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第5話(2)

 科学革命(2)

 16世紀から17世紀にかけてのヨーロッパは、中世的世界観と近代的世界観がせめぎ合う時代だった。

 この混沌とした危機の時代に、科学革命と言われるものが起こった。
教会の教える宇宙の姿に疑問を持ったコペルニクス、ケプラー、ガリレオらが、新しい宇宙の姿を提示した。

 ニュートンは地上と天体で、同じ法則が成り立つ事を示した。
微積分法の発見、物理学の発展、生理学の誕生など、科学が大きく進み出した時代だった。


 なぜ、ヨーロッパで科学革命が起こりえたのだろうか?
なぜ、アジアでは芽は出たものの、学問として育たなかったのだろうか?

 ギリシャ、ローマという大きな遺産があったことも原因の一つだろうが、下記のことは考えられないだろうか。

  **********************************

 この時代のヨーロッパの激動の大きさ、深さが異教、異端の抹殺という狂気を生んだが、同時に真理探究のエネルギーになった。

 既存の権威が失墜し、全てのことへの懐疑が生まれる。
そこから“なぜ?”を追求する合理的思考が深まった。

 アジアでは比較的安定した時代が続き、新旧のせめぎ合いが少なかった。

      *********** 完 ***********

 引用図:「力学の発見」、高野義郎、岩波書店、2013
     
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