限りある日々の記録

70代の生を前向きに生きて

「子どもが育つ条件」-家族心理から考えるを読んで

2012-12-24 12:59:03 | 日記

 年を重ねて友人からの嘆きを聞く。夫が家に一日中いて妻を束縛して困ると、退職して交友関係が狭まり妻だけがたよりなのです。一方夫に先立たれた妻は孤独からか鬱になり老人ホ-ムに入所、住む人のない家にみかんがなりさびしさが増す住宅地です。時代とともに変わっていく家族について「子供が育つ条件」柏木恵子著は問題を投げかけています。なぜ育児不安なのかと、高学歴の女性が増え、家事労働の簡素化(電気製品利用)結婚しても夫の帰宅時間が遅く父親の育児不在、隣近所の絆もなく、少子化の過程の中で閉ざされた「子育てだけの生活』社会的孤立を生み子への虐待になったりしているのではないでしょうか?

 幼児のバイオリンの音と共に母親の怒鳴り声が聞こえて、とびだいていきたくなったこともあります。普段は優しい美人の母親が、虐待ともいえる態度で接しているのです。また過保護で、バナナの皮がむけない子 なぜ遅刻したのかと聞けば「お母さんが起こしてくれなかった」と、「先回り育児」からか指示待ちの子 他人との対立を極度に避け活力の低下がみられます。私は八人兄弟の末っ子でしたから兄に将棋を教えられ負ければからかわれたものです。今の子は負けるとわかる相手とは挑戦しない傾向があります。自立してしかるべき青年が母親の年金生活にぶらさがってる問題も多発しています。

 また家族の変化 手伝いよりも「勉強」 欧米では男性も子供も家事参加します。「共食」は家族の相互理解が深まるのに親たちの遅い帰宅が家族をバラバラにしています。結婚しない女性 子供を産まない夫婦が増えています。

「子供も育つ、親も育つ」ための生涯発達の視点を著者は提示しています。

○生涯にわたる人間の成長 自分が日々成長しているという実感 高齢化社会の中で個として生きる力を!

○発達しつづける親 大人の役割 ○おとなが子育てから学ぶ価値 ○「子を育てること」と「自ら育つこと」を述べ女性が仕事と家庭を両立できる環境を作る。複数の役割を主体的に担うことの重要性についても書かれています。働くことは、性を超えて 人間の権利 責任です。と同時に家族役割を担い家族生活を享受する権利と書かれています。私自身三人の子を育て教職を兼ねてきましたが、やはり女性が自立し個として生きることの重要性を痛感しています。

 次女はともがせきの親に育てられたせいか、家庭での子育てに専念していますが、やはり過保護と先回り教育が見られます。家庭だけでなく仕事を通しての社会参加が視野を広げて個の成長にも役立つのです。子育てを終えた母親が、もぬけの殻になりぼけていく人を見ると、生涯仕事と家庭が両立できるような社会を創っていくことが課題ですね。

 オランダでは同一賃金がパ-トでも保障され、時間も長時間労働は禁止されています。ワ-ク ライフ(勉強 教養 趣味 スポ-ツ等個人の活動)バランスを長い人生の中で再確認する必要があります。経済成長のみでなくいかに人生を送るかと問いかけています。

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子らの命を守るために 一票の格差をなくして!

2012-12-10 11:33:58 | 日記

 選挙の候補者が教育改革をしていじめをなくすと宣伝していますが、「管理を強める教育」「競争と選別」について述べていません。競争教育で成績順に席を並べたり、有名大学進学率によって私立高校の優劣が 学力テストの発表で公立学校の優劣が問われる中で 子供たちが共に学びあう関係が失われています。環境格差があるのに、塾でも「のんびりコ-ス」「スピ-ドコ-ス」と選り分けひとりひとりの子供に合わせるより選別が優先しています。学力テストの学校別の評価が悪い時 教師の責任にするのでなく「なぜか」と考え子供たちの家庭環境 障害児にも指導が行き届いているかと考える前に、「排除」したり 親同士がばらばらにされているのです。

