藍色と白色 ～ 【伏 ～贋作里見八犬伝】 ～

文春新春合併号。連載三回目。

犬が出てきました。でも八つの斑の無い白い子犬。
しかも拾ってきたのがいじいじおどおどの鈍色様。
…それにしても伏姫様の悪気の無い性格の悪さが凄い。

それぞれに真っ黒な城ー「吊城」から抜け出して、片や
腐りかけた狸の死骸から真っ白な子犬を拾った鈍色様、
入り込むと気がふれる森に興味を抱く伏姫様。
昔、森に入ってその後幽閉されたと言われる藍色様。

真っ白な子犬は飼うことを許されて白色と名づけられる。
伏姫がその子犬の存在に気づくまでは鈍色の犬だったのに。

…と、いうような感じで次回に続く。

伏姫と鈍色の叔母にあたる藍色様が気になってもう。


「逆さまの吊り下げられたような城」というと自分内イメージでは
「少女革命ウテナ」の決闘城の日本版という感じ。

美人で性格の悪い姉と、醜い弟のイメージっていうと「ブラックエンジェルス」
の中盤のコイン集めの辺りで出てきた敵かな。
綺麗な姉は明るい場所に、醜い自分達は暗い場所に。不憫すぎて覚えてる。
名前は忘れたけど。