和子の記録 フォト&俳句

長い間ネイチャーフォトを楽しんで来ましたが最近これに俳句の趣味が加わりました。まだ不慣れですがブログに載せていきます。

与謝野晶子が詠んだ松戸のひなげし

2016-05-17 11:12:59 | 日記
自宅近くで咲いているひなげしの花です。雑草のように市内のあちこちで咲いているのを見かけますがこの花こそ与謝野晶子が短歌に詠んだことで有名な花のようです。彼女は大正13年の初夏、夫鉄幹と共に松戸高等園芸学校に遊び短歌60首を詠みました。それを記念して戸定歴史公園には「ひなげしの小径」があり19首の歌碑を訪ねることが出来ます。

その中の一首に   うすものの女の友を待ちえたる松戸の丘のひなげしの花   があります。

フランス語でコクリコと呼ばれるヒナゲシはモネの絵(アルジャントゥイユのひなげし)にも登場しています。娘たちが住んでいたフルクの街からほど遠くないセーヌ河畔の街アルジャントゥイユは印象派の画家たちが創作活動をした所です。孫に会いに行った時にその近くまで訪ねたことがありました。

罌粟咲きて舞つて詠まれて見直しぬ

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12 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ひなげしの花 (しんしん)
2016-05-17 08:53:00
和子さん、
与謝野晶子の詩集、、私も青春時代には手元にありました、
晶子も松戸を訪れていたのですかその頃もひなげしが咲き、それを詠んだ記録が有るのですか、、
貴重なお話をありがとうございました、、
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松戸のひなげし (和子)
2016-05-17 20:00:18
しんしんさん

このひなげしは種がどこへでも飛んで行きあちらこちら町中の隅々まで根付いて咲いています。我が家の庭にもいつの間にか飛んできて抜いても抜いてもその繁殖力には驚かされていました。最近、与謝野晶子の短歌に詠まれている事を知ってからはこのひなげしの花ををよく見ると素朴で可愛らしいなと思えるようになりました。園芸種の罌粟は華やかではありますが。
コメントありがとうございました。
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ご無沙汰しています (旅友)
2016-05-17 20:46:02
日本のひなげしが橙色なのにモネの絵では朱色に近い色になっていますね。品種が違うからでしょうか。それとも気候が違うからでしょうか。
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Unknown (真美子)
2016-05-17 21:20:41
ご無沙汰しております。和子さんの句から、項羽の寵姫、虞が項羽の詠んだ詩に合わせ、舞って自害した話を想起しました。流した血から咲いたのが虞美人草ーひなげしであるという。
紹介して下さったモネの花の色に近いのかしら。
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日本の色、ヨーロッパの色 (和子)
2016-05-18 07:02:13
旅友さん

松戸のひなげしは橙色ですね。果物のオレンジに近い色と思いますが一方モネのヒナゲシは赤に近い朱色のように見えますね。
矢車草の青、マーガレットの白、ヒナゲシの赤はフランスの野原に咲く花の代表だと以前読んだことを思い出しました。
コメントありがとうございました。
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虞美人草 (和子)
2016-05-18 07:21:59
真美子さん

お久しぶりでございます。
虞美人草伝説に思いをはせて頂きありがとうございました。一昨年の6月にイギリス旅行をした時にも各地で真っ赤なヒナゲシを見つけました。やはりイギリスでも戦没者の象徴とされているとか。昔ホームステイされた時にもヒナゲシを目にされていたのではありませんか?
コメントありがとうございました。
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ナガミヒナゲシは別種 (papaver)
2016-05-23 22:06:25
そこに写っているナガミヒナゲシは、1961年に東京都世田谷区で発見された地中海沿岸原産の外来種です。
与謝野晶子氏が昭和40年代まで存命だったとは聞きませんので、彼女がその花を見るのは不可能だったでしょう。
ちなみにヒナゲシとナガミヒナゲシは同じケシ科ですが、ライオンと猫が同じトラ科であるくらいの意味でしかありません。
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ネコ科 (papaver)
2016-05-23 22:07:47
トラ科でなくてネコ科でしたね。
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教えて頂きありがとうございました (和子)
2016-05-25 18:14:25
papaverさん

ナガミヒナゲシという名前は1961年に世田谷で発見された外来種ですか。やはり雑草でしたか。 昔、松戸の土手にいっぱいあったものを詠んだと聞いておりましたのでこれかとすっかり思っていました。それではその頃どんな色の罌粟の花だったんでしょうか?珍しかったんでしょうね?
教えて頂き勉強になりました。ありがとうございました。留守をしていてコメントが遅くなり申し訳ございません。
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パリで詠んだコクリコ (和子)
2016-05-25 18:31:07
papaverさん

与謝野晶子が夫鉄幹を追ってパリに行き君もコクリコわれもコクリコと詠んだ罌粟の花はモネの絵に登場する罌粟の花(コクリコ)ですね。これは間違いありませんと思いますが私も実際フランスでもイギリスでも目にした真っ赤な罌粟の花でした。

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