琴欧州おめでとう。2002年8月にブルガリアから来日、初土俵から所要19
場所(ほぼ3年)での大関昇進です。
外国人大関は5人目で、年6場所になった1958年以降では、朝青龍の22
場所を抜く最速記録。
ところで、琴欧州は昨日の正式昇進より前、九州場所終盤、大関昇進がほぼ確
実になった日にテレビインタビューに答えていました。
僕カメノは何気なく聞いていましたが、おおよそこんなことを言いました。
「大きな石を見ないで、足下の小石を一つ、一つ見てやってきました」
その時僕は、22歳の若者が話す言葉としては、なかなか含蓄のあるいい言葉
だなと感心しました。もちろん、両親あるいは佐渡ヶ嶽師匠から聞いたのかも
しれません。でも、立派な心がけだと思います。
そしてその時、少し前にイチローが日米通算2千本安打を間近にしていた頃、
「究極の目標は4千本ですか」と問われて、「そんなに遠くを見ていたら、やっ
てられない。小さな目標を作って、一つ一つクリアできれば、見えてくるので
は」と語った話を思い出しました。全く同じことをいっています。
これは、当然のことと言えばそのとおりなんですが、忘れがちなんですね。
僕自身もそうですが(反省)。
いずれにせよ、ようやく7連覇の朝青龍に対抗できる力士が出てきたことは、
喜ばしいかぎりです。先ほどの言葉どおり、引き続き頑張っていってほしい。
11月28日のエントリーでも書いた朝青龍の「一人勝ちは面白くない」ばか
りか、相撲界を沈滞させますからね。