一陽来復(いちようらいふく) あわてず・あせらず・あきらめず

"抗がん漢方"をサポートするスタッフがお伝えしていきます。
 れんげ草の花言葉...あなたと一緒なら苦痛が和らぐ

梅 ー 代謝の促進、体質改善に威力を発揮する有機酸が抜群!

2022-05-26 17:59:34 | 食養生

        写真:「Sweeten the Future」より転載

 

代謝の促進、体質改善に威力を発揮する有機酸が抜群!

梅の主成分は、約90%の水分と、わずかなタンパク質、糖分です。しかし、ミネラル類、ビタミン類、有機酸類は、

ほかの食べ物に類をみないほど多種多様で、梅が日本人の生活の中に深く根をおろした最大の理由もここにあります。

梅の有機酸は、クエン酸、リンゴ酸、琥珀酸、酒石酸など、ミネラル類は、カルシウム、リン、カリウムなどです。

ビタミン類ではカロチン、B1、2、Cなどがあります。

 

梅の効能については、昔から疫痢、赤痢、急性胃腸カタル、虫垂炎、腸チフス、丹毒の解熱、肺結核などの抗菌作用、

疲労回復などの生理活性作用がいわれています。

 

体内での抗菌性については、いまでは抗生物質にとってかわられ、あまり注目されていませんが、生理活性作用としての作用は

見直されています。

たとえば、疲労回復には、クエン酸が糖の代謝を活発にし、乳酸の処理を高めますから、だるさや筋肉疲労を積極的に解消します。

また、各種の有機酸が胃腸の活動を盛んにして食欲を増進させ、消化を促して栄養の吸収を高めますから、

虚弱体質の改善ばかりか、全身的な栄養代謝に役立ちます。

 

梅の抗菌作用は、食べ物を腐敗させるカビや細菌の増殖を抑える働きがあり、防腐作用をします。

ただし、サルモネラ菌などの強力な菌には、数個の梅干しだけでよいという過信は禁物です。

二日酔い防止に梅の効用が知られています。これは、梅のピクリン酸が肝臓の機能を活性化させるためと考えられています。

 

梅肉エキスは、梅の薬用の中では最高!

梅を薬用に用いるには生食では不可能で、梅肉エキス、梅酢、梅酒、梅干しなどにして利用します。

ちなみに、梅肉エキスは、梅干しの30倍の効能と10倍の抗菌性があるといわれています。梅の薬用の中では最高のものです。

梅酒は、梅のもつ作用とアルコールとの相乗効果を期待したもので、1日30~50mlを数回に分けて飲むと、からだが温まり、

冷え性や疲労の回復、胃腸の弱い人や不眠症の改善に役立ちます。また、はれものの痛みやリュウマチ、神経痛などには、

梅酒を布かタオルにして湿布するとよく効くようです。

 

梅干しは梅の保存法として用いられたものです。成分的には、塩分(ナトリウム)が約4000倍に増えているほか、

カルチンがわずかに減っていますが、有機酸類はあまり変化がないようです。

したがって、高血圧の人には、塩分の過剰摂取が心配になりますが、それも一度に10数個以上食べたときのことで、

1日1~2個まででしたら、むしろ、有機酸の作用(血圧安定や糖代謝)のほうが期待できます。

 

漢方では、自然落下した梅の未熟果を,くん製にしたものを烏梅 (ウバイ)といって、整腸、駆虫に用います。

風邪の初期に、梅干しに熱湯を注いで飲むと、汗をかいて熱を下げるという知恵も、漢方の応用とも考えられています。

 

〔注〕 『クスリになる食べもの百科』(主婦の友社・刊)より引用しました

 

 


家族と会えない日々...入院制限が続いています

2022-05-24 15:35:19 | サポート便り

         写真:「顔が見えるキッチン」から転載

 

春から初夏に向かう気持ち良い季節を迎えました。

スーパーマーケットの店頭にも、そろそろ青梅や小梅が並びはじめました。

わが家では暑い夏にむけて、梅シロップをおいしく仕込みます。

 