 学校選択制もそうです。学力テストの高い地区の地価があがったとか 中学では中間テストなど10番以内を学級新聞に発表して競争させることによって意欲を育てるとか 10番以内に入っている子の親が「10番以内成績発表」をやめてほしいと言ったそうです。担任は競争で意欲を育てると回答 1番の子の親はいつ落ちるかと子供が神経質になっているのでやめてほしいと言いたいけど内申に差支えるから言えないと先に発言した親に伝えたそうです。子供たちが互いに教えあい共に学び共感力を育てることが「いじめ」をなくすことにつながるのに子供同士が「勝ち組か負け組か」と選別されているのです。

 オランダの学校では成績発表をしないそうです。エリ-トが必ずしも人格が豊かとは言えないのではないでしょうか?原発研究者が地震大国日本に54基の原発を作り 議論 批判 哲学もなく経済効率のみで実施したのではないでしょうか?エリ-トと言われる官僚たちに任せるのでなく共に学びあい育ちあう教育をして政治にも関与していく市民の育成 格差をなくしていく社会を創っていかないといけないのではないでしょうか

 選挙で原発被災者救済よりも経済優先がトップで建設業者たちが環状線道路建設 オリンピックでの建設施設を見込んで選挙資金を応援しているそうです。

 今何よりも大切なのは優しい政治ではないでしょうか!環境破壊の建物を建てるよりも 格差をなくして誰もが生きていける安全ネットが必要です。

 過去の歴史を学び、2度と戦争への道に進まないように「憲法9条」を守っていかないといけないと思います。

選挙が小選挙区のため格差があり死に票があります。また 戦術的に党としての理念より筋を曲げても結び付き大衆迎合の候補者が選ばれているのです。少数野党の意見を排除しているけど比例での選挙ではもっと多くの少数野党候補者が選ばれると思います。財界から資金をもらっている政党がどこを向いて政治を行うか考え、「子等が安全に生きていけるように」平和的冷静な解決を狙い軍備を持とうという威勢のいい言葉に騙されてはならないと思います。


人に優しい都知事を!

2012-12-01 04:32:53 | 日記

知事選に問われるのは、経済優先 不景気をなくせと言うけれど、人間の幸福とは共に生きる優しさではないでしょうか? 2008年12月31日から1月5日日比谷公園に集まったホ-ムレスの人たちは505人住む所も、お金も職もなく、茨城県 静岡県から歩いてきた人達 自殺を考えたり、警察に補導されたりと、でもこの人たちを援助しようとの呼びかけに1600余の人たち米、芋りんご 現金などが送られてきたそうです。このホ-ムレス村の村長宇都宮さんが都の知事選に立候補している方です。

 ホ-ムレスの人達 職なく 自殺もできず、犯罪を犯すこともできず 帰る家もなく公園に住むことしかできない人達 この人たちと私達の生活と関係があるのです。劣悪な労働条件 待遇にも従わざるをえない人たちが増えていって一般の労働条件を悪くしてきているのです。公務員 教師の30%が臨時雇い 年収200万以下の若者が増え結婚への希望を失っています。

 競争 勝ち組か負け組みかに分けるのでなく共に助け合い生きていくことを教えてくれたのは3,11の原発事故ではないでしょうか、教育に介入して、教職員の意見表明の挙手を認めず、校長の権力を強め,中高一貫教育の名のもとに差別化を図った石原知事の悪政、障害者 出産をしない女性への蔑視 弱者への優しさにかけた都政を変える大切な選挙です。

寒い日の散歩の途中、人だかり 近づくと転んだ老人を気使い子連れの通りがかりのお母さんが世話をしていました。5歳の子も、買い物袋を拾い「持って行ってあげよう」と一生懸命でした。私も老人の家が近くで、付き添いの老婆がいたので安全を確認して別れました。「優しさ」が街つくりのの基本です。コンクリ-とで道路を作り、オリンピックで国威を示すことではなくて、今大切なことは、被災者の身になり安心して暮らせる生活を共に作る事ではないでしょうか!