1.活性酸素とは?
ジョー・マッコードはアメリカ、デューク大学の大学院生だ。
彼は生化学教室で、フリドビッチ教授の「活性酸素」を研究
するチームに属している。
{活性酸素とは}
人間は植物や動物を食べ、酸素を使って燃やし、
活動エネルギーを得ている。そして、最終的に
水と炭酸ガスにして排出する。
その化学変化の過程で、体内で「活性酸素」が
発生する。
活性酸素:通常の酸素に比べ、著しく化学反応を
起こしやすい酸素
「活性酸素」は1940年代には、発見されていた。
マッコードは実験を手伝ってくれる学生に説明する。
「活性酸素は人体に侵入したウイルスや病原菌を退治
するときに使われている。」
「白血球やリンパ球は異物を見つけると、活性酸素を
使って、それらを排除しています。」
「私たちの研究チームは、この強力な酸化力と高い反応性を
もつ活性酸素の、人体における働きを研究しているのです。」
参考図:「活性酸素の話」p35、永田親義、講談社、2005
〔参考文献〕
1.「活性酸素の話」、永田親義、講談社、2005
2.「活性酸素」、日本化学会履修、丸善、2000
3.「生きているってどういうこと?」、種田保穂他、培風館、2006
4.「植物はすごい」、田中修、中央公論新社、2016
5.「抗酸化研究とは」、ニナファーム