しゃんしゃん

英語の教師。５５年前の福岡高校の。
姓名は覚えていないが、綽名がシャンシャン。
我々に、しゃんしゃんせんか！
とか、しゃんしゃん、訳せよ！とか
しゃんしゃんが口癖だったので、皆、かの先生は、シャンシャンと呼んだ。

ある授業の日、
小池立て！　という。
スタンダアップ！！といえば、、私には判らないだろうとの判断だったじゃろう。

コイケ、ミンナ、ナニカシラ、カイテアルゾ。
オマエダケ、ナーンニモカイテナイジャアナイカ！

試験の答案用紙、あちらこちら、わけわからん、英語の単語ばかり。
ちんぷんかんぷん。
変な、訳つけるより、潔く、ギブアップした俺を、同級生のまえで、バラス。

いっそ、名前も、白紙のままにすべき！でしたっけ？
せめて、名前ぐらい、アルファベットでかけたのにー。

ぐらいの事も、言えず、黙ったまま、立ち尽くす。
もういい、座れ！
俺のふがいなさ、は、さておいて、
プライバシー、ばらした、シャンシャンにたいして、ちょっときれた俺は
もう座る事は忘れ、そのまま立ち尽くす。

まあ、これで、よく　九大にはいれたもんだわい。