ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

宇宙塵となる日まで 小隅黎(柴野拓美)氏死去

2010年01月19日 22時13分21秒 | 自己カルト的
つい先週、

超能力者合体  ~超人間プラスX~

を書いたばかりで今日知った著者である小隅黎(柴野拓美)氏の訃報。
エッセイも小説も好きでした。

ご冥福をお祈りいたします。




翻訳者としての作品にはE・E・スミス氏の「レンズマン」シリーズもあるのだけど
自分の持っている本は残念ながら創元推理文庫版なので、小西宏氏翻訳本。

皮肉なことに「レンズマン」のスピンオフ作品(作者がE・E・スミス氏ではない)での
小隅黎氏の翻訳本は持ってる。


【リゲルのレンズマン】【ドラゴン・レンズマン】(D・カイル著 創元推理文庫SF)

番外編とはいえ、トレゴンシー、ウォーゼルがそれぞれ主役のお話。
感情の乏しい冷血種族のパレイン系第七惑星の独立レンズマン・ナドレックの主役話が
訳されていないのが悔やまれる。(個人的にナドレック好きなので本当に残念)

余談。原書というか、パルプマガジン版では彼が主役の話のタイトルは【Z-Lensman】。
なぜに”Z”?  と、思って調べると
どこかのサイトさんに「レンズマンスレまとめ」のようなものがあって
「アルファベット分類法。による身体データでナドレックを表すと”【ZZZZZZZ】」
                     ↓
「だからナドレックがZレンズマンだったのか 」

極論かもしれないけどこれ以上無いほどに納得した。

更に余談であるけれど。
この他の星の3人のレンズマン達のイメージは自分的には【アクマイザー3】。
ウォーゼル→ザビタン、トレゴンシー→ガブラ、ナドレック→イビル

更に更に余談。
シリーズの中で一番印象的な単語は何か? と聞かれたら
「スラールのブレンリーアの店」が自分内ではトップに来る。一週間かけてクリス
(女性初のレンズマン)がキムとの結婚の為に花嫁衣裳その他を作った洋服店。

そして、キムが息子のキットとある賭けをして、キムが情報収集の手伝いを頼んだ
スラールの第一資料室の通信娘達&ネダイン・アーンリー。彼女達へのお礼も
やっぱり「ブレンリーア」の品物・腕時計その他。アーンリーはマナルカ産の
スタードロップ。すっかり「レンズマン御用達のお店」として定着している
「ブレンリーア」。

【サムライ・レンズマン】でもこの名前が出てきて嬉しかったなぁ。


それでも一応、追悼の意を込めて「レンズマン」シリーズ一覧も載せておく。
(【サムライレンズマン】は全くのオリジナル番外編。
 でも脇役としてキニスン一家が登場)



【銀河パトロール隊】
【グレー・レンズマン】
【第二段階レンズマン】
【レンズの子ら】
【ファースト・レンズマン】
【三惑星連合軍】
【渦動破壊者】
(以上、E・E・スミス著/翻訳:小西宏 創元推理文庫SF)

【サムライレンズマン】(古橋秀之 著 徳間デュアル文庫)