
今夜は「十五夜お月さま」でございますなぁ。月には、うさぎさんが住んでいると昔から伝えられておりますがなんでも、今昔物語に載っているそうでございます。
先ほどからまた、雨が降り出してまいりましたから、この様子だと今夜は「十五夜お月さま」を見ることはかないそうもございませんなぁ。


昔々、猿、狐、兎の3匹が、力尽きて倒れている老人に出逢ったのでございます。3匹は老人を助けようと考えました
猿は木の実を集め、狐は川から魚を捕り、それぞれ老人に食料として与えた。しかし兎だけは、どんなに苦労しても、何も採ってくることができませんでした。
自分の非力さを嘆いた兎は、何とか老人を助けたいと考えた挙句、猿と狐に頼んで火を焚いてもらい、自らの身を食料として捧げるべく、火の中へ飛び込んだのでございます。
その姿を見た老人は、帝釈天としての正体を現し、兎の捨て身の慈悲行を後世まで伝えるため、兎を月へと昇らせたのでございます。
月に見える兎の姿の周囲に煙状の影が見えるのは、兎が自らの身を焼いた際の煙だと申します。