力合わせて

５月３日夜、国学院大学の先輩が宮司をされている、福島県いわき市の大國魂神社にて、鎮魂と復興を祈念し、夫婦太神楽を奉納しました。

この宵祭りは、強い雨にも関わらず沢山の方が神楽殿前にてご覧下さいました。

地元に古くから伝わる大和舞の披露の間に入れていただき、仙花とふたりで曲芸をしました。大和舞は一時期途絶えそうになりましたが、地元に住む皆さんで現在まで守られてきました。

翌四日は、四倉港の諏訪神社例大祭での女御輿復活の応援をしました。被災して参加できない担ぎ手の代わりに夫婦も初めて本格的な御輿を担ぎました。辻では、元気を届けに上野動物園からやって来たパンダを傘の上で回しました。翌日は、肩や足が筋肉痛でした。

水戸や高萩市、秋田からも担ぎ手の支援があり、なんとか二年ぶりに紅鳳会の御輿が復活しました。

御輿の下には、漁で使う小豆色の網が装着され、お賽銭を沿道から投げ入れられます。うまい方は一発で入るのですが、お年寄りは何回も投げてもなかなか入りません。そういう場合は、私が拾い代わりに入れます。開催には様々な意見があったようですが、願う心、祈る心はみなさん、共通だと思いました。

一年前にいわきへ来たときよりも、港の船も片付けられ、道も修復されていました。しかし、まだまだ個人の生活や地場産業は、軌道にはのっていません。原発事故の影響で、子供がいる家庭は県外などへ避難し、人口が流出しました。

御輿は一人では担げません。目的地があやふやだと、前へも進めません。国会議員は、ビジョンを明確にし、被災された方の立場になって、命懸けで復興に取り組んでくださるよう、何卒宜しくお願いします。