そのさきへ -Deep Sky Blue version-

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@Chicago 2004/9/14(その1)

2004-09-26 19:02:45 | トラベル
この日はもともと夜から野球を見に行くことは決まっていた上、どこに行こうかもなんとなく
決まっていました。それはオークパーク。シカゴのダウンタウンから西へ電車で30分ほど行ったところです。
この町はアメリカ、いや世界中で有名な偉大なアメリカ文化人、フランク・ロイド・ライトと、アーネスト・ヘミングウェイの
生まれた町として有名です(いや、それを知るまで知らなかったw)。一応、大工一家の息子ということで、
ライトの工房を見に行こうと考え、朝食を食べた後電車で出発。

しかし、シカゴのダウンタウンの西側というのもこれまた治安が悪いところで、電車に乗って行くときは
気を使わなければなりませんでした。外から見える風景もはっきり言って日本人がひとりで歩いていくようなところでは
ないという印象を強く受けます。

ところが、オークパークは観光地でなおかつ歴史保存地区ということもあり、雰囲気がぜんぜん違って、
のどかな住宅地という感じでした。家も広々としてリスが歩いているような町です。駅からライトの工房までは
歩いていくと結構な距離があるのですが、その中には実際にライトが設計した家(今でも人が住んでいる家)があり、
そういうのを見ていても飽きません。

ライトの工房の隣にある事務所に到着。ここでライトの家と工房をまわるツアーの申し込みをします。
事務所にある(この事務所はライトの家のガレージだったところ)お土産屋には、ライトが日本に来た1900年代初めの
写真集などが売っていました。

11時にツアー開始。写真撮影はできませんので建物内部の写真はありません。ボランティアのおばちゃんの説明を聞きながら
中の部屋をひとつひとつ見てまわります。感じたことは、アメリカっぽい家ではなく、なんとなく日本的な家の造りであること。
ライト自身、日本が好きだったので浮世絵などもたくさん買って帰ったようです。また、今では某テレビ番組でやっていることですが、
収納方法と採光の方法がうまいこと。正直言って広い家ではないのですが、そこをいかに広く見せ、
また光を取り入れることで明るい家にするかということに腐心したのだと思います。しかし、道路に面した北側は
壁も高く、窓もそれほどありません。それは建築家としての「企業秘密」を守るためではないかとのことです。
家・工房を問わず、ひとつひとつの部屋がすべてライトにとっての実験の場であり、そこからいろいろな建物を
作り出していったのでしょう。シカゴに行くことがありましたら、是が非でもこの町、この工房には行って欲しいですね。
ちなみに、ライトの家と工房はツアーに参加しないと見ることはできません。

(参照)フランク・ロイド・ライト協会

ツアーが終わり昼食を食べようと町を散策。そうしたら、River Forest Town Centerというモールがあったので、
そこにあるデリでサンドイッチセットを頼みました。普通のデリなんですがこれがまたうまい。

ダウンタウンへ帰るときには、同じ電車に乗るのもあれなので、ほぼ並行して走っているMETRAという近郊型電車に乗ることに。
二階建て電車(日本車輌が作ったんだ)なのですが、東北新幹線の「MAX」や近鉄の「ビスターカー」(笑)みたいに、
1階席は下に降りて2階席は上にのぼるという形ではなく、1階席はそのままで網棚のところが2階席、
その分天井が高い(パンタグラフがないからそういうことも可能かと)電車です。そして機関車が
後ろから押して走る(プッシュプル運転)をします。駅ごとに車掌が回るので安心して乗ることができます。
20分ほどの乗車ですが快適でした。

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