日本の家族類型 ~ 平均世帯人員も単身世帯割合も国際的には中程度

2014-05-09 15:28:02 | 日記
先のブログ記事に掲載した資料〔=資料2〔=世帯主65歳以上・75歳以上の世帯の家族類型別世帯数、割合(2010~2035年)〕によると、日本では2010年→2035年で、65歳以上の世帯における単独世帯割合は30.7%→37.7%、75歳以上の世帯における単独世帯割合は36.8%→39.7%となる見通しだ。近い将来の日本では、いわゆる高齢者世帯の4割弱が単身世帯になっていくようだ。

では、こうした傾向は世界的にはどうなのか。年齢を問わず全ての世代での統計で見てみる。下の資料1は国際比較、資料2は日本の一般世帯数での将来見通しである。現時点における国際比較では、日本の単独世帯割合はそれほど高いとは言えない。平均世帯人員も、高くもなく低くもなくといった感じだ。

日本での単独世帯数割は、2010年→2015年→2025年→2035年で、32.4%→32.0%→32.0%→32.0%と見通されている。高齢者世帯での単独割合と照らし合わせてみると、日本での単身世帯割合は概ね3~4割程度で推移していくだろう。

平均世帯人員も、単身世帯割合も、国際的には高くもなく低くもないようだ。これに関する“国際標準”などというものはない。日本は日本の事情を慮りながら、独自に必要な施策を行っていくべきだ。



<資料1>

(出所:国立社会保障・人口問題研究所資料


<資料2>

(出所:国立社会保障・人口問題研究所資料

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