厚生労働省は今月1日に開いた健康日本21(第二次)推進専門委員会で、日本人の「健康寿命」と「平均寿命」がいずれも延伸しているとの調査結果などを提示した。
健康寿命とは、日常的に介護を必要としない期間のこと。この調査によれば、2013年は男性71.19歳、女性74.21歳。2010年の前回調査に比べて男性が0.78年、女性0.59年それぞれ伸びている。平均寿命から健康寿命を差し引いた「日常生活に制限のある期間」は、男性9.02年、女性12.40年で、それぞれ前回調査から0.11年、0.28年短縮した(資料1・資料2)。
平均寿命と健康寿命との差が大きくなると高齢者の医療・介護費が増えるため、政府は2020年までに健康寿命を2010年の平均より1歳以上延伸する目標を掲げている(日本再興戦略 中短期工程表)。前回(2010年)と今回(2013年)で健康寿命が延伸した背景については、「概ね死亡率及び不健康割合が共に改善したこと」によるとされている(資料3)。
健康寿命の延伸は喜ばしいことだ。しかし、日常的に介護を必要とする期間が長期化する平均寿命の延伸については喜べない。健康寿命以降の期間をいかに短くし、尊厳ある最期を迎えることができるか ―― これが日本の抱える最大の課題であることは、健康な日本人の全員に共通の認識であるはずだ。
今の政治をこのまま続けると、“The road to hell is paved with good intentions”(地獄への道は善意で舗装されている)となる。このままでは、我々の世代ではそれをほんの少ししか体感しないだろうが、我々の子の世代はそれを強く体感し始めるだろう。だから、我々の世代で大きな痛みを凌いでいく必要がある。本格的な『改革』ができるとしても、“団塊の世代”以降での話にならざるを得ない。
<資料1>
(出所:厚生労働省資料)
<資料2>
(出所:厚生労働省資料)
<資料3>
(出所:厚生労働省資料)
健康寿命とは、日常的に介護を必要としない期間のこと。この調査によれば、2013年は男性71.19歳、女性74.21歳。2010年の前回調査に比べて男性が0.78年、女性0.59年それぞれ伸びている。平均寿命から健康寿命を差し引いた「日常生活に制限のある期間」は、男性9.02年、女性12.40年で、それぞれ前回調査から0.11年、0.28年短縮した(資料1・資料2)。
平均寿命と健康寿命との差が大きくなると高齢者の医療・介護費が増えるため、政府は2020年までに健康寿命を2010年の平均より1歳以上延伸する目標を掲げている(日本再興戦略 中短期工程表)。前回(2010年)と今回(2013年)で健康寿命が延伸した背景については、「概ね死亡率及び不健康割合が共に改善したこと」によるとされている(資料3)。
健康寿命の延伸は喜ばしいことだ。しかし、日常的に介護を必要とする期間が長期化する平均寿命の延伸については喜べない。健康寿命以降の期間をいかに短くし、尊厳ある最期を迎えることができるか ―― これが日本の抱える最大の課題であることは、健康な日本人の全員に共通の認識であるはずだ。
今の政治をこのまま続けると、“The road to hell is paved with good intentions”(地獄への道は善意で舗装されている)となる。このままでは、我々の世代ではそれをほんの少ししか体感しないだろうが、我々の子の世代はそれを強く体感し始めるだろう。だから、我々の世代で大きな痛みを凌いでいく必要がある。本格的な『改革』ができるとしても、“団塊の世代”以降での話にならざるを得ない。
<資料1>
(出所:厚生労働省資料)
<資料2>
(出所:厚生労働省資料)
<資料3>
(出所:厚生労働省資料)
未病を”だんかい”的に、健康体にして寝たきりなんか無縁な健康でありたいです。