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精神科医療の問題点を探る…静岡県焼津市診療所

2015年07月07日 | ニュース(精神)
精神科医療の問題点探る 患者・家族にアンケート 「医療新世紀」
2015年7月7日(火)配信共同通信社

 精神科の診療について、患者や家族はどう感じているのか。欠けているものを探り改善につなげようと、静岡県焼津市の児童精神科医、夏苅郁子(なつかり・いくこ)さん(やきつべの径(みち)診療所)が患者・家族へのアンケートを始めた。

 質問の中心は(1)医師の医学能力(2)医師の態度・言動(3)医師・患者間の感情・コミュニケーション―について。

 具体的には「早く診察を切り上げようとしないか」「一段低く見たような態度と感じるか」「押さえつけるような言葉を言われるか」といった不満だけでなく「頼りがいがあるか」「1人の人間として尊重してくれるか」「話をよく聞いてくれるか」などの問いも並べ、良い部分も浮かび上がるようにした。

 家族には「家族にも説明してくれるか」「家族の不安や苦しみも分かってくれるか」と尋ね、家族が置かれる厳しい状況への理解があるかどうかも重視している。

 夏苅さんは幼いころ、母親が統合失調症になって家族として苦しみ、自分も医学生のときにうつ状態になって自殺を図った。その経験と、当事者や家族との交流から、精神科を利用している人の多くが困っているのは「医師とのコミュニケーションが取れないことだ」と感じ、自身の診察の反省もあってアンケートを始めたという。

 「医師は診察室では圧倒的に強い立場で、患者や家族は評価どころではない。主治医のご機嫌を損ねないように顔色を見ている。声にできない訴えを聞きたいと思いました」と話している。

 アンケートへの回答はインターネットの「精神科医の診察能力、態度、コミュニケーション能力についてのアンケート」のページ、http://natsukari.jp/から。
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