水辺の旅人 きまぐれブログ

ネイチャーフォトを楽しみ、追求するブログ

野生の創造物とともに

2022-08-26 07:20:03 | 風景・自然

わたしがネイチャーフォトとしてとりくんでいるものに野生の創造物の魅力があり、それとともに生命活動に欠かすことのできないものが加わった不思議な世界をとることに挑戦していることを記しましたが、野生の創造物としての蜘蛛の巣・蜘蛛の網と、水が加わったものに惹かれて何度か撮ったことがあります。

濃霧が出た後の池の岸辺に、張られた網に、水玉がびっしりと刺繍のようについていました。雨ではこのようなつき方にはならないでしょうが、霧であればこそこのようなつき方となったのでしょう。

さらに、雨上がりに、低い木の上に広がっていたすこし崩れた網に、水玉がついたものを見つけたときにも、魅せられてシャッターを切りました。

いうまでもなく、水はすべての生命を支えるものです。だからわたしたちは水に惹かれます。それは、時には流れ、空中を漂うように細かくなり、また結晶として姿を変えます。そのどれもが魅力的です。

このように、私たちを創り、動かし、生きるエネルギーとなるものが、ネイチャーフォトとしての大切な被写体となると感じています。


野生の創造物

2022-08-24 17:27:23 | 風景・自然

わたしは、ネイチャーフォトとしての野鳥写真を中心に楽しんでいますが、もっと被写体を広げたいとはいつも思っています。これまでも、自然風景を撮ったり、花を撮ったりとはしているのですが、あまり納得がいくものが撮れたことはありません。それでも惹かれているのは、「野生の創造物」です。その中で何度か挑戦した被写体が「蜘蛛巣の巣・蜘蛛の網」です。そのなかでもマクロレンズを使っての、プリズム効果を撮ったものには魅力を感じ、何度かチャレンジしてきました。これはわたしの好きな写真家のひとりである江口愼一さんの写真集でも何度か見ているもので、野生の生き物が創造したものが、太陽の光によって見ているものとは違った世界を創る面白さがあります。

これが一番最近撮ったものです。このプリズム効果を撮れるのは、新しい網であることが条件の一つです。そして、できるだけ小さなものであることも必要です。接写するので、できれば部分ではなく全体か撮れねものの方がいいのではないかと思っているのです。この作品は、私の家の玄関で作られた網を見つけて撮ったものです。

しかし、まだわたしにはどう撮ることがいいのかが解っていません。ただキレイに撮ったものがいいとは思えないのです。ですから、自然の創り出す不思議さがどう撮れば表現できるのかが解らないのが現状なのです。真似のできない自然=野生の創り出す不思議な造形に、自然のなかで最も大切にしなければならない太陽の光によって現れる情景が少しでも表現できればとは思っているのですが。


冬の「幸せの青い鳥」

2022-08-23 09:00:30 | 野鳥

夏の鳥の中で「幸せの青い鳥」」とわたしたちが呼ぶオオルリが撮りたい鳥の一つだと書きましたが、冬鳥にも、そう呼ぶ鳥がいます。それは、ルリビタキです。これも♂タイプなのですが、わたしたちの地域では秋の紅葉の時期が過ぎたころに姿を見ることとなります。この鳥も、ぜひ撮りたいと思い、探す鳥です。

上のルリビタキは、数年前にいつも来る場所にきてくれたものです。下は、今年出会ったものです。色合いがずいぶん違い、上はほんとうに鮮やかな青でした。下は、まだ薄い青です。これは、歳がいくにつれて青が鮮やかなものになっていくと聞きました。上のルリビタキは、二、三年前から姿が見えなくなりましたが、代替わりしたのかなと思っています。下は、上とは違ったところで撮ったもので、今年初めて見たところです。かなり若い個体のようです。そして、桜の木に留まっていますが、この近くでオオルリを見つけて撮り、少し移動したところで見つけたルリビタキです。そのあと姿は見ませんでしたから、冬鳥が発つ直前にいて、夏鳥が来たところで、重なって見られたのでしょう。初めてのことでした。

 


