鏡味仙三の丸一日

KAGAMI SENZA OFFICIAL BLOG

姿勢

2012-10-31 17:00:00 | 仕事
市馬師匠と三三師匠の余一会にお招き頂きました。新宿末廣亭は、いつも師匠や兄弟子と一緒なので、初の一人高座となりました。

開場前から、外は木戸口を先頭に、寄席を一周するほどのお客様の行列。驚くと同時に、お客様の熱気を楽屋に入る前から早くも感じました。

今日は「ECO曲芸」でしたが、トリネタで大ブレーキ…

日頃の鍛練不足が、やはり難易度の高い技には、明らかになってしまうのです。おまけに声も風邪をひいて、森進一さんのようなハスキーボイス。体調管理も芸の内。

両師匠の芸に掛ける意気込みを、御簾内にて肌で感じ、「芸に対する姿勢」を勉強させて頂きました。

文化とグルメの街・北千住

2012-10-29 23:01:42 | その他
漫才協会若手会さんの「天空寄席スペシャル」にゲスト出演しました。

漫才大会出演権をかけて、コンテスト形式。若手のほか、師匠連も運営スタッフをされていました。

楽屋は、皆さん最後のネタ合わせ。緊張した雰囲気。

足立区在住のニックス姉さんの司会で、盛会となりました。

会場のある北千住駅から徒歩数分の「明翠園」さん、亀有南口の「マイウェイハウジング」さん、「スナック麦」(歌手・美樹さなえ)さんには、ポスターやチラシを貼っていただき、そしてご来場くださり、大変にお世話になりました。

球児・好児師匠と皆さんでお食事をし、楽しい夜となりました。

 

【「大菩薩嶺」山行記録】

2012-10-28 14:02:49 | 山登り
◆目的地
大菩薩嶺(2056,9m)
全行程約17,7km
標高差約1157m
総歩行時間6時間30分

◆行程タイム
2012年10月19日(金)

※前日夜に、塩山温泉に泊まり、塩山駅よりバス約30分

大菩薩峠登山口(8時着[体操]8時5分発)
→千石茶屋(8時35分通過)
→第2展望台(9時5分着[休憩]9時10分発)
→上日川峠(10時着[休憩]10時10分発)
→福ちゃん荘(10時30分着[休憩]10時40分発)
→大菩薩峠(11時30分着[昼食]12時10分発)
→雷岩(13時20分着[休憩]13時30分発)
→大菩薩嶺(13時40分着[休憩]13時45分発)
→雷岩(13時55分通過)
→福ちゃん荘(14時40分着[休憩]14時50分発)
→上日川峠(15時5分着[休憩]15時15分発)
→大菩薩峠登山口(16時15分着)

大菩薩の湯に寄り、バスにて塩山駅。帰途へ。


……
台風一過となり安心した。バスに乗り込む頃はまだ雨が少し降っていたが、次第に止み登山口より歩き始めると、薄日が射してきた。

出発前に宿の風呂にて、湯船にじっくり浸かり、かなり体が柔らかくなっていたため、出だしはスムーズ。裂石山・雲峰寺に上がる長い階段を横目に、民家や工場の合間にある、舗装された道を歩く。下ろし立ての登山靴であったが、靴下を二重に履いたので、靴擦れの心配も無さそうだ。

しばらく歩くと大樹の根本にお地蔵さんがいた。赤い帽子を被り、優しく迎えてくれた。ここから車道を離れる。芦倉沢川を渡った直ぐにある千石茶屋は、閉まっていた。熊出没注意の看板があり、熊鈴を装着。下の登山口から登ってくる人は少なく、ここから上日川峠まではあまり歩いている人が居そうにないので、熊に自分の存在を知らせることを考え鼻唄を歌いながら、登山道へ入った。

進んでも進んでも、私より数分前に同じところから歩きだした、バスに乗っていた大菩薩嶺まで行くという年配の男性は見えない。かなりの健脚だ。先を行ってくれたお陰で蜘蛛の糸が顔にかかることはなく助かった。霧が所々で発生していたが、木立の合間から太陽が見えた瞬間、目の前に虹が見えた。太陽を中心にドーナツのように七色のリングを描いていて、思わず立ち止まり観察した。都会の雑踏では見ることのできない幻想的な光景。神秘の一瞬を味わうことができた。

途中、崩壊しているので迂回をし再び舗装された道へ。二、三分でもとのルートに戻る。この辺りは栗の木が多くトゲの付いた殻が一面に転がり、まるで絨毯のようになっていた。踏んだ感触が心地よい。お手玉しようと、ひとつ拾った。軍手はしていたがトゲが肌に刺さり痛くて曲芸は諦めた。ブナ林もあり、食糧豊富で動物には住みやすいところだろう。

