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第4話(4)

 三十年戦争(4)

 皇帝フェルディナント二世率いるカトリック連盟軍は反乱軍を撃破し、プラハを取り戻した。
反乱の首謀者達は大広場で吊され、プロテスタント住民は駆逐された。

 勢いに乗った皇帝は、帝国の絶対主義体制を目指し、中央集権化を進めようとした。
これにプロテスタント諸侯が反発、戦いは宗教的対立より、国や諸侯の利益をめぐっての対立の色合いを強めていく。

 〇 ドイツの隣国、デンマーク王国がプロテスタント擁護の旗印を掲げ、北ドイツに侵攻
 〇 皇帝、5万の私兵を抱える傭兵隊長ヴァレンシュタインに依頼し、デンマーク軍を撃破
 〇 スウェーデン国王グスタフ・アドルフがプロテスタント軍の陣頭に立つ
 〇 グスタフ軍、皇帝軍(カトリック連盟軍)を破る

 〇 グスタフ戦死し、スウェーデン軍撤退
 〇 ハプスブルク家の神聖ローマ帝国が強大になることを恐れたフランス(カトリック)
   がドイツのプロテスタント諸侯とスウェーデン(プロテスタント)と組んで参戦
 〇 1648年、ボヘミア内乱から30年、戦乱終結。
  皇帝の中央集権化の夢は破れ、ドイツは300余の諸侯国に分裂された状態で残された。

 ドイツでは長年の戦乱による暴力、飢餓、疫病の流行により、国土は荒廃し、人口は半減した。


 この戦乱の中、ケプラーはレーゲンスブルクからリンツに戻った。
プロテスタントは改宗か退去を求められたが、ケプラーは今までの功績により、帝国数学官としてとどまることを許された。
そして、惑星と恒星の位置関係を予測する「ルドルフ表」の作成に取り組んだ。

 参考図:「朝日百科 世界の歴史(17世紀)」、朝日新聞社、1991
     
     
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