📌「事実」とは?
- 客観的に確認できること
(例:太陽が東から昇る、昨日の気温は20度だった) - 観察や証拠、データで示せるものであり、主観的な解釈は含まない。
- 誰が調べても変わらないもの(客観性)。
ポイント
- 明確で具体的。
- 測定、記録、証明可能。
📌「真実」とは?
- ある人や立場によって「正しい」と信じられること
(例:愛こそが人生の真実だ、戦争は悪だ) - 客観的証拠よりも、価値観、道徳観、信念に基づくことが多い。
- 主観的要素を含むため、人により異なる。
ポイント
- 解釈が入りやすく、感情的・倫理的・哲学的要素を含む。
- 一つとは限らず、人によって異なる場合がある。
🌱 具体的な例
例事実真実(解釈)
殺人事件の報道 | 「被害者は死亡した」 | 「犯人は悪人である」 |
気候変動問題 | 「温暖化で気温が上昇した」 | 「環境破壊は許されない行為だ」 |
歴史的出来事 | 「1945年に日本は敗戦した」 | 「戦争は悲惨で無意味なものだ」 |
📌 なぜ違いを理解する必要があるのか?
- メディアや議論では「真実」と「事実」が意図的・無意識的に混同されることがある。
- 自分の価値観に基づいた「真実」が、必ずしも客観的「事実」とは一致しないことを知っておく必要がある。
💡 まとめ
事実(Fact)真実(Truth)
性質 | 客観的・具体的 | 主観的・哲学的・倫理的 |
根拠 | データ、観察、証拠 | 信念、感情、価値観 |
普遍性 | 誰でも検証可能 | 人により変化・多様性あり |
「事実」と「真実」の区別を理解すると、情報を冷静に判断し、より広い視野で物事を考えることができます。
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