本日のロッドのお話です。
弊社、Bonny Lynx シリーズの第4弾として自分の釣りスタイルをさらにステップアップするために、鬼怒川本流などでの大物をD＆ACのシングルハンドのウエットフライフィッシングで釣る、というコンセプトに基づいて企画、サンプル製作を2013年初めのころにスタートいたしました。販売は2013年秋に販売開始をしたと記憶しております。
鬼怒川の規模くらいになるとほぼD&ACのスイングで川をカバーしていく方法が一番効率よく本流ヤマメを始めとする大型魚を攻略するのには一番のメソッドでした。
D&ACのスタイルになるとお魚がフライを捕らえた時にアングラーの手元に伝わってくる独特の”感触”を確実に認識したいということに重点をおきまして現行のロッドアクションになっております。
ウエットフライ専用ロッドとして本流でのフッキングの優位性を重視、またスイングの安定性能を追求してその長さを10ft、多用されるドロッパーシステムでの容易さを考えて番手を#5/6としました。
ロッドのイメージとしてネコの感覚毛である口ひげ、ちょっと触っただけでも多くの情報を得られることに共感しましてサブネームに”Vibrissa ”を冠してございます。ニックネームはネコヒゲです！
一番最初のサンプルロッドのでキャスティング能力とスイング時のロッド感覚を研ぎ澄まさせるために3ピースのトップセクション、2セクション目のアクションを大胆に素材の変更などを行いそしてまた”バンブー”に寄せたアクション出しをおこなったパーツを作製、バットセクションには比較的パワーを持たせました。色々組み合わせてみて、長い時間をかけて市販されている現行のアクションになっております。これはいわゆる本流ヤマメの柔らかい”口切れ”を防ぐためのアクションで大変重要なことと考えております。
お魚がフライを触ってフッキングするまでの時間を1秒でも長くし、アングラーにその水中でまさに起こっている状態を伝えたい、お魚には優しく確実なフッキング、それが伝わってきたアングラーには大胆ファイトでもバラしづらい、そんな思いからアクション決めを行いました。
もともとは使用ラインはフローティングのWF-5-F、WF-6-F のノーマルのラインの使用を前提に考えておりました。その時期、ちょうどティムコ様から発売のSA OH&D の5番、6番などのラインとも相性も良かったです。
最近ではラインシステムも多様化してきまして短いスカジットシステムの釣りに使用しているエキスパートの方もおられます。また開発時にはなかったアトランティックサーモンのシングルハンドヘッドなど最近発売されているライン群とも相性がいいようでロッドの懐の深さがうかがえます。。
各地のウエットフライエキスパートの方々に試され、多くの方々にご満足いただけました。ここに心より御礼申し上げます。そして更なるウエットフライフィッシングエキスパートの方々との出会いが楽しみになっております。
部品調達が難しく、最初の製品とは異なり現行品はこのようなリールシートとリッツグリップになっております。
最近またウエットフライフィッシングが盛んになってまいりました。今の時代でも必ずや各地のウエットフライエキスパートの方々にも満足していただけるスペックとなっていると確信しております。
一度でもお手にしていただき、お魚を掛けていただければ大変うれしく思います。
今後もこのロッド、大切にそして大胆に本流で活躍させてください。今後もよろしくお願い申し上げます。
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