(要約【紅楼夢】 王敏 著)
【八犬伝】を集め始めてから30年近くになりますが、
その流れで興味を持ったのが【紅楼夢】。
中国四大奇書のひとつ。
下界に興味を持ったとある「石」。
光り輝く宝玉となって、同じく浮世の下界に興味を持った
「神瑛使者」と、彼を慕うコウ珠草、そして多くの仙女達と
共に下界に下る。仙人達は人間に転生し、「石」は彼らの
運命を見据えていく。
とても長い物語であるけれど、【源氏物語】の中国版と
例えられることもあるようにとにかく様々なタイプの
女性が登場して、主人公に関わり恋に落ち、狂死、刑死
惨死、行方不明、病死、様々な運命をたどっていく。
人生のはかなさの例えとされるような。
夢と幻と泡と影。”夢幻泡影”の世界。
受験期に「中国四大奇書のひとつ」として知り、あらすじを
見たならば「宝玉をめぐる物語」とあって是非これは!
…と思ったら、翻訳本はほとんどが絶版。
(まさかの発禁対象本で書店に訳本無しと言われた)。
まだアマゾンもヤフオクも無い時代で、古本屋を巡りに
巡って【紅楼夢】(上・中・下)を購入。
喜び勇んで読んでみるも登場人物多すぎて挫折。
それでも文章からにじみ出ている紅色オーラというか
「紅楼夢中毒」と呼ばれる程の読者もいるというのが気になって。
その後、トランプと画集と中国語本を入手。
それでも、挫折。あらすじを大まかに的確に知ることが出来たのは
上記の要約本を読んでから。
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