亀の啓示

18禁漫画イラスト小説多数、大人のラブコメです。

美月と直樹 アラフォー編

2017-07-31 14:55:51 | 美月と亮 アラフォー編(2009)
ついこの間、姉夫婦の間に
ちょっとした波風が立った。

俺が偶然通りかかったことで
やつの浮気は未遂に終わったのだ。

これを美月に教えるかどうか
俺は少し考えた。
未遂に終わったからこそ
教えてやった方がいいと
思ったのだ。

教えるタイミングといい
伝える経路といい
的確なフォローが出来たと自負している。

賞平くんもいい具合のぎこちなさで
うろたえてくれたし。

美月もある程度の情報で
あらかたのことを嗅ぎ取ってきた。

やっぱし俺が面と向かって言うよりも、
あの伝え方の方が絶対に良かったはずだ。

「いやあ。もう美月がかわいくてさあ。
夜の生活も戻ってきたし言うことなしだ。」


浮気も未遂で済んだし、妻の気持ちも
熱く取り戻せたと絶賛された。

ま、こいつにあんまり喜ばれると
カチンと来なくもないが。

若い女に誘われれば
たいていの男はついていってしまうよな。

俺だって経験がないわけじゃない。

でも一度火遊びしてわかったことがある。

男はどんなに

「外では家庭を捨てる。俺は独身だ!」

なんて言っても

女房にくびねっこ掴まれてるって。

「ねえ。鷺沼さん。抜けて二人で
飲みません?」

四~五年前の話。

入社二年目、二十歳やそこらの小娘は
なんでこんなオヤジに
ちょっかいだしてくるんだろうね。

若い子にしては珍しく黒髪が
まっすぐに長く、切れ長の目が色っぽい。

でかいおっぱい。

「さあ。乾杯しなおし!」

抱いて欲しいオーラたっぷり。

もう並んで座ったカウンターで
俺の二の腕に自慢の胸を擦り付けてきた。

「ねえ。なんか酔っちゃった。」

きたね。やっぱり。

「鷺沼さんとだったら
朝まで一緒にいてもいいなあ。」

なんだろう。

男ってここまでいわれると断れない。

自然災害でも起こらない限り。









「んふ。思ったとおり。上手。」

俺は彼女を抱いたことを
モーレツに後悔していた。

服を脱がせた時の身のよじり方。

一緒にシャワーを浴びた時の
キスの回数。

ボディソープで胸を
いじった時の感じ方。

ベッドに行くまでの時間の使い方。

俺を受け入れる時の胸の開き方。

愛撫に上げる声の高さ。
タイミング。

イキ方に至るまで。

全部みつえのパターンと
比べてる自分がいるのだ。

そのたびにあいつを犯したくなる。

早く自分の女房
満足させてやりたい。

そんな風に思う。

せっかくのつまみ食いなのに、
ほとんど楽しめなかった。




「またして欲しいの。だめ?」

「ごめん。女房にばれたら殺される。」

「よわむし。だったら今日だって
ことわりゃいいじゃない。」

「ごめんって。きみはうまかった。
でも甘いデザートは毎食食えないんだ。」

彼女はさっさとホテルを出て行った。

なんか切なかった。しなきゃよかった。

その晩。我慢できずに、先に寝ていた
みつえをたたき起こして
朝方までやりまくった。

「はああんん。いったい、なにがあったのう?」

もうみつえはメロメロで思考能力が
だいぶ低下してた。

そうじゃなかったら、絶対ばれてたはず。

いや、ばれてるか。

俺はほとんど徹夜で都合六回ほどやった。

浮気一回、妻五回。

思えば最後の輝きだったかもしれない。




でも美月が亮を一度も殴らなかったのは
意外だった。

がつんと一発二発食らえば亮だって
納得するだろうって思ったし。

そしたら泣かれたとか言ってたよなあ。

あとで鳴かしたなんて
鼻の下伸ばしてのろけてたが。

「ここんとこ週2週3なんだよね。
うへへ。」

姉夫婦はいい感じでエンジン
掛かっちゃったらしいが。

うちはなんか倦怠期かなあ。

今日あたり誘うかな。








「ただいまあ。」

「おかえりなさい。」

行ってきますとおかえりのキスは基本だ。

これはかかさず執り行う。

「んん。んふう。」

「うひひ。感じてやがる。」

「ばか。」

いや。こんな調子で毎日。普通でしょ。






「ごっそさん。」

「うふ。おそまつさま。」

みつえが食器を洗ってる間、
俺は台所にくっついていき
後ろから彼女の豊かな胸を揉み解す。

「あん。いやああんん。だめえ。
お皿落っことしちゃう。あん!」

「うふふ。おいたは楽しいぜ。」

「だめ。いやん。ああんん。」

俺の手はもうお尻に伸びている。

みつえも感じて腰を振ってる。

「我慢できねえ!!」

今夜も洗い物をぜんぶさせなかった。

みつえを抱き上げると寝室に連れ込む。

1ラウンド目は正常位だった。

2ラウンド目は騎乗位。

3ラウンド目は三種混合。



もう女房は満足しきってとろけてる。

うふふ。かわいがりたおすのも
いいもんだ。

「どうした風の吹き回し?
いつも一回なのに。」

「ま、まあね。」

おまえが旨かったからおかわりさ。

と、キスした。

「てっきり浮気でも
した後かと思ったわ。」

くそう。ばれてる。

俺は一晩に二回も三回もしないのだ。
結婚してからは特に。

「こ、こんかいは。ちがうよ。」

「……。」

まずいこといった。

なんでこんなこと。

俺は肝が冷えた。

「んもう。おばかさん。罰として
駅弁でもう一回よ。」

「え。」

俺は少しの間凍りついたが、
すぐさまみつえを抱きかかえて
駅弁でキメた。

「ああん!」

「わかりました。どうぞご存分に。」

「すてきぃ。」

熱い夜は続いた。








「美月はどうして亮を殴らなかったの?」

あとで美月に聞いてみた。

「だって。次の日外に出れないじゃん。
会社休みだって近所の人に見られれば
『アラ旦那さんどうしちゃったのお?』
なんて突っ込まれるし。」

「そんだけかよ。」

「そう考えてたら怒りがすっと
収まったんだよね。」

「主婦って奴は。」

「そりゃあ。痛いの、かわいそうかなって。
思わなくもなかったよ。」

そういうことか。なんだかんだいって
こいつ、亮グーで殴ったことないもんな。

「落ち着いて考えると自分も悪いとこ
いっぱいあったから。」

「謙虚だね。」

「ちょっと夫婦ってものに甘えすぎてた。
生活の中の優先順位を自分の思うようにして、
あいつの言うこと聞いてやってなかったもん。」

「学ぶねえ。」

「あんたは?浮気したことないの?」

え?いまさら掘り起こされたくないなあ。

先日の駅弁で夫婦間でもカタがついたから。

「してないよ。みつえで十分だ。」

「そうだよねえ。みつえちゃんレベルの女
そういないよ。」

うふふ。そうそう。そう思っとこう。







うちの経理課にもようやく
枕泥棒の被害が波及してきた。

このあいだ同期の松田が
ひっかかるところだったようだが
逃れたようだ。

あんまり有名になりすぎた。

「なによ!!こんなおっさん
誰が相手するかって言うのよ!!」

しまいには逆切れしたらしい。

嘘でもいいからもっと愛情を持って
行為に至ろうじゃないか。

俺の○●●は妻に愛情を注ぐために
存在するものだ。

そう言い聞かせることにしている。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。