大学を出て社会人になって
2年目ぐらいのときに
名古屋市千種区の「今池」に
アパートを借りて
少しだけ住んでいたことがる
30年ぐらい前のお話
当時流行った「ひとりぐらし」です。
当時は今池には「うなぎ」の専門店はなく
定食屋さんや
丼もの屋さんで「うなぎ」は食べられた。
メニューには
「かつ丼」「親子丼」「天丼」
そして「うな丼」という感じで書かれており
「うなぎ」は丼物のひとつとして
メニューに埋もれていたのです。
そこでは
今でも覚えているけれど
「うなぎ」が嚙み切れないぐらい硬かった!!
まるで自転車のタイヤのチューブを食べているかのよう
ぼくはこの「うなぎ」を
その後「ゴムうなぎ」と名付けた。
20年ぐらい前に
そんな今池という場所
今池ガスビルの2階に
「しら河」さんがやってきた
たぶん記憶が正しければ2階だったと思う。
今池では美味しい「うなぎ」を経験していなかったので
当時は「しら河」さんをよく利用させていただきました。
でもその頃の印象は「美味しかった」ということだけで
細部など他には何も覚えていないのです!!
そのビルの地下には和食の「竜むら」さんがあって
店の向かい側のエスカレーターの下には
「竜むら」さんが「お寿司屋さん」を出店していました。
当時3.500円ぐらいで極上の「ちらし寿司」が食べられたので
月に何度も通わせていただきました。
しばらくして「竜むら」さんがその場所を撤退し
跡地に「しら河」さんが入店したらしいのです。
今の地下にある「しら河」さんのことです。
地下に入店されてからの「しら河」さんには
伺ったことなかったので
早速訪問させていただきました。
店内は薄暗く各テーブルにダウンライトが落ちている
オーセンティックなBARのような雰囲気
今回は案内されたテーブル席を利用し
メニューにある「うな重」を注文。
待つこと10分少々
待ちかねた「うな重」が運ばれてきました。
ぬぬっ
なんだか見た目の迫力に欠ける
うなぎ屋さんで注文した品が届くまでの約10分~15分間
その間がいちばん緊張する
どんなものが出てくるのか
頭の中の持てる知識や経験
さらには店構えや
焼き場から漂ってくる
「うなぎ」の脂肪とタレの交わった
焼き香などから想像が膨らむ
その浮かんだイメージとは
運ばれてきた「うな重」には
大きな差があったのです。
「しら河」さんって
こんなんだったかなー
かつての印象が壊れかけた瞬間である。
ご飯の上に「うなぎ」の蒲焼が
4~5枚しか乗っていない
もしかして
ご飯の中にはいっているのかなー
なんて
勝手に思う
「うなぎ」は上品に仕上げられた
やや濃いめのタレと
サイズは小ぶりの「5P」よりも「6P」クラスかな
印象的に身が薄く感じられる厚み
もしかして
「ひつまぶし」と「うな重」で
同じ焼き加減
タレのつけ方
同じような感覚の切り方をしていないかい?
お店よって若干の差はあるのだろうが
「ひつまぶし」はお茶漬けで食べるので
やや濃いめの味付けをして硬めに焼く
一方の「うな重」には
お茶漬けがないので
身のふっくらとした食感が持ち味となるから
身は柔らかく仕上げるのだと思う。
「ひつまぶし」バージョンの「うなぎ」で
「うな重」を食べているかのようだ。
そして盛り付けのセンスに
やや欠けているような気がするし
視覚的に食欲をそそられず
「チープさ」が目立つ
お値段が4.000円近い「うな重」だから
きっとご飯のなかに
もしかしたら「うなぎ」がいるのかもー
という期待もしたが
最後の一粒までご飯を食べても
「うなぎ」は見当たらなかった!!
高価な「うな重」なのに
悲しい結末が待っていた!!
いやな言い方だが
「うなぎ」約一切れ1.000円弱かよー
十数年ぶりに訪問した「しら河」さんだったが
お勘定をして家路につく足取りは重かった
俗に言う「裂き3年」「串うち8年」「焼き一生」
それに関東では「蒸し8年」が加わるが
名古屋市西区の浄心を拠点に
市内で5店舗を展開する「しら河」さん
商業ベースの店舗展開だけが先行し
「うなぎ職人」が育っていないのだろう
往々にして「うなぎ屋」さんは
商業ビルの中に入る店舗や
地下街にある店舗などは
お店の見てくれや内装等に力を入れ
本髄である「うなぎ」が
職人が作り上げる食の創造物としてではなく
単なる商材として位置づけられているかのように
目に映るのが悲しく思える。
うな重 (吸物付) 3.660円 税込
◆お店のデータ◆
名古屋市千種区今池一丁目8-8
今池ガスビル地下1階
うなぎの「しら河」
電話番号:052-741-3232
営業時間:
午前11時~午後3時(L.O14:30)
午後5時~午後9時30分(L.O21:00)
定休日:なし(年末年始は除く)
2年目ぐらいのときに
名古屋市千種区の「今池」に
アパートを借りて
少しだけ住んでいたことがる
30年ぐらい前のお話
当時流行った「ひとりぐらし」です。
当時は今池には「うなぎ」の専門店はなく
定食屋さんや
丼もの屋さんで「うなぎ」は食べられた。
メニューには
「かつ丼」「親子丼」「天丼」
そして「うな丼」という感じで書かれており
「うなぎ」は丼物のひとつとして
メニューに埋もれていたのです。
そこでは
今でも覚えているけれど
「うなぎ」が嚙み切れないぐらい硬かった!!
