ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

【伏】を観終わっての即興書き

2012年10月28日 19時24分03秒 | 【伏 ~贋作里見八犬伝】
【伏 ~鉄砲娘の捕物帳~】を観終わって、ドトールに飛び込んで書いてます。
いろいろ感じたことをとりあえず思うがままに書きなぐりで。


開始から1/3は辛抱して観るべし。
面白くなって目が離せなくなるのは1/3を過ぎてから。

プロローグ的出だしのお話が結構端折られて、内容も変わっていて
“八匹の伏が江戸にやってきた”
だけど、既に六匹は殺されて晒し首。残りはあと二匹。
毛野、荘助、現八、小文吾、親兵衛、雛衣、が首晒し。

やっぱり浜路の鉄砲がヘン。
それ振り回す信乃が巨大カタツムリ抱えてるみたい。

道節がおじさん。憎めないけど頼るにはイマイチ不安なタイプのおじさん。
【魔神英雄伝ワタル】のシバラク先生タイプ?
自信あるんだかないんだか、大丈夫かなこのお人好し。

廓の描写がちょっと......
幻想的にするならもうちょっとオブラートに包めないものか。
包めないならもう少し品のいい見せ方はできなかったのか。
股おっぴろげて転ぶばかりがエロではないよ。

古風なエロで派手やかな襦袢、もしくは素っ裸で逃げてた方が。
団鬼六先生曰く...じゃないけど、中途半端に隠すとエロでなくて
猥褻になってしまう。
チラリズムも一般向けだと難しいけど、別に無理して
脱がせなくてもいいのに。“伏”の片鱗を魅せる為に太夫の服を
脱ぎ捨てて、ならここは力を入れて描写して欲しかった。
この凍鶴太夫との場面は、浜路の最初の見せ場シーンなのに。

凍鶴太夫、自分内イメージの網乾の女装かと思った。
私だけだそんなこと思うのは。ここでもしあらすじが変わっていて
網乾左母二郎の女体化が凍鶴なら、原作【八犬伝】の犬士遭遇その③の
道節登場編。左母VS浜路、その後左母VS道節、のバッドエンドが
浜路ルート突破で、浜路がこの時生き延びていたらバージョン?

凍鶴太夫の前髪ひさしが凄い。
【エルガイム】のキャオとか、【FFS】のシャーリーとか思い出した。
なんか巨大ロボに乗って高笑いしていそうな悪役っぽい。

“桜”と“かざぐるま”って、【八犬伝】をアニメ化する時のイメージなのかな。
【The 八犬伝】は信乃のポスターや衣装、毛野の衣装が“かざぐるま”
イメージになってるっぽいのでそっちの印象強いのだけど。

凍鶴太夫をもう少し美女風にして欲しかった。
信乃が歌舞伎俳優の黒白として女装した“伏姫”が綺麗だったからなおさら。

浜路に撃たれた凍鶴太夫、彼女が道節に討たれた後の浜路の鼻血
=初潮イメージなのかな。最後にお歯黒塗って太夫から普通の女になり
死んだ凍鶴と、段階を同時に踏ませる感じ。
浜路は少女から女への最初の一歩。

あいこ。
信乃に着物一式と簪を買ってもらう浜路。
“伏”じゃない信乃の姿の時は、浜路にも“猟師”じゃない姿のものを。
そういう願望かな。簪は特に大きなキーワードにはならず。

冥土は馬琴先生の孫でした。
真面目な同人少女の感情? ヘンな書き方だけど。
文章を書きたいのだけど、何をどう表現していけばいいのか判らない。
おじいちゃんは世間では有名な読本の作者。
盲目になっても、【八犬伝】を書き続ける人。
自分の母親に口述筆記させてまでのその執念が、冥土にとっては
疎ましく嫌悪をいだいているけれど、羨ましくもある。
越えられない葛藤がもやもや。

結果。
“冥土新聞”として、“伏”の記事を書き、日銭稼ぎのように三面記事
ならぬ三文記事として発行。
この世界では【八犬伝】がいろいろ“入れこ”状態になっているけれど
冥土もそれに関わりがあり、疎ましいけどどこかに関わっていないと
不安。そんな自分に自信が持てなくてどうしよう状態。

そんな時に同じように自信のぐらついた浜路と出会う。


スマホ入力でくたびれました。残りはチラシ裏の殴り書きにして明日。

パンフも買いましたが、読んだらどんどん昇華されていきそうので未読。
感想書き終えたら読むつもりです。

さて、帰らねば。

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1 コメント

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感想待ってました (tamaki)
2012-10-30 01:51:08
私も一週間寝かせておいて昨日ようやくブログに書き終えたところです。もっとも花夜さんみたく考察やら何やらは出来ずほんとに感想って感じですが。

>彼女が道節に討たれた後の浜路の鼻血=初潮イメージなのかな。
おお、深い読み。私はただ話を追っていくばかりでしたので全然気付かなかった。でも作品を通して浜路が一人の女になっていく感じはかなり強いですよね。

冥土が同人少女のようだなとは、私も感じました。
続き楽しみにしてます。
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