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限りある日々の記録

70代の生を前向きに生きて

谷川俊太郎の詩集を読んで 2、死とは?

2012-05-17 16:06:36 | 日記
 
 しぬまえにおじいさんのいったこと

 わたしは かじりかけのりんごをのこして
 しんでいく
 いいのこすことは なにもない
 よいことは つづくだろうし
 わるいことは なくならぬだろうから
 わたしには くちずさむうたがあったから
 さびかかった かなづちもあったから
 いうことなしだ

 わたしの いちばんすきな人に
 つたえておくれ
 わたしは むかしあなたをすきになって
 いまも すきだと
 あのよで つむことのできる
 いちばんきれいな はなを
 あなたに ささげると


 おばあちゃんとひろこ

 しんだらもうどこにも行かない 
 いつもひろこのそばにいるよ
 と おばあちゃんはいいました
 しんだらもうこしもいたくないし
 めだっていまよりよくみえる

 やめてよえんぎでもない
 と おかあさんがいいました
 こどもがこわがりますよ
 と おとうさんがいいました
 でもわたしはこわくありません

 わたしはおばあちゃんがだいすき
 そらやくもやおひさまとおなじくらい
 おばあちゃん てんごくにいかないで 
 しんでもこのうちにいて
 ときどきわたしのゆめにできて

 おっけーとおばあちゃんはいいました
 そしてわたしとゆびきりしました
 きょうはすごくいいてんき
 とおくにうみがきらきらかがやいて
 わたしはおばあちゃんがだいすき  

初孫を難病で亡くした私 
 毎朝 太極拳に自転車で行く/ 孫の名を呼び荷台に載せて/すこし太ったかな /春の花は孫と同じ美しさで咲いているよ/朝日に映える雲 あそこに座ってるの?…  と
いつもいっしょなのです。
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