さて、漢方ドットコムでお一人お一人のがん闘病をお聴きするなか、日々実感していることをお伝えします。

 

2020年春から、新型コロナと共にする3回目の春が過ぎようとしています。

この間、だれもが不安と格闘しながら、多くの自粛と理不尽をしいられました。

特に、「がん治療・がん療養」は、最前線である医療現場の感染リスク対応の影響で、悲鳴をあげています。

マスコミでは、”コロナ下のがん治療の現状” はとりあげられないですが、変化が多くあります。

 

その一つが、入院中の患者様にご家族であっても面会できない、お見舞いの差入れができない制限です。

病院での感染のリスクは、体力や免疫力が低下している患者様には重大な脅威であることは充分にわかります。

一方で、心身ともに辛く、不安ながん治療の入院生活では、大きな励ましになってきた面会や、お見舞いが叶わず、

患者様は、なおさら孤独な闘病を強いられます。

”家族と面会できない” 寂しさ、”食べなれた味や好きな食べ物を口にできない”味気なさ....など、癒しが奪われています。

 

「心配が募っても、顔を見られない、話しができない、我慢するしかない」というお話をお聴きする度に、

ご本人にとっても、ご家族にとっても、どれほどの残酷なことかと同情するばかりです。

 

新型コロナ感染が一日も早く収束することを願いながら、入院時の面会やお見舞いの制限が解ける日を切に待ちます。

 


医者に見放されても、諦めずに抗がん漢方を飲み治療に専念し、肺がんに克った

2022-05-20 11:54:48 | がん闘病

   須貝 貞雄 さん

 

須貝 貞雄 さん (千葉県在住) のご自宅を訪問し、体験談を取材しました。

小雨の降るなか、はじめてお目にかかれる体験者への取材なので、ドキドキ、ハラハラしながら向かうと、周辺神社、ゴルフ場が点在する田園風景が広がる一軒屋の前で、明るい声で「遠い田舎まで、いらっしゃい」と、笑顔の挨拶で出迎えてくれた須貝様の姿がありました。初めてお会いする須貝様は、顔色もよく張りのある通る声で、とても患者さんとは思えないほどの元気さにびっくりしました。ご自宅へ入ると、奥様の素敵な笑顔を拝見して、緊張で固まった身体もほぐれて、和やかな雰囲気のなかで、奥様が用意してくださったお茶と茶菓子を頂きながら、須貝様の肺がんの体験談をうかがいました。

話の冒頭、須貝様がパソコンで作成した体験談の原稿を見せてくれました。そして、力強く「私は嘘も偽りもございません。自分が体験してきた闘病の真実をありのままに話し、がんでお悩みの皆さんに少しでもお役に立てればと思い、体験談を書きました」と語り始めました。

 

突然の肺がんの宣告

2015年(平成27年)9月、前回健康診断の「異常なし」の結果から3ヶ月に経ったところの検診で、いきなり医師から「肺がんです!」という結果を知らされました。その時食欲はもちろん、ゴルフもしょっちゅう行けるくらいの体力があったのに、とても納得できない気持ちで、まさに青天の霹靂でした。さらにその後の治療の話になると、医師に「抗がん剤を飲むか、それとも余命を楽しく暮らすか」の判断にも迫られました。

 

このまま人生を終わりたくない・・・

私はこのまま人生を終わりたくない、家族のためにも医師の言いなりになるまいという思いで、自分の力を頼りに、四六時中パソコンとにらみ合って、必死であらゆるがん情報を収集すると同時に、がんに良いと言われているサプリメントなども入手して、いろいろと比べてみました。そんな苦労したかいがあって、やっと天仙液の公式サイトに辿り着き、そこで掲載した体験談をじっくり吟味したところ、一番信頼できると自分なりの確信ができたので、無料のサンプル見本付き資料請求してみました。

後日、香港から請求した見本資料が届き、早速同封の「総合カタログ 製品情報概要」を読み、そのなかで書かれている注意事項をよく確認して、自分は特に当てはまる箇所がないから、すぐサンプル見本を飲んでみました。そしたら、身体中に天仙液がネバネバと張り付くような感じで、とても良かったと実感しました。なので、とりあえず病院の抗がん剤を飲まずに、天仙液で様子をみようと決めました。

