本日の思うことです。
先日、茨城ネコの会 Koichiさんがレークトラウト60cmを釣りました。それがこの写真です。
お気づきの方もいらしたと思いますが、タグ付きのレークトラウトでした。上の写真のタグの色、タグ番号から2016年5月13日の山側区間の調査の時に上野島でフライの方が釣った当時56cmのレークトラウトです。今回釣れましたのは国道側、そして60cmになっておりました。
2016年5月12日、13日、14日と3日間、栃木県の水産試験場の指導、中禅寺湖漁協協力の元、捕獲、調査のための釣りが行われました。岸釣り、船釣りと限られた人数で限られた時間内に釣れたお魚にタグを打ってのデーター収取の準備が行われました。
自分も当時、抽選に当たりまして参加させていただきました。
当時、この捕獲調査をご担当された県水産試験場の方とメールでいろいろと教えていただきましたし、お魚を釣り人の視点からどうしたら効率よくタグ打ちなどの作業ができるかをお話させていただきました。
アングラーの皆様、タグ付きのお魚が釣れましたら番号を控えることは大変なので、携帯やスマホでタグ番号の写真を撮っていただきましてそのデーターを分析することも今後皆様の釣果に役立つこともあるかと思いますのでぜひお願いいたします。
以下、簡単に自分なりの釣り人の視点から勝手ながら中禅寺湖のレークトラウトの歴史?について記載いたします。
*中禅寺湖レークトラウト*
・1966年(昭和41年) 当時の水産庁日光試験場がカナダ オンタリオ州 オペオンゴ湖よりレークトラウトの発眼卵 10,000粒を輸入し、中禅寺湖へ放流。(稚魚になってからか発眼卵のまま、あるいは発眼卵および稚魚になっての両方の放流かは日光水産試験場にある資料からわかると思います。)
・1968年(昭和43年) 同じくカナダ オンタリオ州 オペオンゴ湖より発眼卵 33,000粒を輸入し、中禅寺湖へ放流。(稚魚になってからか発眼卵のまま、あるいは発眼卵および稚魚になっての両方の放流かは日光水産試験場にある資料からわかると思います。)
・1969年(昭和44年) カナダ オンタリオ州 オンタリオ湖より発眼卵輸入、中禅寺湖へ放流。(稚魚になってからか発眼卵のまま、あるいは発眼卵および稚魚になっての両方の放流かは日光水産試験場にある資料からわかると思います。)
3、4年前でしょうか、中禅寺湖で自分が釣りをしておりましたらアメリカ人?かカナダ人のお兄ちゃんが話しかけてきました。彼は地元で釣った北米のレークトラウトの写真をスマホで見せてくれました。そのお兄ちゃんがいうには(だぶん、5大湖あたり?)『地元のレークトラウトは小さい。中禅寺湖はでっかいレークトラウトが釣れるって聞いたので来てみた』とのことでした。
きっとオペオンゴ湖産とオンタリオ湖産の血を引くレークトラウトが中禅寺湖の生息環境が彼らに適していたこともあって大型化し、今日に至っていることと思います。
上記のことが今、中禅寺湖の釣りで圧倒的な人気を集めているレークトラウトが中禅寺湖に生息するルーツであります。しかし、これは釣りのために行われたことではなく、あくまで当時の食糧事情が大きく影響していたことは容易に察することができます。
先のタグ調査での特徴?その後わかりましたお魚の行動?特徴を教えていただきました。
・国道側、山側などに関連せず、レークトラウトは広い範囲で移動を繰り返しているようですが、”岸で釣れたレークトラウト”また違った場所でも岸で釣れている”との傾向がみられるそうです。
・沖でトローリングで釣れるレークトラウト、いわゆる沖レークはまた沖で釣れている傾向が顕著に出ているそうです。
・また2014年(平成26年 1月)中禅寺湖漁協からレークトラウトを漁業権魚種への申請がなされ指定魚種になっております。
*中禅寺湖ブラウントラウト*
ブラウントラウトに関してはタグを打った地域からほとんど離れず、またほぼ同じ地域で釣れているということですから、”居付き”の傾向がタグデーター上は見て取れるということです。こういうデーターからするとブラウントラウトの大物が出たポイントはまさに釣り人の視点からはチェックしておきたいですね。
また2年前に国による法改正がございまして、”産業管理外来種”という区分が設けられました。(ブラックバス、ブルーギルなどとは違った区分になっております。詳しくは検索してみてください。)
これに該当するお魚は、レインボートラウト、ブラウントラウト、レークトラウトが該当いたします。
レークトラウトはご存知の通り、日本国内では中禅寺湖のみに生息しているはずです。
この区分やお魚の扱いにつきましてはいろいろなご意見があると思いますが、これが現状でございます。
ぜひ、タグ付きお魚を釣りましたらタグはそのままにしてそのタグの色、番号を調べてみてください。
きっと釣りのヒントも得られることと思います。
注意・・・上記記載情報の細かいところは日光水産試験場の資料をお確かめください。または現地での見学(たしか大人300円~?)くらいの入場料が必要だった気がします。
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