4.倒幕
後醍醐天皇は、日本の政治を天皇中心の政治に戻すべく、
鎌倉幕府打倒を各地の有力者に呼び掛ける。
その呼びかけに応じ、河内国(大阪府南東部)で悪党として
活動していた楠木正成が反乱を起こす。
黒田荘の大江氏もこの反乱に加わる。
楠木軍は反乱鎮圧に来た幕府の大軍と、ゲリラ戦を展開して戦う。
この反乱に触発された、北条一族の支配を嫌う、関東や九州の
御家人たちが決起する。
ここに鎌倉幕府は滅びる。
そして、武家も公家も天皇が直接支配する建武の新政が始まる。
しかし、領地をめぐる失政と混乱、御家人たちの失望などにより、
新政はあっけなく失敗し、足利尊氏による室町幕府の誕生となる。
発足した室町幕府も安泰ではなかった。
朝廷内の対立、幕府内の内紛により、日本は、京都に本拠地を置く
幕府、北朝と、吉野に依拠する南朝に分かれ、相争うことになる。
各地の領主や御家人、悪党たちは、その時の情勢により、北朝
についたり、南朝についたりを繰り返す。
日本は内乱状態に陥った。
参考図:悪党鎌倉時代の画像、bing.com/images