レトロ

忘れてはいけない物は レトロな色合いで僕たちをみつめている

小さな穴

2024年06月04日 | ひとり言
家のどこかに小さな穴が開いていてそれは見つかることはないという話がある
その穴の向こうには果てしない草原が広がっていてその先に大きな宮殿があるらしい。

子供の頃その話を聞いて必死に探したものである。
小さなおじさんの出入り口と言う話も聞くけれど 真偽は定かではない

その筋に詳しい人に聞くと「ある」と答えた。その筋は定かではない。
ただ、子供の頃いじめられて泣いているとお母さんが心配して部屋に来た時、とっさにベッドの下に隠れたら、壁の角っこに子猫が通るくらいの穴があいていたらしい。

不思議に思い穴をのぞき込むと、いじめた相手の子が親にいじめられるのがみえたらしい。なんとか助けようとしたけれど、その穴は閉じたらしい。

次の日学校で、いじめた相手の子にバンドエイドを渡したら、「昨日はありがとな、それとごめんな、友達な」と言ってきたらしい。

不思議な話だけど、小さな穴は家じゃなく、何か大事なものに繋がっているのかもしれないと思った。