老麗・美しく老いる

「美しく老いる」を余生の目標として、そのあり方を探る。

NO.526生血を飲む

2009-06-10 07:14:41 | Weblog
先日、群馬県の富岡製糸場を見学した。
私と同年代の男の方々が
ボランティアでガイドをしてくださる。
時々見学者を笑わせながら、
軽妙な語り口で手際よい。
若いガイドに無い安心感がある。
 
富岡製糸場は、国の殖産政策の一環として、
フランス人の指導により明治5年に国営で建設された。
高品質・大量生産が可能な近代的な器械製糸工場。
幅14m、長さが140mもあり、
今でも左右に2ライン設置されていて向こう側が見えない。
 
ところが、
いざ操業の段になって工女を募集したが、
なかなか集まらず操業を3ヶ月間延期している。

原因は
「富岡製糸場へ行くと、外国人に生き血を採られる」
というデマが飛んでいた為だった。

何と、
フランス人が赤ワインを飲んでいるのを見て、
勘違いしたらしい。
 
富岡製糸場と群馬県内の絹産業関連遺産が、
世界遺産の暫定リストに登録されたが、
それに、
女工の物語も附属して欲しいものだ。