ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

行き着く先は「絶望」

2010年01月17日 23時57分35秒 | 自己カルト的
行き着く先は「絶望」しか無い漫画。

・ぼくらの
・ブラッドハーレーの馬車
・星守る犬

しんどいときに読むと自分的にヤバイなと思う。
救いが無さ過ぎて。

昔のコバルト文庫での新井素子氏の小説も、今思えば救いの無い話も多い多い。
「これでおしまいです」と、ぽんっと終わらせてしまう。
明るい文体で救いの無いSF。
ライトノベルの先駆け的と言われるのもなんとなくうなづける。

・「グリーンレクイエム」
・「大きな壁の中と外」
・「宇宙魚顛末記」
・「ひとめあなたに」
・「あたしの中の…」

巨大な魚が地球を呑み込もうとしている→地球と魚の間にもうひとつの地球を出して
呑み込ませればいい→魚編END →そのもうひとつの地球のラスト一週間のお話
→滅亡END

「宇宙魚顛末記」→「ひとめあなたに」の話の流れがこれ。
コバルト文庫期から15年くらい後? 「チグリスとユーフラテス」も結局は滅亡END。

確実に破滅(滅亡)に向かってるのにその能天気さはなんだ明るさはなんだ、と。
「ふたりのかつみ」や「二分割幽霊綺譚」、「愛の交換日記」など、
吾妻ひでおの絵と新井素子の文章が妙に合うのも両者共に「破壊的」にお話を
作っているからなんだろうな、と。



あと数分で今年の「1月17日」は終わり。

でも、「一面焼け野原」ではなくて「全てが燃えている光景」は、一生自分の
記憶からは消えないだろうな、と。