上日川峠に到着。車で来た方は、ここまで乗り入れ停めて、登るようである。大菩薩峠へ行くというご夫妻に、ここで長兵衛山荘を背景にカメラのシャッターをお願いした。このあと、福ちゃん荘を出て暫くすると再び会うのだが、聞けば埼玉在住で、夫婦で登山を毎月のようにされているとのこと。大菩薩も常連さん。昔に大菩薩峠にある介山荘でもらった、登頂記念の栞を拝見する。「ここから富士山がよく見えますよ」と、見張らし良い場所を教えてくれた。私は先に歩き始めたが、二人は私とほぼ同じぐらいの歩くペースらしく、カランコロンと、夫婦の熊鈴が仲良く心地よく鳴る音が、大菩薩峠に着くまでよく聞こえていた。

大菩薩峠に立った。北は八ヶ岳、南アルプスの連山、そして富士山が眼前に現れた。視界を邪魔する雲はない。三千メートルを越える山々の頂き部分は雪を冠していた。周囲の木々は赤や黄に色付きはじめ、ススキも揺らいでいた。東京方面もよく望めた。東京スカイツリーが見える場合もあると聞いてはいたが、生憎遠くは霞んでいて見られなかった。

営業していた介山荘で、おでんを注文。今日の最高気温は山頂で20度ぐらいとは把握していたが、風もあり体感温度は低いであろう。登っていた時は汗だくだか、やはり止まると山頂は寒いので、温かいものが食べたい。先程のご夫婦と再会し、昼食をご一緒させていただく。有り難くも、おかずや味噌汁を分けて頂いたので、お返しに大根や卵を差し上げた。私が芸人だと言うと、芸能の話でが盛り上がった。南アルプスをバックに写真を撮ってもらい、先に行かれるお二人を見送った。

十分に休憩を取ったあと、大菩薩嶺を目指し出発。稜線は左右とも展望が開けていて素晴らしい。歩く速度はこんなに見晴らしが良いと、どうしても遅くなる。岩に腰掛けて何ヵ所かで富士の山に見とれていた。朝早くから構えていたであろうカメラマンが、機材を沢山備え真剣に写真を撮っていた。しかし、次第に霧に覆われた。そんな中、下界から甲高い鳴き声が聞こえてきた。雄鹿が求愛するときに出す声だと、下山してから湯で一緒になった地元の方から教えてもらったのだが、このあとも頻繁に聞くこととなる。

雷岩で、中高年のツアーの皆さんとすれ違い、すぐに大菩薩嶺。視界はないが、日本百名山に登れたことは嬉しい。セルフタイマーで写真を撮り、雷岩まで戻り唐松尾根から下山していく。

やはり午後に入ると空は曇ってくる。肌寒くなったため、一枚羽織る。急激に下るが道は比較的歩きやすく、スイスイと。福ちゃん山荘に着きアイスキャンデーを食べる。疲れたときは、やはり甘いものが欲しくなる。椅子に座り大菩薩を眺め、上を見ると、雲はなくなり晴れてきた。青い天井は、幼少のころ見た故郷の空と同じだった。自分自身も童心にかえったのだろう。

陽が次第に傾いてきた。木陰は薄暗くなってきたので、熊に遭遇しないようペースを上げる。瞬時に足を置く場所を探し、腰を落として歩くことは、バランス感覚を養うことになり。曲芸する人にとっては、よき修練だ。

登山口に無事到着。天候にも恵まれ、充実した山行であった。なお、後日談であるが山でご一緒したご夫婦に写真をお送りしたら、お肉屋さんを生業とされているそうで、美味しいすき焼き用のお肉を頂戴した。山の出会いは不思議なものである。

元気です☆

2012-10-18 16:51:32 | その他
相棒(仙花)が、「たまごクラブ」最新号に掲載されました。お得意のイラストで、つわりの体験を紹介しています。

先日、ドラマ「つるかめ助産院」を見ましたが、壮絶な出産を経験するから、女性は強いのかなと感じました。

男にしか出来ないことを探し、サポートしながら、来春まで共に安産目指して、過ごしていきます。

東雲住宅を訪問

2012-10-16 16:32:59 | 大震災支援
東北の方が昨年の大震災以降、お住まいになっている「しののめ」へ

窓口の江東区社会福祉協議会さんのご案内で会場サロンにて、傘・鞠や躍りを披露。

週二回お茶会が開かれ、皆さんで交流を深めているそうです。

まずは、太神楽とは祈念したり、祝福する芸であるとお話し、寄席のチラシをお配りしながら、東京にある伝統芸能の概要を、説明しました。

東北の皆さんは、忍耐力があり真面目な方が多いと思います。しかし、頑張りすぎると、その糸は切れてしまいます。

私は、共に手を取り合い、芸の力で支えていきます。

浪江焼きそば

2012-10-13 18:22:48 | 大震災支援
東北旅の最終日は、福島県二本松市の安達中学校へ。文化祭ということで、保護者や近隣の皆様もいらっしゃいました。午後は生徒達で、合唱の発表とのこと。

