![]() 📷2022年4月8日:2022年4月8日:おっ、大分芽が立ってるね。地植えでも、何するものぞと頑張ってくれている。
地植えにして二年目の春を迎えた。昨年より芽吹きは良いように思う。 本当は、レンゲショウマを買おうと思ったのだが、己の器量を考えて、キレンゲショウマを求めたのだった。 レンゲショウマより、キレンゲショウマのほうが育てやすいのではと、自分なりに序列を付けてしまう、悪い癖だ。 レンゲショウマ、キンポウゲ科レンゲショウマ属の多年草だ。軽井沢町植物園でも、所沢の多聞院でも、いく度となく見ているのだが、難しいのではと思っていた。 キレンゲショウマ、こちらはアジサイ科キレンゲショウマ属の多年草となる。同じ名前を持ちながら、まったく異なる植物なのだ。 いまとなっては、なぜ、上記のように思ってしまったのか覚えていない。何の根拠もない思い込み、こんなことで何度失敗したことか。まだ、悪癖は治っていなかったのだろう。 ![]() 📷2015年8月24日:軽井沢町植物園、キレンゲショウマとの初めての出会い。
![]() 📷2015年8月24日:軽井沢町植物園、レンゲショウマとは二度目の出会い。
この子は、とにかく強い子だ。あれっ、こんなとこに植えたっけ? びっくりするほど離れた場所で顔を出す。 そう、八重咲きのヒメリュウキンカなのだが、猫の額ではいつも今頃咲き始める。 その原因は? あるものを別の場所に移植した際、紛れて運んでしまい、それが繁殖するのだろうと思っている。原因は? Kiteのせい 汗 ![]() 📷2022年4月7日:油断の出来ない花なのだ。生命力、かなり強いよ。ヒメリュウキンカに共通した性なのだろう。
な~~~んだ? この花、3ミリとか、4ミリって、そんな世界のなかで咲いている。 どこにでもある花、だけど、誰にも目に留めてもらえない目立たない花。 オオバコ科クワガタソウ属の越年草、タチイヌノフグリという名の野の草。 面白い花と面白くない花の棚があったとしたら、迷わず面白い花の棚に並べたいと思う。 ![]() 📷2022年4月9日:目立たないということと、その存在がないということとは同じではない。
![]() 📷2022年4月9日:好きか嫌いかという感情論はともかく、ちょっと困った花かもしれない。とにかくはびこるのだ。
|
キンポウゲ科イチリンソウ属、世界中に150種ほどが生育していると言う。 そのなかには、スプリング・エフェメラルと呼ばれる一群も含まれている。 猫の額では、キクザキイチゲ、ニリンソウ、銀盃、ハルオコシなどがそれに該当する。 そう、スプリング・エフェメラルとは春の妖精とも言われ、春の一時期に忽然と姿を現し、ほんの束の間、人々の目を楽しませ、その後、花はもちろんのこと、葉までもが地上から儚く消えていく。 春の妖精、もちろん、こう呼ばれるのはキンポウゲ科のイチリンソウ属だけではなく、ユリ科のカタクリや、ケシ科のエゾエンゴサクだってそう呼ばれる。 いずれもが、あえかな存在なのである。 すでに鉢でのミッションを終え、猫の額の庵主の理不尽な転置にもめげず、置かれたところで一所懸命根茎に養分を貯えているキクザキイチゲ、その姿がいじらしい。 次は、今日のもう一人のヒロイン、イチリンソウ 銀盃である。坪庭の至る所で、我が物顔に咲き出している。 ![]() 📷2022年4月7日:耳をすましてご覧。妖精たちの密やかな囁きが聞こえやしないかい。
つい先日、雨に打たれ、首項垂れていた姿が嘘のようでしょ。 ![]() 📷2022年4月5日:つい先日まで、これほどしょげかえっていたのだが・・・。
もうお一方はハルオコシなのだが、彼女たちも、今年は猫の額史上一番の数の多さを記録し、つぼみを貯えている姿も数多く散見される。 ![]() 📷2022年4月7日:頭頂部にコロンとしたつぼみをいくつも見ることが出来る。
