こらっワールドカップ

Coração da copa do mundo - ワールドカップ期間限定感想文

観戦メモ.コロンビア3-0ギリシャ (C-1),ウルグアイ1-3コスタリア (D-1)

2014-06-15 23:34:22 | 2014ブラジル
メモ(3日目の残り2試合)

コロンビア3-0ギリシャ
C組の日本のライバル。深夜に開催されていたため、結果を知って試合を見た。ギリシャは弱くない。結果は些細な違いから。両チームは非常に似ていて、縦に速く強い。しかも自分たちから積極的に仕掛けてくる。基本はパスサッカーでスペースに人を送り込んでくる(特にギリシャ)。
日本はかれらの攻撃をまともに受け続けると必ず失点する。日本からの攻撃を。

ウルグアイ1-3コスタリア
こちらも結果を知って録画をみた。両チームとも、比較的オーソドックスなパス中心のサッカー。コスタリカは点の取り方がうまい。ウルグアイは点を取られた気がしないのではないだろうか。
セレッソ大阪のフォルランはがんばっていて、一方リバプールのスワレスはベンチで出場せず。

日本初戦は惨敗これほど「切り替え」が必要な時はない.コートジボワール2-1日本 (C-1)

2014-06-15 12:38:11 | 2014ブラジル
先発の注目点は森重、山口の起用、長谷部が間に合ったこと、遠藤控え、ワントップは大迫。

ヤヤトゥレと長谷部のコイントス。レフェリーはチリ。

立ち上がりよくなかった日本。
スローイン、長友が食いつかせて本田へのパス。長友のためで一瞬ディフェンスがボールウォッチヤーになりました。本田のシュートは体重移動がすばらしくあの力強いシュートは最高のプレーでした。

その後はコートジボワールの攻勢を日本がしのぐ展開。最終ラインの集中が高く、失点に至っていないが、よくない展開。マイボールが収まらない、前からのプレスがかからない、中盤もしぼれずずるずる下がる、ただし最終ラインの集中がすばらしい。無失点は内容にはふさわしくない幸運と考えべき状況。

後半の日本、立ち上がりは良かったのですが、「ドログバ」のタイミングで試合が大きく動きました。しかし、日本側としては本田とともに去りぬの感がある。同点ゴールを許したときの中盤でのあのボールの失い方は。。大久保を入れた前後で本田の扱いには選択肢がありました。チームとしては中盤の運動量のなさを改善する必要があった。本田トップ、香川トップ下はそれなりに合理性があったのですが(次善の策といえる)、その後の香川を下げて柿谷のワントップ移行(本田トップ下)は、戦術的に理由付けを見いだしにくいもので、ザッケローニの今の考え方を如実にあらわしていたのでは。

試合後、放送で中田が「チームとしてどういう戦い方をしたいか再確認を」と提案していました。その通りで、雑にいうと守るのでも攻めるのでもなく本田という試合でした。私は「高い位置からプレスをかけていき、数的優位を作るサッカー」をもう一度してほしい。そのときには特定の選手に必ずしもこだわらず、コンディションのいい選手で勝負をしてほしい、と思います。本田は彼ができる限り最大限の貢献をしているはずなので、他の選手もぜひ仕事をしてほしい(シュートブロックだけでなく)。そして全ての選手が仕事ができるように問題を整理して、チーム一丸で次の試合に望んでほしいと思います。

全体の印象としては、(岡ちゃんの強がりではないですが)コートジボワールはたいしたことなかったのに、日本は自分たちのパス回しができなかった、ということを思いました。実際にコートジボワールの怖さや、スタジアム環境など、テレビからわからないことはあったと思いますし、現場で何が起きていたのかはそれはそれで知りたいですが。
ドログバに持ってかれたという要素は二次的なものだと思います。

香川選手、いまこそ「中心」で輝くチャンスですよ。

イタリア高温多湿下の試合巧者。イングランド1-2イタリア (D-1)

2014-06-15 09:17:56 | 2014ブラジル
イタリアがボールを保持し、イングランドがゾーンで守るという構図が前半の印象でした。イングランドはゾーンなので、ボールを保持するピルロもあえて自由にしていたようです。イタリアの先制点はコーナーからですが、押し込んで得たコーナーからマイナスのグラウンダーをピルロが(華麗に)スルーしマルキジオがきれいなライナーでゴールに突き刺します。シュート時のイングランド守備陣は数はいたのですが、いわゆる惑星直列状態でキーパーも手が出ませんでした。一方イングランドの同点ゴールも彼らのプランとしては順当なもので、カウンターから左サイドのルーニーを走らせて、ルーニーがとても美しい左足のクロスをインサイドキックで流し込み、それを逆サイドに走り込んだスタリッジが決めます。

