鳥たちの餌を採る場面は、鳥たちの生命活動をモチーフにして撮ることの多いわたしには、作品展などをするときには欠かせないものとなります。先日も個展をしたときにも、その場面をかなり多く展示することとなりました。そのなかで、見に来てくださった方の多くが話題としてくださったものを思い返すと、次の作品がベストスリーだなと思いました。
まず、アオサギが田植えの終わってすこし苗が伸び始めたときにオタマジャクシなどを探しに来て、さかんに食べます。その一枚が、食べるときの習性で一度放り上げてそれを咥えなおすという動作の途中を撮ったものでした。
次に、秋にノビタキを狙って、畦で簡易椅子に座っていた時、横の竹杭に獲物を咥えたモズが留ったので、カメラを向けてシャッターを切ったときに、その獲物を落とした瞬間が撮れたものでした。
そして、もう一枚は、田園地帯のあぜ道を歩いているとき、やってきていたノビタキが、アオムシを咥えてきて、道に落とし、逃げようとするアオムシを追いかけて捕まえようとしている場面でした。
獲物を咥えている場面は比較的撮りやすいものの、そこでのハプニングや思いがけない動作は、なかなか出会うことが少ないものですが、それだけに鳥たちの生き生きとした生命活動を見ることができ、それを写真として表現できるからでしょうか。
これが、ネイチャーフォトとして撮ることの楽しさのひとつです。