「あたし、アップにしても凄いんです!」 そんな声が聞こえそうなほど、凛とした姿なのである ![]() 📷2022年4月7日:そう、開花までにはもう一歩なのだが、その表情がまた愛らしいのである。
過日、猫の額の二リンソウは、銀盃に遅れて咲き始めるとお伝えした。 やっと、その気になったらしい。銀盃よりも一回りほど大きいつぼみ、まだまだ固そうだが、そこかしこで膨らんできているよ。 ![]() 📷2022年4月7日:こちらがプレーン(?)なニリンソウ。ぷっくりとしてきたよ。
最後の一葉、こちらは春の妖精ではない。言うなれば、美濃の妖精かな。 シライトソウの変種とされるミノシライトソウ(美濃白糸草:シュロソウ科シライトソウ属の多年草)なのだが、昨年は地植えにして最初の年だったせいか花穂は見ることなく終わった。 今年こそと思っているのだが、さて、どうだろうか? ![]() 📷2022年4月7日:花期は5~6月、今年は期待してもいいかもしれないミノシライトソウのいまの姿。
|
![]() 📷2022年4月5日:キンセンカなのだろうと思う。
2日間降り続いた雨が上がった朝に、「季節外れに蒔いた種が・・・」という日記でご紹介した「カネコ種苗 ジェーガーデン KS300シリーズ(草花) No.320 ミックスフラワー ハイタイプ」の中の一つが花開こうとしている。 たぶん、キンセンカというのだろう。この花、いままで栽培したことなどなかったように思う。 種を蒔くとはどういうことか、その蒔いた種の花開くときを待つ気分とはどういうものか、そんな体験がしてみたくて蒔いてみた。 気短な猫の額の庵主ではあるが、この子見てるだけじゃないから辛抱できたようだ。 しばし妄想――ショートボブに降り掛かる水滴、似合わないわけないじゃん! ![]() 📷2022年4月5日:自然って、類稀なるアーティストだよね。
ヒメウズには騙された。てっきりフウリンオダマキだと思ってしまっていた。 今度こそ! これが、フウリンオダマキだと思うのだけれど。。。 どう、この造形美! 作れったって、こうは出来ないよね。 ![]() 📷2022年4月5日:タツタソウのつぼみにも水滴がよく似合う(*´I`*)
しっとり、うるうるその潤いが、ひと際つぼみを際立たせている。 タツタソウの二つ目のつぼみが、雨上がりの朝の密やかな愉しみをより一層のものとしてくれたのだよ。 |
桜雨とでも言うのだろうか、雨の日が続いている。 寒冬を凌ぎ、せっかくほころんだ花に降り掛かる野暮な雨に心鬱がれる思い。 3月下旬から4月下旬にかけて、意外と雨が多いことに気づく。 春雨、春時雨、桜雨、花時雨、春霖、・・・・・・、等々、この時期を象徴するかのように、季語においても、春の雨にまつわる語彙は多い。 ベランダから南西方向を臨むと、先日投稿したキケマンを撮った平野の森が見渡せる。 近隣の屋根の遥か上、林縁に植えられたヤマザクラのそよぐ姿が “春たけなわ” を感じさせてくれるのだが・・・。 花散らしの雨、なんて無粋なやつなんだ。 猫の額の坪庭、咲くに咲けないニリンソウたちの姿がある。 先日も曇りの日に撮ったカタクリをアップしたが、曇や雨の日に、頑なにほころぶことを拒絶する植物は多い。 これはこれで、ちょっと見シラタマホシクサをみるようでなんとも愛らしいのだが、ニリンソウはニリンソウのままに咲いてほしいのである。 (あっ、この花の開閉に関して追求して見ると、「傾性運動」とか「虫媒花」とか面白いことがわかるかもしれない。一つ言えるのは、植物は無駄な動きは極力しないのだということかな。) ![]() 📷2022年4月4日:今日は雨。気温も上がらないし、虫さんたちもお籠りだろうから、閉じたまま過ごします。