 

自分の信念を貫き、天仙液を飲み続けた結果、肺がん病に克った

2015年10月から、購入した天仙液Sを1日3本(60cc)飲み、その3ヶ月後のCT検査で、「影がなくなった」と医師に言われました。その後、5ヶ月毎に病院での検診を欠かさず受けていました。そして、2016年6月のCT検査で、つい内科と外科の医師から「がんが殆ど無くなっている」という嬉しい言葉を頂き、現在に至っています。

現在、病院の処方薬は「補中益気湯」と、胃腸を良くする薬だけです。天仙液Sも継続して飲んでいますが、高価な薬なので、朝晩10ccずつを飲みながら、系列製品の天仙丸5号も併用することにしました。

天仙液S、天仙丸を飲むほか、日々の食事についてもゆっくり時間をかけて、食べ物をよく噛んで食べるようにしています。特にお餅が大好きなので、昼食はいつも熱々の軟らかいお餅と、妻が作ってくれた糖分、塩分控えめの小豆あんをつけて食べっています。好き嫌いがなく、食べ物はなんでも有難く、美味しく食べます。本当に体調がよくて、午前中は畑仕事をやったり、午後から大好きなゴルフの練習をやったり、日々楽しく暮らしています。とにかく、肺がんの皆様に言いたいのは、「たとえ医師に見放されても、諦めずに天仙液を飲む治療に専念してほしいと願っております。またまた長生きできます。頑張りましょう、ここに生き証人がいます」と力強く言ってくれました。

 

取材の最後、須貝様に「がんに克った一番の要因とは何か?」と尋ねたところ、その答えは、

  1. 医師に見放されても、絶対諦めない気持ちを持つこと
  2. 情報収集は力になり、とても大切なこと。自分の身体だから、医者まかせ、人まかせにせず、自分の責任で治す、という姿勢が一番効果的である
  3. 信頼できる情報であるかどうかの確認は、手間を惜しまず、納得できるまで徹底的に調べることそして、これだと確信した治療法や治療薬を信じて、迷わずに進むこと
  4. くよくよしないこと。お天道様が出たら起きて、沈んだら寝る、日々の快眠、快便、快食を維持すること 
  5. 腹八分目の食事を心がけ、運動をすること

以上、元気でパワーフルな須貝様の肺がん体験内容でした。

 

取材後記:

 がん治療は決して簡単なことではございません。多くの治療のなか、どう病気と向き合うか、どの治療を選ぶか、またどのような結果を得られるかは十人十色ですが、今回の取材を通じていかに自分を信じて、希望をもって治療に臨むことの大切さを教えられました。とても有意義な時間を過ごすことができました。今後もこういった人との繋がりを大切に、学んだことを患者様とのそのご家族との交流に生かし、患者様や家族に寄り添い、よりよいサポートができるよう心かけたいと思います。

 

      ※体験談はご本人の実体験に基づくお便りで、天仙液の効能・効果を示すものではありません。

 


身体を知り・活かす知恵 ー 経絡・経穴・ツボ(2)

2022-05-17 10:16:28 | 健康

 陰陽五行図   背中のツボ   

 

エネルギーの通り道が経絡

六臓六腑が正常に働くために、必要なエネルギー(東洋医学では「気血」という)を供給する循環経路を経絡といいます。

経絡は六臓六腑に1つずつ、つまり12あります。そして肺経、心経などというぐあいに、それぞれ臓腑の名がついています。

この経絡のエネルギーは、初めは肺の臓をめぐる肺経から始まり、次に大腸経へ流れ、さらに胃経に流れていきます。

このようにして全部の経絡を流れて、もとの肺経へもどります。

経絡には、このほか、身体の前面と背面の中央を走る任脈、督脈の2つがあります。

この14の経絡をエネルギーがとどこおりなく流れていれば、身体は健康です。しかし、これがとどこおってうまく流れなかったり、

過剰に流れすぎたりすると、六臓六腑に支障がおこり、身体の調子が悪くなったり、病気になると考えます。

 

