Enjoy Football -女子サッカー日記-

サッカーを楽しみたい。より深く。たくさんの子ども達と。たくさんの女の子達と。たくさんの仲間と。

スタンダード~基準~

2005年06月28日 | coach
6月26日の日曜日は福大ジョッカーの九州リーグ第5節 vs熊本ユナイテッドSCフローラ(以下USC)。今節から上位同士の対決がはじまるという大事な前期後半戦緒戦。1-0で勝利し最低目標の勝ち点3をgetすることができた。
前期後半戦はUSC戦を皮切りに
7/10にアサヒナ戦(第4節終了時点で第2位、現在第3位)、
7/31に福岡女学院戦(第4節終了時点で首位、第5節でもアサヒナを破り現在も首位)
と年間総合優勝を果たすために重要な試合(上位との直接対決によって勝ち点=順位が入れ替わる)がつづく。

日曜のUSC戦はそんな大事な3試合の緒戦。絶対に勝ち点3を取りたい試合。
チーム状況は直前でのけが人の発生、教育実習による4年生選手の不在&試合当日合流などがあり、あまりよい状態ではなかったかもしれない。
そんな中で得た勝ち星。結果をみたらこの試合での最低目標を達成したと言っていいと思う。

しかし、試合後の集合時に私は選手に対して、怒気を含んだ口調で言った。
『チーム内でのスタンダードが低い』と。

この言葉は、この試合で選手が見せてくれたパフォーマンスが福大ジョッカーのみんなが掲げた目標を達成することを基準に考えたらあまりにも低いものだったから、試合における最低目標を達成した(勝ち点3をとった)あとにあえてみんなに伝えた。

それは自分がもっている能力を発揮できなかったから。
基本的な技術の部分が発揮できなかったから。
みんなが立てた目標を基準に考えると、犯してはならない単純な技術的イージーミスが多過ぎたから。
そして試合の前の週にポイントとして行っていたコミュニケーションのとり方に関して試合で発揮できなかったから。
意識して発揮しようとしているようにはとても見えなかったから。(単純に声を出すことさえ忘れている選手もいたように見えた)

良くなかった理由は単純。この二つ。
そしてそれに対してチーム内で許してしまっている部分が大すぎ。
「ミスしても次にとりかえせばいい」
そう、そのとおり。試合をポジティブな気持ちで進めるためには間違いなくその精神の方がいい。
でもそれだけで良いのか?福大の目標としているレベルを考えると、許されるミスと許されないミスがあるのでは?
ミスは誰にでもある。それも当たり前。でも、この間の試合は繰り返してはならないミスを繰り返すことが多かったのではないか?
そして試合の中でポイントとしてやろうとした単純なこと(コミュニケーションをとる)が出来ない(まだまだ課題な選手)、やろうとしない(私からみたら出来なければいけないレベルの選手がやらない)状況が最後まで続いた。
しかもそれが昨年からレギュラーで出ている選手、昨年の悔しい経験、全国レベルを経験したことがある選手が大半だったから、監督として見逃せない部分があった。

「許されないミス」「繰り返してはならないミス」「やろうとしていない部分」に対しての良し悪し(許す許さない)の基準が自分へもチームメイトへも、チーム内でも低いように感じた。

また、昨日の試合はその部分が試合の最後まで続いたから、「勝ち点3をとる」という最低目標を達成することに対して危機的な状況だった。そう、あの試合は「負ける」あるいは「引き分ける」可能性も多々あったわけである。そんな危険な流れがずっと続いていたのに、ピッチ内でそれを本当に危機的に感じて味方を鼓舞する行動をとった選手も皆無。いなかったわけではないが、そんな選手たちも先ほど述べた基準には到底達していないと感じた。
そう、そういう意味で「闘志」が感じられなかった。「一生懸命にやっている」ことは普段の練習もみているので十分感じられた。でも福大ジョッカーは「一生懸命やっていればいい」というだけのレベルの目標を掲げてやっているわけではない。向上する為には大事な要素。でもそれだけでもだめ。
自分の中の「闘志」を全面に出して、そしてそれをチームで結集させて挑まなければ勝てないレベルの相手に勝つことを目標にしてやっているのだ。
シーズンを通して準備期の段階でそんな気持ち的な部分が発揮できないで、大事な試合で発揮できるわけがない。全てが習慣化されることが大事。
これもチーム内の基準。どこに基準をおくか?自分達でもう一度見直して欲しい。
やればできるのに、それをやらないで低い基準で試合、練習をしていたら、大事な試合期に損をする。せっかく一生懸命やっているのにもったいない。

そんなことを伝えた。
さて、明日は朝練習。
きっと各自で修正して望んでくれるだろう。





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