2024年の啓蟄は、3月5日から3月19日です
啓蟄(けいちつ)とは、「冬ごもりをしていた虫たちが土の中から出てくる頃」という意味で、
春の気配を感じて、冬ごもりをしていた虫たちが活動を開始する頃を表しています。
啓には「開く」「開放する」などの意味があり、蟄には「虫などが土の中に隠れて閉じこもる」という
意味があります。
「けいちつ」という言葉の響きや意味が印象的ということもあり、啓蟄は春の季語としても人気です。
二十四節気では、啓蟄の次は、昼夜の長さがほぼ同じになる「春分」となります。
これまでの寒さが和らぎ、あたたかな気候になってくる頃ということです。
まもなく、春の花たちもいっせいに花を咲かせるでしょう。
その一方、3月から4月頃にかけては、雨の多い時期でもあります。
関東から西の地方では、しとしとと雨が降り続くこの時期のことを、「菜種梅雨(なたねつゆ)」と呼びます。
菜の花が咲く頃の雨であることから、その名が付いたそうですが、別名では「催花雨(さいかう)」とも言うそう。
菜の花をはじめ、さまざまな花を催す(咲かせる)雨という意味です。
いずれにせよ、花を咲かせるための雨なのです。
静かな春の雨の日には、心を落ち着かせ、これまでのことに向き合い、これからのことを思いましょう。
新しい花を咲かせるために。
3月(啓蟄、春分の頃)が旬の食べもの
土の中から顔を出すのは虫ばかりではありません。
土筆(つくし)が顔を出し、ゼンマイなどの山菜も採れ始める頃。
春の山菜には独特の苦味がありますが、実は、この苦味やえぐみが、冬の間に縮こまっていたからだに
刺激を与えて、からだを目覚めさせてくれるのです。
うど、蕗(わらび)、春大根、分葱(わけぎ)、浅葱(あさつき)、 韮(にら)、土筆(つくし)、木の芽、蕨(わらび)、 ぽん柑、 伊予柑(いよかん)、金柑(きんかん) など |
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鯵(あじ)、鰤(ぶり)、細魚(さより)、飛魚(とびうお)、 白魚(しらうお)、蛤(はまぐり)、水雲(もずく)、 など |