経絡の急所がツボ

経絡には、経穴(ツボ)が並んでいます。穴といっても、別に身体に穴があいているわけではなく、重要なところという意味です。

つまり経穴は、「経絡上の重要なところ」をさし、全部で365あるといわれます。

これは、自然界の1年365日になぞらえているのです。

内臓やその他の組織の機能に異常があると、それぞれに関連のある経絡にツボ反応があらわれます。

たとえば、圧痛、こり、しこり、冷え、ほてりなどの反応です。

そしてこの反応をうまくとらえて上手に活かすのが、ツボ治療なのです。

 

※『芹沢勝助の絵で見る 特効ツボ』(主婦と生活社 刊)より引用


身体を知り・活かす知恵 ー 経絡・経穴・ツボ(1)

2022-05-13 12:05:52 | 健康

      経絡・経穴       ツボ

 

★ 不思議! 身体には365の治療点がある

「ツボを心得た」「ツボを押さえた」などといわれるように、「ツボ」はひと口にいうと、人間の身体の中で特に大切なところを指します。

この「ツボ」が、東洋医学で鍼灸や指圧をするときに使う有効な治療点なのです。

目には見えませんが、急所ともいうべきこの ”点” を、押したり、さすったり、もんだり、あるいは鍼や灸をして、身体の異常を治します。

では、なぜツボが効くのか、ツボは身体の中でどうなっているのかを、東洋医学の考え方から説明してみましょう。

 

★ 人間も小自然

東洋医学は「人間の身体も自然と同じである」とする『天人合一』という考え方が基本となっています。

自然界が、いつもうららかな春の日ばかりとはかぎらず、雨や風で吹きあれることもあるように、人の身体にもまた、好・不調があります。

人間の身体の症状を、あくまでも自然現象の一つとしてとらえ、自然界の “天気” と、人間の ”元気” を同じように考えるのが、

東洋医学の基本で、西洋医学にはない特徴です。

 

★ 六臓六腑の考え方

西洋医学の考え方とは少し違いますが、東洋医学では、内臓の機能を六臓六腑に分けて考えます。

六臓とは、肝、心、脾、肺、腎、心包をいい、六腑とは、胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦を指します。

六臓と六腑は、たとえば肝の臓と胆の腑、心の臓と小腸の腑というぐあいに、それぞれの臓と腑が密接なコンビを組んで、補いあっています。

脾に対しては胃が相助けています。脾といっても西洋医学でいう脾臓ではなく、膵臓にあたります。

膵臓が胃の真後ろあたりにあり、両者は切っても切れない仲なのです。そして肺を補うのが大腸であり、腎を補うのが膀胱です。

東洋医学でいう腎は、腎臓を指しているのではなく、むしろ副腎を指しているといえるでしょう。

最後の心包の臓と三焦の腑は、皆さんもなじみのない臓腑でしょう。ここが東洋医学の妙味で、西洋流の合理主義では割り切れない、

生命の神秘を感じさせるゆえんでもあります。

まず心包は、心臓の機能を補佐し、保護する臓器としています。心というのは、人間の身体のなかでも、一生働き続ける

非常に重要な臓器であり、これをしっかり包んでくれる袋があるはずだという考え方から、これを心包と名づけたのです。

三焦は、3つの熱源という意味です。人間の身体は命あるかぎりいつも温かいから、きっと熱をつくるもとがあるに違いないと考えたわけです。

そしてからだを3つの部分に分け、頭からみずおちまでを上焦、みずおちからへそまでを中焦、へそから下半身を下焦とし、

それぞれに体温を一定に保つ何かがあるとしました。3つに分けた考え方は、前述した東洋医学の自然観に基づいています。

つまり上焦が「天」、中焦が「人」、下焦が「地」というわけです。

 

★エネルギーの通り道が経絡 ⇒ 次回につづく

★経絡の急所がツボ ⇒ 次回につづく

 

 ※『芹沢勝助の絵で見る 特効ツボ』(主婦と生活社 刊)より引用