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日本・フランス・アメリカ 3つの国をくらべてみたら

アメリカでの生活を中心に、6年半暮らしたフランスや母国日本との違いに触れながら、気の向くままに書いていきます。

フランス人も理解に苦しむ学級閉鎖

2013-02-18 23:18:32 | 生活
先週の金曜日に、上の娘の仲良しの同級生が学校を休んでいたので、遂に風邪がうつったかと、
「具合はどう」とその同級生のお母さんに尋ねると、「元気だよ」との返事。なんでも、火、木と
学級閉鎖だったので、「金曜日も学級閉鎖の可能性が高いから、子供を休ませた」のだそう。

そのお母さんの話によると、フランスでは健康保険で医療費がでるのが5日目から。3日休んだ
だけでは医療費はまるまる患者が負担しなければならないけれど、5日休めば初日分からの医療費が
支払われる。しかも、仕事を休んだ場合、その分の給料の補填もあるそうなので、3、4日休むくらいなら
5日休んだ方が儲かるらしい。

それと知って、医者も簡単に『完治5日』という診断を下すので、今回も金曜日は学級閉鎖だろうと
予想したわけだ。

確かに、共働きの家庭では、学級閉鎖と言われても急には対処が難しい。だから、こんな風に考えて
あらかじめ自分も休暇を取って子供を家に置いておくと言うのならうなずける。しかし、実際は
このお母さんは金曜日は仕事が休みだったのだそう。では、「何で?」と尋ねたら、「あるかどうか
分からない学校のために早起きして子供を連れて行くより、家族みんなでもう1時間寝ていたかった」
という返事だった。

確かに、この学級閉鎖のやり方には問題があるし、日本人の私から見たら理解に苦しむのだが、
1時間早起きするのが嫌で、子供に学校を休ませるというのもすごいな、と思う。彼女なりに学校の
やり方に抗議しているのかもしれないが、一体連絡帳には何と書いて休ませたのか、興味津々だ。

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