明るい化け猫計画

~猫又育成のための自然療法研究ノート~

【年末年始特別企画】猫のためのアーユルヴェーダ(4)

2009年01月07日 | アーユルヴェーダ特別企画/猫のドーシャ
みなさん、ごきげんいかがですか~
私はまだ休み気分が抜けず、やたら眠いです・・・
休み中、すっかり昼夜逆転したら、チャクがトイレに行く時間が変わりました。
食事の時間は同じなのに、おもしろいですね


え~
前回まで、人間のお話が続きました。これからは、
アーユルヴェーダを、どう猫に応用していくかについてお話したいと思います。

アーユルヴェーダの治療では、オイルや薬草を沢山使います。
猫は肉食ですし、もともと砂漠で生活していた動物のため、人間とも犬とも
身体のつくりが異なると、みなさんもよく耳にされていると思います。
代謝機能や、特定の化合物に対する耐性が私たちとは異なるので、
人間や犬に薬となるハーブでも、猫には気軽に使えないことがあります。

犬猫のドーシャも、人間のドーシャ傾向を応用し、ある程度推測できる
ことは既に知られていますが、人間でも判断が難しいプラクリティ(生来の体質・性質)を
犬猫で正確に判断することは非常に難しいと思います。
人間と異なり、犬や猫は大人になってから引き取られることも多いですし
過去に虐待や災害を経験していて、人間側がそれを知らないことがあります。

ワータの特徴に痩せ型とありますが、保護されたばかりの猫の場合、
それが体質ではなく、餓えで痩せているのかもしれませんし、病気かも
しれません。オチビちゃんのときに栄養失調で、十分発育できなかったのかもしれません。食が細いように見えて、本当はお腹がペコペコなのに、人間が怖くて
人前で食べれないだけかもしれません。

骨の異常なども、オチビちゃんのときに事故にあったのか
人間に酷いことをされたのか、生まれつきなのかといったことは
判別し難い面があります。

また、本来はカファ猫で温和な性質を備えていても
虐待により極度の怖がりになってしまい、刺激に敏感なワータ猫に見えたり
恐怖心から人間に飛びついたり噛み付いて、短気なピッタ猫にみえてしまうかもしれません。
本人から何があったか事細かに聞くことができないだけに
ドーシャの判別は人間よりも難しいと言えます。

ですから、本当のプラクリティをチェックシートで判断するのは
難しいと思いますが、前回もお話したとおり、大体のドーシャ傾向がわかれば
どんな季節、どんな環境、どんな食べ物に気をつけてあげたらいいのかという
目安をつけることはできます。ある程度、目安をつけて猫さんを観察すると、
またいろいろな発見があって、おもしろいんじゃないかと思います。

アーユルヴェーダの薬は西洋医学の薬とは違いますが、それでも薬を使う治療では
本当のプラクリティがわからないと、体質によって、薬が強すぎてしまったり
ということが考えられます。
ですから、私が今まで書いてきたものも、これからも、食事や生活のお話が中心です。
だんだんとタマネギの皮がむけていくように、本当のプラクリティがみえてくれば
いいのではないかと考えています。

私もまだまだなので偉そうなことはいえませんが、
アーユルヴェーダ的な見方をしていると、問題行動にしても
噛み付くのは怖いからなのか、
それとも支配しようとしているからなのか
何かの拍子に習慣になってしまたのか、遊びたいだけなのか・・・
怖いのであれば何を怖がっているのか、もともと怖がりなのか
それとも何かの経験で怖がりになったのか、といったことを
自然に情報を整理しながら考える癖がついてきます。

自分がワータだったら、
 いつもせわしなく動きまわって大きな音を立てているのではないか
 
ピッタだったら
 すぐに大きな声を出したりしていないか
 
カファだったら
 面倒がって遊ぶ時間が減ってはいないか・・・

と自分のことも考えるようになります。
ある意味、猫が鏡になって色んなことを教えてくれるわけです。

このブログを読んで下さっている方の中にはいないと思いますが
噛み付いたから殴る、うるさいから閉じ込めておく、汚すから捨てた
というような人がまだまだいます。

猫にアーユルヴェーダって何?おもしろそう・・・ってとこから、
猫は猫であって、人間とは異なる猫の習性があり、それぞれ個性もあるのだということを、
考えてもらえるきっかけになればいいなぁと思っています。

それに、これにはおまけがついてきます。
猫を知って、猫を大切にすることは、自分を知って、自分を大切にすることにも
繋がるというおまけです。 周りの人にイライラしてたことなんかも
あーーあの人ピッタだからなーとか
カファだからしょうがないねぇ・・・ワータはこういうところあるだよねって
思えるようになってきます。いきなり聖人にはなれませんが、
多少自分が楽になってきます。

そして、マニアックなリサーチをおもしろがってくれる方がいらしたら
今後のデータ収集にご協力いただければと思います。

「金色の目の猫は、こんな共通点がある」とか、「質問表にはなかったけれど
ピッタ猫はこういう特徴があると思う」といった、感想や気付いたことなど
いつでも歓迎なので、気軽にフィードバックをいただけると最高にうれしいです。


次回は、いよいよドーシャチェック表です!
土曜日、10日を予定しています

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