ガトゥ・ハロゥ

八犬伝と特撮と山田風太郎をこよなく愛する花夜のブログ。

108回の転生物語    ~魍魎戦記MADARA~

2005年03月24日 02時33分59秒 | 八犬伝いろいろ
RPGのように話が展開し膨大な設定資料がある漫画。
・・・と思ってたらなかなかどうして。
私が読んだのは壮大な物語の序の序にすぎない漫画だったワケで。
「どろろ」+「八犬伝」+「水滸伝」な感じ。

村人の大半がギミックと呼ばれる人工の身体を装着している日修羅人の村に
身体の器官を失ったヒルコ状態の赤子が拾われる。強力な霊力を持つ赤子は
「摩陀羅(マダラ)」と名づけられ、ギミックを手足として成長し、義姉の麒麟
と共に自分の本当の手足を取り戻すための旅に出る。

魍鬼八大将軍を次々と倒し身体を取り戻してゆくマダラ。
彼には神の国アガルタへの門を開く「真王」である宿命が隠されていた。
マダラの元には因縁めいた繋がりによってカオス、聖神邪といった仲間が集う。
双子の兄・影王との戦い。
実の父親であり、最大の敵である金剛国の王・ミロク帝との最終決戦。

別次元の世界へ逃亡したミロク帝をマダラは追う。
それは、長い長い転生の物語の始まりだった。


上記がファミコン雑誌に連載されていた「魔陀羅 壱」と呼ばれる最初の物語。
その後、影王の転生である伐叉羅(バサラ)が主役の「魔陀羅 弐」、消えた
マダラを追って放浪する聖神邪が主役の「魔陀羅 赤」、マダラがいなくなった
後の登場人物達の愛憎劇「ギルガメッシュサーガ」、マダラを追って転生する為
カオスがユダヤ(=聖神邪)に7回殺される宿命を担う「死海のギルガメッシュ」
・・・などなど。
私が読んだのはここまでです、つまり漫画のみ。

で、ここまでで判ったのは、
①神の国アガルタと闘う為の「真王」としてマダラが生み出されたこと。
②カオスや聖神邪達8人は転生戦士としてマダラに仕える仲間である。
③108回の転生後でなければ、転生戦士は8人揃わない。

後は入り組んで入り組みすぎてもう何がなんやら。
108回の転生ということで、ようするに物語も108あるということで。
ラストが「天使編」だそうです。「009」みたいです。タイトルだけ。

神が絡んだお話にはほとんどリンクされてるというか、「ノアの箱舟」とか
「十字軍」とかのお話もあるそうで。
小説なのか、ゲームなのかは知らないですけど読んでみたいです。

あと、忘れてた。「転生編」。
現代世界の日本。転校生「伏姫麒麟」が8人の転生戦士を探すというお話。
・・・名前まんまやないですか(笑
「麒麟」が伏姫なら、カオスやマダラは八犬士。

マダラサーガにおける「八犬伝」ということで。

敵は56億7千万、挑むは8人! ~BURAI 八玉の勇士達~

2005年03月24日 02時30分49秒 | 八犬伝いろいろ
パソコンゲームです、ハイ。祖父が昔、初期FM-TOWNSを購入したときに
お店屋さんがパンフだけくれたもの。

で、後年、スーファミでも発売されたけどカットカットの連続で
(容量の関係だろうけど)実は最後までやってなかったりする(苦笑

あまりにも入り組んでややこしくて裏のある物語なので、プロローグ
だけ書き出すとこう。(その記憶すらもあやしい)。

惑星キプロス征服の為、魔神ダールを蘇らせたビドーはその魔力を得て
侵略を開始する。だが、ダールと対を成す光神リスクもまた蘇り
キプロス王家の王子として転生していた。それを知ったビドーは王家を
襲うが、王子は王家に仕える三銃士によって救い出される。
しかし、追っ手によって追い詰められ、三銃士は最後の力を使い王子の
周りに結界を張ると、八つの玉に勇士を探して王子を守るよう命じ絶命する。

で、その八つの玉に選ばれたのがハヤテを始めとする、8人の勇士達。
家督騒動に巻き込まれたトカゲ人間、初恋の相手を探す針使いの少女、
親の仇を探す半獣人の兄妹、力を失った神、ダール側にいた占い師、
選ばれた父親が殺された為に勇士となった少年、などなど。

玉に選ばれた8人の人間が、絡み合う因縁の末に真実の敵を見出し戦う。
彼らが玉の依頼を引き受けるまでもなかなか大変で、勇士になって
他の仲間と出会ってからもその因縁を引きずってたりして、
SFっぽい八犬伝という感じ。
伏姫のような立場の人物がいないのがちょっと残念。

クークの章はちょっと可哀想。

お父さんが玉の勇士に選ばれた。
危ないからお母さんとクークはしばらく親戚の家で暮らすことに。
家族でその親戚の家に向かう途中で・・・・(涙

で、玉は代わりに息子のクークを勇士に選ぶ・・・んだけど弱い!!

「ドラクエ4」とか、「クリムゾン2」とかみたいに、章ごとに
主要キャラのそれぞれの話が展開された後、最後の章で主人公と
なるべきキャラがそれぞれに仲間にしていって真の悪を倒す。
そんな感じの内容です。

詳しい人はご存知でしょうが、「BURAI」というのは「天界9部作」
という壮大な物語の「中篇」つまり「4部~6部」までのお話です。
天界に住む種族・・・相対する8組の16人の神様が宇宙を治めていて
「BURAI」の物語に関わってくるのはその内の3神。
で、その内の1人は力を無くして「八玉の勇士」の1人。
残りの2人の陰険な争いが発端でこの物語は展開していくという。

ダールVSリスクの争いに巻き込まれた惑星の物語、ってだけでは無く
まだどんでん返しがあり、ビドーの真の目的も物語が進むにつれて明らかに。
そこでようやく「BURAI」の意味が判る・・・というワケです。

一応、「BURAI」は上下巻セットのゲーム。
上巻でやめておけばそれなりにハッピーエンド。
下巻をやってしまうととっても鬱なアンハッピーエンドになるらしい。

お気にキャラ:クーク。ちなみに死んだお父さんの名前はバビル(笑
       というわけで、クークはバビル2世(爆

さすが、荒木キャラデザなだけある(星矢とか平成版バビル2世とか)