タンチョウソウやニリンソウが第一陣だとすると、そろそろ第二陣も芽出しの準備に取り掛かったようだ。 つんと飛び出た芽、ラン科ヒナラン属のイワチドリの鉢だ。なんだか得体の知れない双葉がメッチャ生えてきているが、この正体はいまだ判明しない。 ![]() 📷2022年4月3日:小さな角が二本、三本と出てきている。周りに湧いているのはアケボノソウかもしれない。
![]() 📷2021年4月24日:あの角がこのように遷移する。桃色の千鳥が乱れ飛ぶのだ!。
7本ほどの茎が伸びてきている。チャバナホウチャクソウ(茶花宝鐸草)だ。 唐竹蘭(トウチクラン)ともいい、ユリ科チゴユリ属の多年草とされる。 ![]() 📷2022年4月3日:長ずると、鮮やかなグリーンが目を惹く。そうクリーム色や黄色ではなく、茶色味を帯びた花が咲く。
![]() 📷2021年4月14日:到来した折についていた花。まだ、猫の額での開花実績はない 汗
利休草といういわくありげな名を持つこの植物、百部ともいい、ビャクブ科ビャクブ属のつる性の多年草である。 つる性植物にありがちな融通無碍ともいえるその姿態からか、茶花として重宝されるほか、アレンジに一茎添えるだけで流麗なイメージを演出することができる。 ![]() 📷2022年4月3日:利休草にも芽出しの季節が訪れた。
![]() 📷2021年5月27日:花よりも葉の面白さが推しの利休草だが、1㎝足らずの四弁花も捨てたもんじゃない。
|
昨秋、播種し、芽生え、冬越ししたパクチーである。 時が移ろい、ハボタンも遷移した。 パクチーが人気だ。専門店まであるという。パクチーをこよなく愛する“パクチスト(パクチニスト)”なる美食家も存在するという。 昨年、あやかったわけではないが、播種して食してみた。好んで食べようとは思わなかったが、種を取り、その種をまた播種しておいたのだ。 ハボタンは伊予の国からの到来ものだったが、いま、花穂が伸び、花開こうとしている。 何度かチャレンジして挫折してしまった採種、リベンジしてみようと思う。 花の大小には関係ない。蕊美人が存在する。フェイジョア、ヒペリカム、ギンバイカ(マートル)、・・・、等々、あげればきりがない。数の多寡だけじゃない。カリガネソウのくるっと湾曲した蕊(雌しべ&雄しべは4本)だって見応えあるよね。 猫の額にだって蕊美人の一人や二人、いや、もっとかな、鎮座ましましているのだよ。 まぁ、いま咲いている中ではティアレラとか、ハルトラノオとかかな。 もうしばらくすると、ゲンペイシモツケも咲くだろう。そう、赤、白と咲きわけるシモツケだ。こちらは、折を見てまた投稿させて頂きたい。 ![]() 📷2022年4月2日:純白の花糸、その上に桜色、ベビーピンク、赤白橡(あかしろつるばみ)など、微妙に異なる色を伴って葯が乗っている。
![]() 📷2022年4月2日:こちらの葯は、杜若色(かきつばたいろ)、牡丹色、滅紫(けしむらさき)などのバリエーションかな。
朝陽を浴びて茜色に染まるベニバナショウマ。透き通るような葉がなんとも愛おしい。 もちろん、ずーっとこのままの色を保つわけじゃない。時期が来れば、ちゃんと緑色に遷移していく。 すると、花穂が伸びてきて、今度はその花穂が真っ赤に染まっていく。 ![]() 📷2022年4月2日:ベニバナショウマという名札が気になりお越し願った。アスチルベのリズム&ブルースに似ている。
植物は、驚くほど遷移する。 生態学用語の「植物遷移」のことではない。ここでは、「ある状態から別の状態へ変化する」ほどの意味で使っている。 ムサシアブミである。そう、根曲がりだけのような姿で地上に現れたムサシアブミが、忙しなく羽化の準備に励んでいるのだ。 ![]() 📷2022年4月2日:左が猫の額に来て3年ほどの株。右がすでに羽化した若い二年目の株。そう、君たちはもう空も飛べそうだね。
植物たちからの戒め:いまある姿が明日もそのままだと思っちゃだめだよ。どうあるべきか、どうありたいのか、かくあるべき姿に生まれ変わることだって不可能じゃないってこと。 |