今日は五箇山に来てからず~っとず~っと気になっていた、
ホンコサマ(報恩講)に招待していただきました。
ホンコサマとは、
この地で深く信仰される浄土真宗の宗祖、親鸞聖人の命日(11月28日)の前後に、
宗祖親鸞聖人に対する報恩謝徳のために営まれる法要のこと。
毎年一年の収穫を終えた11月から12月にかけて、
各集落の各家ごとに僧侶や親戚・近所隣の人々を招き、
ご先祖の供養が営まれます。
そして説教を聞いた後に出される精進料理の御斎(おとき)
ホンコサマ料理がもてなされます。
御膳は朱塗りの「宗和膳」が使われ、
この日のためにとっておいた一番出来の良い野菜や山菜を材料に、
心を込めて作った料理が出されます。
この御膳、昔はどの家にもあったとても大切なもの。
こんな形で一つ一つ大切に保管されています。
五箇山地方では
この朱塗りの御膳を仏事などに使い、
黒塗りの御膳は祭りや嫁取りなどめでたい時に使っているそうです。
左端の上が「おひら」
豆腐、里芋、ごぼうなどの煮しめ。
五箇山ではこの堅豆腐(五箇山豆腐)はかかせません。
この大きなお豆腐がふたの代わりになっているそう。
そして右端の上が「つぼ」(こくしょ)。
ささげ豆の甘煮。
その隣が「こじり」
しいたけ、人参、こんにゃく、すすたけなどの煮しめ。
真ん中が「中盛(なかもり)」
ぜんまいの辛子和え。
その他にも「じんだ」青豆をすりつぶし、ワラビなどで和えたもの。
あとは「あずきおつけ」。
これはホンコサマ御膳の特徴づける一品で、
親鸞聖人の好物であるあずきを使ったおみおつけです。
(つい話に夢中になって、写真を撮らずに食べてしまいました・・。)
そしてご飯は一口分だけ。
昔はひえなどが主流で白いお米はとっても貴重品。
そのためホンコサマの時だけはたくさん食べてもらおうと、
一口分だけしか盛らないことでみんなが必ずおかわりする。
遠慮しないような心づかいが感じられます。
そしておひら、つぼ、中盛は持ち帰ってもらって、
とにかく白いお米をお腹いっぱい食べてもらう。
おもてなしの心です。
そしてお食事の後は、「チャノコ」
ガヤ豆、干し柿、栗、みかんなどのおやつをいただきます。
野菜大好きな私にとって精進料理は大ご馳走。
そして大豆などを使った、料理の仕方はどれも勉強になります。
その他にも黒んぼう、こんか味噌、香ばしなどなど興味津津な料理の数々。
話を聞いているだけで楽しいやら、食べてみたいやら、
作ってみたいやら。
私がとても興味を持っている、
五箇山の郷土料理。
雪深い地域だからこその保存食。
すべてを無駄にしないもったいないの気持ち。
そのどれもが理にかなっている。
この厳しい環境を受け入れ、その中で暮らしてきた人々の知恵。
ちょっと不便な場所にある五箇山は、
もしかしたら、昔の暮らしに一番戻りやすい場所なのかもしれない。
五箇山に昔からあるおもてなしの文化。
それを今もかわらず続ける五箇山の人々。
家族の結びつきが少なくなってきた現代に
ホンコサマを通して、家族や人々のつながりを感じて、
感謝の気持ちをあらわす。
本当にすばらしい文化です。
昔からの伝統や文化があまりない土地で育ってきた私にとっては、
今回のホンコサマを実際に味わうことができて、本当にうれしかった。
とてもうらやましい五箇山の暮らしをまた一つ体験できました。
そんな外から来た私を家族の大切なホンコサマに呼んでくださった、
真照さんとその家族の方たちに心から感謝します。
ありがとうございました。
ホンコサマ(報恩講)に招待していただきました。
ホンコサマとは、
この地で深く信仰される浄土真宗の宗祖、親鸞聖人の命日(11月28日)の前後に、
宗祖親鸞聖人に対する報恩謝徳のために営まれる法要のこと。
毎年一年の収穫を終えた11月から12月にかけて、
各集落の各家ごとに僧侶や親戚・近所隣の人々を招き、
ご先祖の供養が営まれます。
そして説教を聞いた後に出される精進料理の御斎(おとき)
ホンコサマ料理がもてなされます。
御膳は朱塗りの「宗和膳」が使われ、
この日のためにとっておいた一番出来の良い野菜や山菜を材料に、
心を込めて作った料理が出されます。
この御膳、昔はどの家にもあったとても大切なもの。
こんな形で一つ一つ大切に保管されています。
五箇山地方では
この朱塗りの御膳を仏事などに使い、
黒塗りの御膳は祭りや嫁取りなどめでたい時に使っているそうです。
左端の上が「おひら」
豆腐、里芋、ごぼうなどの煮しめ。
五箇山ではこの堅豆腐(五箇山豆腐)はかかせません。
この大きなお豆腐がふたの代わりになっているそう。
そして右端の上が「つぼ」(こくしょ)。
ささげ豆の甘煮。
その隣が「こじり」
しいたけ、人参、こんにゃく、すすたけなどの煮しめ。
真ん中が「中盛(なかもり)」
ぜんまいの辛子和え。
その他にも「じんだ」青豆をすりつぶし、ワラビなどで和えたもの。
あとは「あずきおつけ」。
これはホンコサマ御膳の特徴づける一品で、
親鸞聖人の好物であるあずきを使ったおみおつけです。
(つい話に夢中になって、写真を撮らずに食べてしまいました・・。)
そしてご飯は一口分だけ。
昔はひえなどが主流で白いお米はとっても貴重品。
そのためホンコサマの時だけはたくさん食べてもらおうと、
一口分だけしか盛らないことでみんなが必ずおかわりする。
遠慮しないような心づかいが感じられます。
そしておひら、つぼ、中盛は持ち帰ってもらって、
とにかく白いお米をお腹いっぱい食べてもらう。
おもてなしの心です。
そしてお食事の後は、「チャノコ」
ガヤ豆、干し柿、栗、みかんなどのおやつをいただきます。
野菜大好きな私にとって精進料理は大ご馳走。
そして大豆などを使った、料理の仕方はどれも勉強になります。
その他にも黒んぼう、こんか味噌、香ばしなどなど興味津津な料理の数々。
話を聞いているだけで楽しいやら、食べてみたいやら、
作ってみたいやら。
私がとても興味を持っている、
五箇山の郷土料理。
雪深い地域だからこその保存食。
すべてを無駄にしないもったいないの気持ち。
そのどれもが理にかなっている。
この厳しい環境を受け入れ、その中で暮らしてきた人々の知恵。
ちょっと不便な場所にある五箇山は、
もしかしたら、昔の暮らしに一番戻りやすい場所なのかもしれない。
五箇山に昔からあるおもてなしの文化。
それを今もかわらず続ける五箇山の人々。
家族の結びつきが少なくなってきた現代に
ホンコサマを通して、家族や人々のつながりを感じて、
感謝の気持ちをあらわす。
本当にすばらしい文化です。
昔からの伝統や文化があまりない土地で育ってきた私にとっては、
今回のホンコサマを実際に味わうことができて、本当にうれしかった。
とてもうらやましい五箇山の暮らしをまた一つ体験できました。
そんな外から来た私を家族の大切なホンコサマに呼んでくださった、
真照さんとその家族の方たちに心から感謝します。
ありがとうございました。