和子の記録 フォト&俳句

長い間ネイチャーフォトを楽しんで来ましたが最近これに俳句の趣味が加わりました。まだ不慣れですがブログに載せていきます。

越前武生の紫式部公園を訪ねて

2024-05-27 08:44:22 | 日記

平安時代の庭園を再現した

寝殿

釣殿は総檜で造られ納涼や月見,雪見の宴が行われた場所

東門から入ると

紫式部像 高さは3メートルあります。見つめる先は和歌に詠んだ日野山





紫ゆかりの館にて 紫式部の間

ここは2021年4月にオープンした資料館です



越前和紙で作られた紫式部下向行列



越前の大河ドラマ館にて





ドラマの中の部屋を再現してます









越前武生から乗ってきた福井鉄道は路面電車だった

福井駅前の恐竜モニュメント 人がそばへ近づくと吠える仕組みになり小さな子供はびっくりし泣きだして

今、NHK大河ドラマでは「光る君へ」が毎日曜日に放送されていますね。。
北陸新幹線が金沢から敦賀まで3月に延伸されたので夫と二人で早速福井まで出かけて行きました。
大宮を6:41のかがやき501号に乗ると越前たけふには9:22に到着です。かがやきの車内は乗客も少なくガラガラでした。
あっという間に着いた越前たけふ駅で新幹線を降りる人も数えるほどでこれには少し驚きました。
駅前からは紫式部公園まで行くシャトルバスもありましたが一台だけ停まっていたタクシーに乗り込み15分で公園に。

源氏物語の作者、紫式部は日本を代表する女性文学者の一人です。紫式部がその生涯で一度だけ唯一京の都を離れ、暮らしたのが
ここ越前たけふでした。
父の藤原為時の赴任に伴い、武生で1年半を過ごした『源氏物語』の作者紫式部にちなんで造られた公園が紫式部公園なのです。
平安時代の貴族の住居を模した全国で唯一の寝殿造庭園で、日野山をバックに池や築山が配されています。
3000坪の広大な敷地に武生盆地を囲む山々を借景に池や築山を配して華やかな雰囲気を醸し出していました。
藤の花が咲く頃が一番いいといわれていますが5月の連休後のお天気を見計らっていきましたので黄菖蒲の花が池に映え躑躅も咲き
始めて賑やかな庭園となっていました。 観光バスで来ていた多くの観光客とはここで出会いました。
紫式部の越前での暮らしの様子は文献には多くは残っていないそうですが越前で読まれた和歌が3首残されているそうです、
雄大な自然、山海の幸との出会い、宋の人々との話しは漢詩に興味のあった紫式部にも退屈しない時間になったことでしょう。
宮中に献上品だった越前和紙との出会いなどなども「源氏物語」を執筆する原動力、想像力を豊かにさせてくれたに違いありません。

越前国府に向けて為時と紫式部一行は琵琶湖を船で渡り、険しい深坂峠を越え5日間ほどかけて越前に到着したわけですが大河ドラマでは
越前でのロケはなく琵琶湖の舟でのロケと対岸に渡った滋賀県高島町のロケは昨晩の番組で放送されていました。
いろいろ想像しながら今後の大河ドラマを見る楽しみが倍増しています。
公園を後にしてから今年開館した大河ドラマ館にいきました。ここは12月30日まで開館してます。
番組の衣装や小道具、パネル映像、吉高由里子さんのメッセージなど。紫式部が暮らした越前の文化や歴史を紹介する歴史展示館となっています。

あっという間に3時間以上が過ぎ事前に調べておいた美味しいと評判のお蕎麦屋さんに行くと店内から外まで待っている人であふれ少なく
とも一時間以上は待つということなので急いでタクシーを呼んで私鉄の越前武生まで送ってもらい福井駅まで電車で行くことにしました。
JRもあったのだと後から知りましたがこの電車はなんと路面電車で一時間もかかりました。
福井を訪ねるのは今回で3回目とはいえ以前は車だったので下調べが足りなかったと後悔しました。
5月の北陸新幹線の車内にある「自由にお持ちください」の小雑誌は平安風情を感じる旅と題して紫式部公園の写真と記事が出ていたので
退屈もせずに新幹線の旅は快適でお勧めです。ブログはこの後一乗谷の遺跡、越前大野の旅へと続きます。

紫式部が越前で詠んだ歌
   ここにかく  日野の杉むら  埋む雪 小塩の松に  けふやまがへる 
(越前に来て初めて迎えた冬に読んだ和歌は、京都の小塩山を彷彿させる幻想的な雪積もる日野山だった)


薫風に映ゆ金色の式部像