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日常の中に俺があり、俺の中に日常がある。それは矛盾の中にひそむ真実である。真実を記録する。それは事実になる。

マイノリティ→リアリティ

2012年06月20日 23時36分09秒 | Weblog


夏を前に色々と考えすぎたのかもしれない。


暗い暗い夜が来るたびに幽霊が俺に話しかけてきた。
「お前の本意は何処だ?お前は本当は何が歌いたいのだ?答えよ。3秒以内に。」と。
俺は「あうあう」としか声にする事ができなかった。
昔からすぐに影響を受けるし
他人が「お前は間違っている」とキレれば
「ああそうなのか」と反論する事もなくただ聞き入れるのだった。
それを繰り返す事により自分が誰なのか分からなくなる事が度々あった。

へぼいな。


正直、富士ロックは受かったつもりでいたが今年もまた落選通知がやってきた。
そのハガキを眺めながら俺はいったいなぜコレに応募したのか考えた。
数日考えた結果、富士ロックに助けてほしかったのかと思った。
生活だったり何だったりをだ。
語弊があるかもしれんが、そう思ったのだ。

お客さんが入らないとか何やとか
そんな事は気にせずにやらないといかんと言いつつ
俺はただ有名になりたかったのかもしれんなと、そう思ったのだ。


何がロックじゃ何がパンクじゃと自分にキレあがり
ふてくされ、寝不足になり、数日を過ごした。

好きな音楽を「文句あるのか」と気迫をもって好きに表現すればいいだけなのに。
薄々気付いていた事だ。
そんな悶々とした日々を過ごし、
「もう良い。俺は好きな事しかやらん」と決めたとき
向井君に久しぶりに会った。
「せっかくやから一杯呑もうか」と2人で呑んだ。
ああでもないこうでもないと色々な話をした。


そろそろ行こうかと席を立とうとした時、店内のテレビから
What A Wonderful World のカバーが流れた。

鳥がさえずる
木々の緑はきれい
花はきれで
空もとても青い
恋人たちが愛してるとささやき合う
なんて素晴しい世界なんだろう

みたいな歌詞やった。いい曲よねと俺は言った。
向井君はこう言った。

「たしかにいい曲やね。みんなそう思うから、今の時代もこうやって名曲として残っている。俺は酔っ払って便器に顔を突っ込んでゲロをオエオエ吐いとる時になんて素晴しい世界なんだろうと思う事があるばい。それをこれからも歌っていくつもりや」
みたいな事を言ったと思う。

「ああ」と思った。
やはりこの人は紛れのない「成功者」なんだ。
経験した事を自分の言葉で、自分の視点で語り続けた人なんだ。

俺はなんてつまらない事で思い悩んでいたのだろうか。

マイノリティ→リアリティに変換セヨ。
簡単な事だった。

また前に進んだ気がしたのだ

ただ、それだけの事だ。

今村竜也












雨音はやがて悦びのリズムに変わる

2012年06月09日 01時49分46秒 | Weblog
語るように歌い
歌うように笑う
笑うように歩き
歩くように生きる
生きるように泣き
泣くように雨



「ああこれが俺の100パーセントだ」
などと胸をはって叫んでみれば
「それがお前の100パーセントか」
と誰かが言う。

それを聞いた俺は怯む。
怯んだ時点でアウト。
もっと自信もってやれやと。
回復まで日にちがかかる。
復活してドワーとやる。目ん玉見開いてドワーとやる。

それの繰り返しだったなコレまでの音楽人生ってやつは。

見渡せば才能が溢れている。
俺も負けじとやる。

まだまだや。
音楽ってやつはもっともっと魂と魂がぶつかり合わなければいかん。

ステージに立つからには
全神経を歌に演奏に集中し
邪念を取り払う。

毎回心がけることだ。
そこにだけは誇りをもってやっている。
対バンがどうだとか
お客さんがどうだとか
緊張したとかしないとか
そんなもんやーやー言ってはいかん。
全力を注ぎ初めてライブがライブとなる。
俺の歌は歌となるのだ。



俺は好きな連中とつるむ。
有名やら無名やら関係ない。
年上、年下も関係ない。
男も女も関係ない。
俺が全力で語ったとき
全力で語るやつとつるむ。

それだけだ。

二倍に腫れ上がった俺の右足の親指は
先日大量の膿を出し
歩くのも困難な痛みは少しずつ和らいでいる。
昨日の発熱も回復した。

雨音は心地よいが
これじゃ明日の娘の運動会は中止だ。

やるか中止かは
明日朝、6時30分に小学校校門の横に目印の旗が上がっているか否かで
判断しなければいかんシステム。

それを確認する係りは俺になった。6時起きだ。
だからもう寝よう。
おやすみ世界。

雨音はやがて悦びのリズムに変わる

今村竜也