昨日、8月15日は77回目の終戦記念日でした。約310万人の戦没者を出した太平洋戦争の終戦から77年、徐々に戦後が長くなってきました。
◆戦争を知らない子供たち
約半世紀前、ジローズが、
戦争を知らずに僕らは生まれた
戦争を知らずに僕らは育った
大人になって歩き始める
平和の歌を口ずさみながら
戦争を知らない子どもたちさ〜♪
ー以下略ー
(『戦争を知らない子供たち』作詞:北山 修 作曲:杉田二郎)
と歌った戦後生まれの子供たちも最早「後期高齢者」となりました。
私もこの歌詞のように戦争そのものは知りません。
それでも、戦後の両親の苦労は幼かった私にもなんとなくわかりました。
とにかく物がない時代、特に食べるものもありませんでした。でも、両親のおかげで栄養失調にならずに済みました。ひもじい思いはありましたが、すいとんや雑炊、さつま芋、などでお腹を満たしていました。
繁華街の街角では傷痍軍人さんたちがアーコデオンを奏でながら募金を募っていました。電車の中でも見かけました。子ども心に少し怖かった思い出があります。終戦後と聞くとそんな光景が蘇ります。
◆平和とは
そして、戦争は二度とごめんだと思ってきましたが、ベトナム戦争、湾岸戦争、アフガン戦争、イランイラク戦争、シリアの内戦、そして、今年のロシアのウクライナへの侵攻、形は変われど、何度も戦争を見てきました。
特に、今回のウクライナ侵攻でロシア大統領は、核の使用も辞さないと明言、核兵器の脅威が現実味を帯びてきました。
東アジアでは台湾を巡って米中間での非難合戦が続いています。
我が日本としては、唯一の被爆国として、不戦の誓いを堅持し、世界平和のために貢献して欲しいと願っています。
◆本当に戦争を知らない若者たちへ
国連安保理で常任理事国同士が互いを非難しているようじゃ、いつになったら平和な世界が訪れるのか、わかりません。
常任理事国が拒否権を盾に何も決められない組織は、見直しあるいは一度解体して新しい組織に組み直しが必要だと思います。
そして、今回のウクライナ侵攻でもわかるように、戦場で生命を亡くすのはいつも若者たちです。
平和で自由を謳歌している日本の若者たちは、戦争を知りません。ウクライナで起きていることに目を背けないで、戦争の恐ろしさ、虚しさ、愚かしさをしっかりと見て、平和の尊さを実感して欲しいですね。
そうしないと、いつか自分たちもそうなります。
なぜなら、いくら平和を叫んでも戦争は起きます。それは、歴史が証明しています。残念ですが。
そして、ある日突然ミサイルが飛んでこないとも限りません。
それでも世界で起きていることを我が事として捉え、若者が声を上げ続け、平和を訴えていくしかありません。年寄りでは時間がありませんので。
終わり