終演後、歩いて一時間半かけて、二本松駅へ。浪江焼きそばの名店「杉乃家」さんは駅の目の前に、店を構えていました。太麺にびっくり!もやしたっぷりで旨いのなんのって、そりゃーB級グランプリでナンバー1になれるんじゃないかと、思うぐらい!

ふるさとを大事に思う浪江町のみなさんの気持ちを感じました。

中学校と、目と鼻の先にある、浪江町の方がいる安達運動公園の仮設住宅に遊びに行きました。カセットレコーダーを忘れてしまいましたが、ご厚意で貸していただき、集会所にて賑やかに披露できました。

今日は、近くの小学校で運動会らしく、みなさんお子さんやお孫さんを応援しに、行ったようです。平穏な普通の暮らしが、一日も早く来ることを念願します。

被災地から復興地となるように、 共に手を取り合い、未来に向かい進んで行きましょう!

初・新青森駅へ

2012-10-12 18:18:32 | 思い出
今日は、弘前市立津軽中学校へ。

駅の改札には大きなリンゴのオブジェが。学校までの道中では、りんごがたくさん実る様子が、車窓から見えました。

礼法室という部屋で、昼食を頂戴しましたが、そこで礼儀作法を学んでいるのか、生徒さんの鑑賞態度は、良かったです。

一人で学生時代に、青春18切符を使い、東京から二日かけて青森に入った、貧乏旅行を思い出しました。

二戸で「駅はどこですか?」と町のおばあちゃんに聞いたら、方言が分からないため理解できず、うろうろと道に迷った記憶があります。

交通の便は、本当に良くなりました。

能代に虹

2012-10-11 23:47:36 | 風景
三日間東北旅へ。

初日は秋田。バスケットボールの強豪・能代工業高校のある街の「酒どこ・べらぼう」さんへ。

会場は満席となり、皆さんに喜んでいただきました。なかなか都内の寄席には遠いこともあり、生で観ることができないということで、踊りも披露させていただきました。

うまい酒にうまいつまみ。もち米の漬け物が大変珍しく、美味でした。きりたんぽ鍋で満腹に。

宿は「川どこ・べらぼう」さん。檜風呂からは、川が眺められ見晴らしがよく、木の温もりを感じました。

世話人の皆様には、大変にお世話になりました。ありがとうございました!

※写真では、見えにくいかもしれませんが、偶然きれいな虹が宿から見えました。雨が降ったあと西日が射すと見えるときが、秋はときどきあるようです。

愛車といわきへ

2012-10-05 01:17:55 | 大震災支援
高校の大先輩が名誉院長をしている「こうじま慈愛病院」へ。

台風一過で風が強くて、高速道路はヒヤヒヤ。

職員の皆様が温かく迎えて下さり、入院されている方などが見てくださいました。

「新宿末広亭の薫りを、運んできてくれて、ありがとう」という、患者さんからのお礼の言葉に、目頭が熱くなりました。

幸い震災では目立った被害は無かったそうで、みなさんお元気でした。

お世話になっている四倉紅鳳会・國學院大學院友会浜通り支部・いわきの12人にご挨拶へ。

夜は湯本温泉郷の、こいと旅館にて、女将と支配人、写真家さんと楽しく語らいました。

現地に来て、まだまだ復興の道は険しいことがわかりました。関東では既に、東日本大震災が風化してきています。

一人でも多くの方に、マスコミ報道や伝聞だけでなく、自分の目で今の被災地の姿を見てほしいと思いました。

響ファミリー

2012-10-03 21:09:17 | 演劇
浅草公会堂に、亀有にある、はいからのママに御誘い頂き、行ってきました。

大入り満席。客席の熱気に圧倒されました。

「お江戸日本橋」の踊りの、日本舞踊とダンスを融合させた面白さ、おいらん姿の艶やかさ、歌謡は色気たっぷりで見とれました。

初めて大衆演劇のお役者さんを、生で拝見しましたが、

クラッシック音楽で舞う演出や、傘や扇の技は、大変勉強になりました。

久しぶりに、観劇して鳥肌が立ちました。

客席に下りてのサービスでは、お客様からの祝儀の雨は羨ましく(笑)、私も一人のお客様を大事にしていこうと思いました。