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【高齢者交通事故】16歳の娘亡くした母・・・運転免許証更新を毎年

2016年11月17日 | ニュース(介護)
【高齢者交通事故】16歳の娘亡くした母「娘は人生のすべて」 高齢ドライバーに怒り 禁錮2年6月求刑 

【高齢者交通事故】16歳の娘亡くした母「娘は人生のすべて」 高齢ドライバーに怒り 禁錮2年6月求刑 
10:34産経新聞

 「人生のすべてだった聖菜(せいな)に会いたい、返してほしい」。昨年12月、さいたま市浦和区の市道で公立高1年、稲垣聖菜さん=当時(15)=が車にはねられ死亡した事故で、自動車運転処罰法違反(過失致死)罪に問われた高齢男性の論告求刑公判が16日、さいたま地裁(古玉正紀裁判官)で開かれ、母の智恵美さん(47)は意見陳述で、娘の命が高齢ドライバーの不注意で奪われたことへの怒りをあらわにした。(宮野佳幸)

 男性は同区の無職、河内節二被告(81)。起訴状などによると、昨年12月23日午後2時35分ごろ、乗用車で渋滞待ちをしていた車に追突、さらに車道脇を歩いていた聖菜さんに衝突し、胸部大動脈破裂で死亡させたとしている。

 智恵美さんは意見陳述で「自慢の娘で、本来なら部活動、勉強、おしゃれも恋も充実した日々を送っていたはず」と無念さを語り、事故当時を「記憶にない」と話す被告について「犯した罪を実感できる環境を強制的につくってほしい」と実刑を求めた。父も「私たちの命を奪われたも同然」と現在の心情を訴えた。

 検察側は論告で、聖菜さんに向けてハンドルを切った河内被告を「歩行者に注意しようという意識自体がなかった」と指弾、禁錮2年6月を求刑した。河内被告は「自分が犯した罪の重さに申し訳ないとしか言いようがない」と謝罪した。

 公判後に取材に応じた智恵美さんは「能力がないのに運転していることがおかしい、という世の中になってほしい。そうじゃないと聖菜が浮かばれない」と、高齢ドライバーによる事故が相次ぐ現状に涙をこらえながら語った。

 聖菜さんの友人らは事故後、75歳以上の高齢者に運転免許証更新を毎年課すことなどを求める署名活動をインターネットで行っている。詳細は智恵美さんのブログ(seina.jp)で紹介されている。