夏鳥たち

2022-08-22 12:18:50 | 野鳥

あのものすごい暑さがちょっとだけ変わってきて、季節が動こうとしているようです。なかなかすぐにとはいかないようですが。

今年の夏鳥との出会いは、いつもと比べて満足できるものでした。わたしの地域の夏鳥たちで、いつも撮ることをめざしている代表的な鳥は、キビタキ、そしてオオルリです。

キビタキ♂タイプは、あざやかな黄色が目に飛び込んできます。いい声で囀り、めっきり耳が悪くなったわたしでもその声は聞こえます。

そして、オオルリです。この雄ダイブは、鮮やかな青色です。

桜が散るころにやってきて、これもとてもいい声で囀ります。恋の歌を木の梢などで歌い、ペアができると山に入るようで、撮影できるチャンスが短いのが残念です。わたしたちは、「夏の幸せの青い鳥」と呼び、なんとか出会いたい、撮りたいといくつかのマイポイントを回ります。

今年は、近くでこれらの鳥たちとの出会いが多くありました。幸運もあったのですが、撮影方法を歩き回るのではなく、ここと決めたところでゆっくり座って待つことにしたこともよかったようです。そのようにしたのは、腰痛・足痛のために、重い望遠ズームをつけたカメラを持って歩くことが苦痛になる時もあったので、このようなスタイルにしたのですが、どうもこのほうが良かったようなのです。

人間万事塞翁が馬・・・でしょうか。

 


新しい出会い

2022-08-21 11:15:59 | 野鳥

わたしはネイチャーフォトとして、野鳥を主な被写体として撮っていますが、基本として地域にねざしてそこで出会う鳥たちを撮ることを楽しんでいます。最近、バードウォッチングや野鳥写真を撮ることがブームとも呼べる状況になり多くの方々がそれを楽しんでいますが、なかには、旅行会社がツアーを組み、珍しい鳥を撮影する企画も多くなり、現地で写真家が撮れる場所に案内してくれるというものも、多く見られるようになりました。それそれの楽しみ方は、迷惑になったりトラブルが起こるというもの以外、自由です。しかし、自分が住み、すぐ行ける場所でも、思いがけない鳥との出会いがあるものです。昨年から今年にかけての冬の時期に、思いがけない出会い、これまでなかった出会いがいくつかありました。

そのひとつが、アオゲラとの出会いです。

この鳥のイメージとして、山奥や深い森の中にいるというものがあったので、近くの古刹のもので出会ったときは、たいへん驚きました。

そして、さらにアオバトとも初めて出会いました。

この鳥が近くのお寺や神社にいることは聞いていましたし、友人が撮ったものを見せてもらったことはありましたが、自分で見たのは初めてでした。それも二か所での出会いがありました。

そして、ソウシチョウとの出会いもありました。この鳥についても、山崎聖天や宝寺、そして島本の若山神社近くにもいると聞いていましたが、この鳥がかなり増えているようで、これも二か所で出会うことができました。この鳥は、特定外来生物に指定されているということで、在来種の存在を脅かすらしいのですが、とても臆病な鳥で、暗いところで活動していました。

ただ、新しい鳥との出会いは楽しいものですが、アオゲラについては、近くの山間部で大掛かりで長期の工事があり、山の細い道をダンプカーが通り続けたり、道路や砂防堤の骨格・部品などが運ばれて行ったり、もともとあった大きなクヌギなどの木がが伐られたりという状況もあり、その影響も考えられなくはありません。それならば、喜んでばかりはいられないことも事実です。自然はいろんな命が共生することこそ大切なのです。人間だけの都合や金儲けばかりがめざされるのは間違っています。工事などは、短時間で終われば、散っていった動物たちも少しずつ戻ってくることが多いのですが、長期にわたって、始まったり止まったり、また続けられたりという状況は最悪です。また、ソウシチョウは、もともと外来種で飼われていたものが捨てられたのだと思われますが、動物でも植物でも、人間が持ち込んだものが自然を変える、人間が改変する工事・改造が自然を壊すことは、もっと意識されねばならないことではないでしょうか。