鏡味仙三の丸一日

KAGAMI SENZA OFFICIAL BLOG

心の栄養

2011-06-03 22:28:13 | 大震災支援
本日は、いわき市四倉町を中心に活動する、「四倉町紅鳳会(こうほうかい)囃子保存会」さんにコーディネートしていただき、小学校体育館や老人ホーム、合わせて三カ所で太神楽をご覧頂きました。

午前中は、四倉小学校の児童の皆さん約300名と幼稚園のみんなが、拍手で迎えてくれました。傘の曲芸では、上野動物園からのスペシャルゲストのパンダの縫いぐるみを回し
、歓声が上がりました。傘回しの体験コーナーでは、たくさんのお友達が「僕もやりたい!」と手を挙げてくれました。

芸能鑑賞教室を開けず、放射能の心配で、外へあまり出られないため運動会は中止、遠足もないので子供達には、かなりのストレスがあるのかなと思いました。

午後は、大浦小学校へ伺い約200名の児童さんと幼稚園のみんなが元気よく迎えてくれました。紅鳳会の皆さんの笛・太鼓・鉦のお囃子の演奏にノリにノリ、体育館天井高く、一つ鞠を景気よく投げ上げると、「ワー、ウォー」と喜んでくれました。

その後は老人ホーム楽寿荘に行き、仙花の三味線の演奏と唄で、奴さんを踊りました。ある年輩の方は「わたしの母にも見せたかった…」と仰って下さいました。

帰り道、海岸近くの民家を解体している場面に遭遇しました。重機が動く度に埃が立ち込め、家族数名が、思い出の沢山詰まった我が家の解体を、呆然と眺めていました。寂しく悲しい光景でした。

原発に比較的近いということで、大震災以来、暫くはいわき市内に物資がなかなか入らず、燃料が手に入らないために、暖は取れず、車も乗れず、かなり不自由であったと知りました。

子供たちは、ニコニコしていましたが、何人かの児童は、転校していったそうです。また、避難所によっては、物資や情報に差が出てしまい、事態は複雑だと感じました。

学校も給食センターが壊れていて、あたたかいものは給食で未だに出ないそうです。芸能の公演も、いわき市内ではあまり行われていないようでしたが、「心の栄養」を少しでも皆さんに届けられたのなら、仙三・仙花は嬉しいです。





いわき湯本温泉郷

2011-06-02 23:36:06 | 大震災支援
加平から高速に乗り、一路ふくしまへ。仙花のナビで三時間かけ、いわき湯本で降り、「旅館こいと」へ到着しました。

「がんばっぺ※いわき!」の横断幕が、玄関に掲げられていました。インターチェンジを降りてからも、建物は壊れている様子はなく、大震災から間も無く3ヶ月経ち、かなり復興しているのでは…と感じました。

しかし、チェックイン後、そこから10キロほど海側へ車を走らせ、薄磯(うすいそ)や豊間(とよま)へ向かうと、愕然としました。

木造の民家は跡形もなく、コンクリートの基礎だけ残り、子供が大切にしていたであろう縫いぐるみや、ペシャンコになった車が、無造作に転がっていました。

津波は、二階ぐらいの高さで壁のような状態で押し寄せて、人々を飲み込んでいったそうです。一度避難したにも関わらず、愛犬を助けに行き命を失ったり、大津波警報が発令はされたものの、3~5メートルぐらいの波の高さかであろうからと、歩いて避難しても大丈夫だと思い、そのまま帰らぬ人となった方などいらしたようです。

地震ではそれほど被害がなかったところも、津波で甚大な被害を受けたというのが、浜通りの特徴だとわかりました。

明日からの打ち合わせが終わり、旅館へ。源泉かけ流しで、露天風呂もあり最高です。硫黄の蒸気が体の中まで染み入り、癒してくれました。

部屋には、相田みつをさんの作品が飾られていました。


「道」

歩くから
道になる
歩かなければ
草が生える


※「がんばろう」の意



荒神山登山

2011-06-01 20:50:46 | 山登り
天気は曇り。最高気温は18度。

群馬県の「わたらせ鉄道」水沼駅を10時10分に出発。

なだらかな道路を歩いて登山口まで向かいます。菜の花や菖浦が咲いています。

登山口に着くと、鴬が鳴いていて私を出迎えてくれました。立ち止まると肌寒く感じられます。

展望台からは、晴れると赤城山などが見られますが、生憎天候が回復せず、次回にお預けとなりました。

山頂近くには、群馬テレビの中継基地があり、点検のためか、作業員がいました。

12時に、山頂(624メートル)へ到着。雨が降ってきたので昼食をとりすぐ、12時40分から下山し、13時30分に、スタート地点の水沼駅に到着しました。

駅の中にある、天然温泉(600円)に入り疲れを癒し、近くのはやぶさ食堂で、上州名物ソースかつ丼を食べて帰路につきました。