まるで自転車のタイヤのチューブを食べているかのよう
ぼくはこの「うなぎ」を
その後「ゴムうなぎ」と名付けた。
20年ぐらい前に
そんな今池という場所
今池ガスビルの2階に
「しら河」さんがやってきた
たぶん記憶が正しければ2階だったと思う。
今池では美味しい「うなぎ」を経験していなかったので
当時は「しら河」さんをよく利用させていただきました。
でもその頃の印象は「美味しかった」ということだけで
細部など他には何も覚えていないのです!!
そのビルの地下には和食の「竜むら」さんがあって
店の向かい側のエスカレーターの下には
「竜むら」さんが「お寿司屋さん」を出店していました。
当時3.500円ぐらいで極上の「ちらし寿司」が食べられたので
月に何度も通わせていただきました。
しばらくして「竜むら」さんがその場所を撤退し
跡地に「しら河」さんが入店したらしいのです。
今の地下にある「しら河」さんのことです。
地下に入店されてからの「しら河」さんには
伺ったことなかったので
早速訪問させていただきました。
店内は薄暗く各テーブルにダウンライトが落ちている
オーセンティックなBARのような雰囲気
今回は案内されたテーブル席を利用し
メニューにある「うな重」を注文。
待つこと10分少々
待ちかねた「うな重」が運ばれてきました。
ぬぬっ
なんだか見た目の迫力に欠ける
うなぎ屋さんで注文した品が届くまでの約10分~15分間
その間がいちばん緊張する
どんなものが出てくるのか
頭の中の持てる知識や経験
さらには店構えや
焼き場から漂ってくる
「うなぎ」の脂肪とタレの交わった
焼き香などから想像が膨らむ
その浮かんだイメージとは
運ばれてきた「うな重」には
大きな差があったのです。
「しら河」さんって
こんなんだったかなー
かつての印象が壊れかけた瞬間である。
ご飯の上に「うなぎ」の蒲焼が
4~5枚しか乗っていない
もしかして
ご飯の中にはいっているのかなー
なんて
勝手に思う
「うなぎ」は上品に仕上げられた
やや濃いめのタレと
サイズは小ぶりの「5P」よりも「6P」クラスかな
印象的に身が薄く感じられる厚み
もしかして
「ひつまぶし」と「うな重」で
同じ焼き加減
タレのつけ方
同じような感覚の切り方をしていないかい?
お店よって若干の差はあるのだろうが
「ひつまぶし」はお茶漬けで食べるので
やや濃いめの味付けをして硬めに焼く
一方の「うな重」には
お茶漬けがないので
身のふっくらとした食感が持ち味となるから
身は柔らかく仕上げるのだと思う。
「ひつまぶし」バージョンの「うなぎ」で
「うな重」を食べているかのようだ。
そして盛り付けのセンスに
やや欠けているような気がするし
視覚的に食欲をそそられず
「チープさ」が目立つ
お値段が4.000円近い「うな重」だから
きっとご飯のなかに
もしかしたら「うなぎ」がいるのかもー
という期待もしたが
最後の一粒までご飯を食べても
「うなぎ」は見当たらなかった!!
高価な「うな重」なのに
悲しい結末が待っていた!!
いやな言い方だが
「うなぎ」約一切れ1.000円弱かよー
十数年ぶりに訪問した「しら河」さんだったが
お勘定をして家路につく足取りは重かった
俗に言う「裂き3年」「串うち8年」「焼き一生」
それに関東では「蒸し8年」が加わるが
名古屋市西区の浄心を拠点に
市内で5店舗を展開する「しら河」さん
商業ベースの店舗展開だけが先行し
「うなぎ職人」が育っていないのだろう
往々にして「うなぎ屋」さんは
商業ビルの中に入る店舗や
地下街にある店舗などは
お店の見てくれや内装等に力を入れ
本髄である「うなぎ」が
職人が作り上げる食の創造物としてではなく
単なる商材として位置づけられているかのように
目に映るのが悲しく思える。
うな重 (吸物付) 3.660円 税込
◆お店のデータ◆
名古屋市千種区今池一丁目8-8
今池ガスビル地下1階
うなぎの「しら河」
電話番号:052-741-3232
営業時間:
午前11時~午後3時(L.O14:30)
午後5時~午後9時30分(L.O21:00)
定休日:なし(年末年始は除く)