1-1で始まった後半は、両チームがゲームプランを入れ替えて立ち上がったように見受けられました。すなわちイングランドがボールを保持し、(前半左サイドにいた)ルーニーを中で活用する作戦です。イタリアは静かに引いて構えていると感じた矢先、今度はイタリアのカウンターでバロテッリが強いヘッドでイングランドゴールにボールを叩き付けます。

その後は、1回ルーニーの抜け出しでイングランドにビッグチャンスがありましたが、特にイングランドに足をつらせる選手も続出し、試合の活度が落ちました。アマゾンの高温多湿は相当量チームに重くのしかかっていたようです。キックが踏ん張れない。スターリングやバークレーなど、イングランドの若い選手のちょっと面白いプレーもあったものの、結局誰もあの疲労の局面を打開できませんでした。

スタイルの変化はありましたが、結局イタリアが試合巧者であったことが印象に残ります。

フィンケ監督,スピラノビッチ.メキシコ1-0カメルーン (A-1),チリ3-1豪州 (B-1)

2014-06-15 00:55:27 | 2014ブラジル
大会2日目の朝は話題のスペインxオランダ戦で、それ以外の2試合は流そうかとも思いましたが、やはりそうそう流されてくれません。

チリ対オーストラリア戦で、豪州国歌演奏中、マシュー・スピラノビッチをみつけ喜びました。オーストラリア代表スピラノビッチは2010年に来日し、浦和レッズの選手として2年半を過ごします。来日時は21歳で、背が高いのはいうまでもありませんが、足元のうまいディフェンダーとして期待され、特に2011年は浦和でレギュラーとして活躍しました。浦和時代にも代表に呼ばれることもあり、熱いしいい選手だと思ってきたいのですが、怪我もありポジションを失い移籍に至りました。そんなスピラが出ているので、これはケーヒルが嫌いな私でもオーストラリアを応援したくなります。

一方、メキシコ対カメルーン戦。カメルーンを率いるのはこちらも元浦和の監督であったドイツ人のフォルカー・フィンケ。フィンケはアジアチャンピオンに上り詰めた浦和が壊れてきたタイミングで、新しい浦和のサッカーの土台作りを期待されて監督になりました(2009-2010の2シーズン)。フィンケのサッカーはボールを大事にするパスサッカーで、「横パスばっか」と揶揄されましたが、浦和のサッカーがカウンターから変わったのはこの監督の功績です。スピラノビッチはフィンケが退団した闘莉王の代わりということで呼んできた選手。当時あった闘莉王とフィンケの確執の噂の真偽は私にはわかりませんが、両者のサッカー感に違いがあったのは明らかでした。フィンケは志半ばで浦和を去りますが、浦和のわかりにくい決断のおかげでそのパスサッカーは現ペトロビッチ監督になんとなく繋がって、浦和は面白いことになっています。そんなフィンケがカメルーンでどんなサッカーをしているのか?興味は尽きません。

さて、試合内容について書く前振りが長くなってしまいました。明日は重要な日本対コートジボワール戦ですので試合の感想はポイントだけ。

チリ3-1オーストラリア

チリが早い時間に2点を奪取し、チリの圧倒かなと思いましたが続かない。スタジアムは気候的に難所とも噂されるクアイバ。日本は第3戦でコロンビアとあたります。ピッチコンディションもあまり良くない。心配です。前半はボールを受ける選手が対角線上の動きを良くしたチリが優勢でしたが、一瞬オーストラリアのパワーに屈しそうになりました。サッカーって難しいですねという話。(録画で)

メキシコ1-0カメルーン

ショートパス交換のチーム同士の対決。フィンケさんらしい組織はカメルーンにできていて、守備に安定をもたらしていましたが、なにか攻撃がぞくぞくっと来ない。吹っ切れた攻撃ができたとき、それはどうなるのか?一方、メキシコもなかなか来ない。スイッチが入りそうで入らない(得点シーンはよかったが)。典型的な予選リーグの地味な試合の印象。パスサッカーが攻撃的な印象をもたらすか?サッカーって難しいですねという話。(録画で)