府に対し、労働者の安定的な雇用と公正な処遇を可能とするために、下記事項について強く求めるものである。



1.不当な解雇として裁判で勝訴しても、企業が金銭さえ払えば職場復帰の道が閉ざされてしまう「解雇の金銭解決制度」、解雇しやすい正社員を増やす懸念のある「限定正社員」制度の普及、長時間労働を誘発するおそれのある「ホワイトカラー・エグゼンプション」の導入など、労働規制の緩和を行わず、雇用の安定を図ること。
2.派遣労働者のより安定した直接雇用への誘導と処遇改善に向けた法改正を行うこと。
3.雇用・労働政策に係る議論は、国際標準であるILOの公労使三者構成主義に則って、労働者代表委員、使用者代表委員、公益委員で構成される労働政策審議会で行われること。

以上、地方自治法第99条の規定により、意見書を提出する。

平成26年10月24日

議長名

衆議院議長
参議院議長
内閣総理大臣
厚生労働大臣
経済再生担当大臣
内閣府特命担当大臣(規制改革)あて

飯館村、浪江町、南相馬を訪ねてNO2

2014年10月23日 | 日記
今日は浪江町編ですが、まず腹ごしらえ。

食べる店が少なく、除染作業員などで宿泊施設も満杯の状況だそうで、案内をしてくれたSさんの個人的なつながりで準備をしていただきました。
当初1000円でお弁当…。
と思いきや、こんな素敵なお料理と、食後のコーヒーまで準備をしていただきました。


いよいよ浪江町に入ります。

浪江町は、原発立地に一番近い自治体です。
でも原発立地ではないため、原発マネーも受け取っていません。
事故直後、町長さんも含め東電からはいっさい連絡がなく、TVの報道で事故を知ったとのこと。
事故の時、東電社員は家族に、お友だち作戦を行った米は米軍兵に「なるべく遠くへにげなさい」と指示し、東京に来た東電や原発労働者の家族がたくさんいましたが
「我々浪江町民は、何にも知らされず、近くでうろうろと移動、避難を転々としていた」と案内のSさん。

長淵剛さんは「カモメ」という曲を書き、浪江のことを歌い上げています。支援にも入ったそうです。今でもこの曲を聴くと涙がでてしまいます。

街の入り口には検問があり、事故後3年半経った今でも、誰でもが街中に入れるわけではありません

この許可証があるので入れます。




被災地では、震災直後から盗難が多発。
だからこんな看板もありました。


様相が一変し、除染すらままならない現実がありました。


福島第一原発が視界の先に見えます。
あの原発さえなければ、事故さえなければ…自然災害だけなら…今頃復興へ着実に進めたのに…


左の方(かた)が案内をしてくれたSさん。
「今まで平穏に暮らせていたことがどんなに幸せだったか…」
「自然災害は納得できる、次に
 踏み出せる。でも原発事故は…」
「悪いことをしていないのに転々とし 帰れない」「悔しい…」

Sさんの言葉が胸に響きます。

Sさんは、浪江の漁師で、福島第一原発に一番近い地域の「9条の会」の世話人です。
 Sさんのおかげで居住者がいないと入れない浪江町まで入れました。Sさんは、事故前から「原発反対」を訴え、漁協からは「お前は何を言っているのか」と村八分にされそうになりながらも危険性を訴え続けてきました。不幸にも危惧してきた通りの事態に。その悔しさを思うと胸がつぶれる思いです。
「この現実を見て、多くの人に知ってほしい」の言葉が印象的で、決意を新たにしました。


同じ場所にて

私の地域から参加された方々と撮影

高村光太郎の智恵子抄で「本当の空がある」と言われた福島の美しい空(智恵子抄の空は安達太良山の上ですが)。お米も評判で「美味しい」と人気があがっていたそうです。
その農地はすべて荒れ野原に。こんなにきれいな空なのに。目に見えない放射能のために、東京に供給する電力の原発事故のために…
故郷を奪われた悔しさ。
「自分は悪いことをしていないのに。最初は仕切りのない体育館に避難。仮設住宅へと転々とし、故郷にも自宅にも帰れない。このつらさは体験してみないと…。宅地を買うことも新しい家をつくることもできない…」Sさんが淡々と語ります。

長くなったので今日はここまでです。



飯館村、浪江町、南相馬を訪ねてNO1

2014年10月22日 | 日記
10月18日(土)に区議団全員と有志で被災地、福島でも最も福島第一原発の影響を受け、今も住むことが許されない飯館・浪江・南相馬に行ってきました。

他の議員もUPしていますが、想いがあり企画をした私としては、丁寧にUPしていきたいと思います。


東北新幹線上野駅ホームに集合。
本来、1泊2日で計画すべき行程。でも議員全員が2日間留守にすることは難しいので、異例の強行軍でプランニングしました。
新幹線で福島駅~貸切バスで視察・調査~仙台駅から新幹線で帰京
といったコースです。


福島駅のパン屋さんで「赤べこパンを売っていた」とのことで、おすそ分けをいただきました。
リンゴのペースト入りで、美味しかったですよ。


バスで移動

飯館村に入ると


人の気配はすべて除染作業。
1軒の家の除染作業に1か月かかったそうです。

汚染物質の仮置き場があちこちに。
まるで山や広大な大地を丸ごと削るかのような作業。
しかも除染をしても、また雨が降れば放射能が溜まる状況。

まるで地獄絵図のようで、やってもやってもつきない作業。砂漠に水をやるような作業。その膨大さに驚きました。
この除染事業を請け負っているのは、すべて大手ゼネコンでした。どうやってもお金になるんですね。大企業は。

飯館村は、平成の大合併を拒否し「小さくても輝く村」として全国に有名な素晴らしい村でした。浪江町は「原発マネーを受け取らず独自の街づくり」に取り組み始めたところでした。

 その飯館村は、山や大地ごと削って除染する異様な風景が広がり、浪江町はゴーストタウンと化していました。どちらも今では「帰還困難区域」で、誰一人寝泊まりできません。原発事故さえなければ、復興にすすめたのにと、悔しさや怒りがこみ上げ、原発ゼロ、被災者救済、放射能対策へ決意を新たにしました。

浪江町編は次回以降にUPします